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2011年9月30日金曜日

ギーゼキングのモーツァルト:ピアノ・ソナタ第14~17番

ギーゼキングさんのモーツァルト、
4枚目です。ソナタはこれで終わりです。



モーツァルト
幻想曲 ハ短調 K.475
ピアノ・ソナタ 第14番 ハ短調 K.545
 同 第15番 ハ長調 K.545
 同 第16番 変ロ長調 K.570
 同 第17番 ニ長調 K.576

ワルター・ギーゼキング(ピアノ)
Walter Gieseking

録音:1953年8月6・7日、ロンドン、Abbey Road Studios
【TOCE-14210】


三枚目に続いて、とても聴きやすく、
モーツァルトの音楽に親しむことができました。

テンポはほとんど揺らさず、
清楚なタッチで、楽譜をそのまま音にしたような演奏です。

ふつうはそれではつまらなく感じるはずですが、
案外しみじみと味わい深く、聴かせる演奏になっています。

粒ぞろいの軽めのタッチが、
かえってモーツァルトの曲自体を引き立てており、
内実にせまっていると思います。

あと1枚、小品集もあるようなので、
近々聴いてみたいと思います。

2011年8月24日水曜日

ギーゼキングのモーツァルト:ピアノ・ソナタ第10~13番

ワルター・ギーゼキングのモーツァルト、
ピアノ・ソナタ全集の3枚目です。



モーツァルト
ピアノ・ソナタ 第10番 ハ長調K.330
同 第11番 イ長調 K.331《トルコ行進曲》
同 第12番 ヘ長調 K.332
同 第13番 変ロ長調 K.333


ワルター・ギーゼキング(ピアノ)
録音:1953年8月4~6日、ロンドン、Abbey Road Studios
【TOCE14209】

2枚目の出来が、
録音の加減か若干不満の残る内容でしたので、
3枚目に手がのびるのに少し時間がかかりました。

これは、良いです。

聴いてすぐに耳を奪われるような
きらびやかな演奏ではないのですが、

どういう曲なのかがよくわかる、
見通しの良い、説得力のある演奏です。

テンポはほとんどゆらさないのですが、
強弱の幅を大きく取ることで、
メロディをしっかり歌わせることに成功し、
無味乾燥に陥ることを防いでいます。

全体的に明るい色調で、
モーツァルトらしい楽しさも感じられて、
味わいあるモーツァルトを堪能させてくれます。


難点は、
1950年代の録音とあって、
やはりそれほど音が良くないことです。

私の中ではぎりぎりセーフなのですが、
より良い音を好まれる方はいるかもしれません。

2011年7月15日金曜日

ギーゼキングのモーツァルト:ピアノ・ソナタ 第6~9番

ギーゼキングのモーツァルト、
2枚目です。



モーツァルト
ピアノ・ソナタ 第6番 二長調 K.284 《デュルニッツ》
ピアノ・ソナタ 第7番 ハ長調 K.309
ピアノ・ソナタ 第8番 イ短調 K.310
ピアノ・ソナタ 第9番 ニ長調 K.311
ワルター・ギーゼキング(ピアノ)

録音:1953年8月2~4日
Abbey Road Studios, London
【TOCE14199】


オーソドックスな名演奏。

少し無骨な面もありますが、
造形をしっかり保った上で、
曲の内面にもほどほどに踏み込んだ、
模範的なモーツァルトです。

ただし、
聴きなれた曲だからか、
或いは録音の加減なのか、
ほんの少しだけ、何か私の心に届いてこない側面がありました。

私の聴きちがいかもしれません。

モーツァルトは、
これだから難しい。
3枚目で、持ち直されているといいな。

※8/1 改めて聴き直してみると、
はじめの第6番だけ、わずかに音質が劣っているようで、
あと一歩、心に届いて来ないところがあるようです。
第7~9番は、そんなことなく、前の第1~5番と同じように感動できました。

2011年6月15日水曜日

ギーゼキングのモーツァルト:ピアノ・ソナタ 第1~5番



モーツァルト
ピアノ・ソナタ 第1番 ハ長調 K.279
ピアノ・ソナタ 第2番 ヘ長調 K.280
ピアノ・ソナタ 第3番 変ロ長調 K.281
ピアノ・ソナタ 第4番 変ホ長調 K.282
ピアノ・ソナタ 第5番 ト長調 K.283

ワルター・ギーゼキング(ピアノ)

録音:1953年8月1・2日
Abbey Road Studios, London
【TOCE14198】



モーツァルトのピアノ・ソナタは、楽譜がシンプル過ぎるからか、
なかなか心から楽しめる、納得のいく演奏にめぐり会えないものです。

LP時代によく聴いたのは、
イングリット・ヘブラーさんの全集で、
とてもよい演奏であった記憶がありますが、
ここしばらく復刻されていません。

その後、
宇野功芳さんの導きで、
エリック・ハイドシェック、リリー・クラウス、鳥羽泰子の演奏に親しみました。

ハイドシェックさんの演奏は、
モーツァルトとしては自己主張し過ぎで、
あまり楽しめませんでした。

クラウスさんの演奏は、
演奏以前に録音が良くなくて、評価の対象外でしたが、
最近ようやく音のよいものが出たので、
またゆっくり聴き直したいと思っています。

鳥羽さんの演奏は、
この三者の中では一番聴きやすく、
おすすめの演奏だと思います。

その後、もう少しシンプルな、
古典的な枠組みは守った上で、
じわりと感動させられる味わい深いモーツァルトはないかな、
といろいろ聴いてきましたが、

なかなか良いモーツァルトには出会いませんでした。


そんな中聴いたのがギーゼキングさんのモーツァルト。
これはいいですね。

「奇をてらうことなくシンプルな演奏スタイルを固持しながら、
曲を構成する音符一つ一つが個として独立しながら
全体の情感を作り上げる」(篠田保道)

彼のスタイルが、曲にぴったり寄り添って、
モーツァルトの良いところがそのまま伝わって来ます。

これも1枚ずつ、ゆっくり味わって行こうと思います。