去る1月22日(日)、名古屋市東区にある愛知県美術館まで企画展「展覧会 岡本太朗」(開館30周年記念)を見に行って来ました。岡本太郎(1911年2月26日~1996年1月7日)の名は、小学生のころ家族で遊びにいった犬山ラインパーク(現在の日本モンキーパーク)にある《若い太陽の塔》の作者として知ったのが初めてでした。
テレビなどで姿をお見かけすることは多かったのですが、今に至るまで、肝心の作品をまとめて見る機会はほとんどありませんでした。どんな作品を残された方なのか、興味津々で見に行って参りました。
スペインのミロの系統。しかし彼より遥かに毒がありました。記憶に残るテレビでのお姿とは違って、たいへん優れた知力の持ち主であることが確認できました。作品自体は、時代を反映してか抽象的なものが多く、総じてあまり好きな画風ではありませんでした。
それでも
3-10《予感》1963
3-11《跳ぶ》1963
3-12《愛撫》1964
の3作品には圧倒的な感銘を受けました(川崎市岡本太郎美術館所蔵)。これを見られただけで十分満足。岡本太郎は凄い!と心から思える作品に出会えました。
これに続くのが
3-8《生成》1961 (高松市美術館所蔵)
3-9《装える戦士》1962 (川崎市岡本太郎美術館所蔵)
の2作品。この時期の彼の作品群にもっと注目したいと思いました。
岡本氏はたくさん本も書かれているので、この機会に一冊手に取ってみようと思ったものの、はじめに読むのはどれが良いのか思案しているところです。