ラベル ▼ボッセ の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル ▼ボッセ の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2012年12月22日土曜日

ボッセ&新日本フィルのシューベルト&モーツァルト&ベートーヴェン

すばらしいバッハを聴かせてくれた
ゲルハルト・ボッセ(1922.1-2012.2)さんの追悼盤、

新日本フィルとのライブ録音が
廉価980円で再販されていましたので、
購入し聴いてみたところ、

予想をはるかに上回る名演で、
びっくりしました。


1) シューベルト(1797-1828)
  劇附属音楽「ロザムンデ」序曲

2) モーツァルト(1756-91)
  交響曲第39番変ホ長調Kv.543

3) ベートーヴェン(1770-1827)
  交響曲第5番ハ短調Op.67「運命」

ゲルハルト・ボッセ(指揮)
新日本フィルハーモニー交響楽団
録音:2011年5月13・14日(1・2)、2010年4月2・3日(3)
   すみだトリフォニーホール
【ALT231】

まず何より、
オーケストラから引き出される響きが魅力的でした。

肩の力の抜けた、濁りのない、
明るい響きを旨としながら、

ここぞという所での凄み、力強さにも欠けておらず、
オケの清新な響きだけで、十分心地良く、満ち足りた気持ちになりました。

こうした経験は、
サヴァリッシュ&ドレスデン国立管弦楽団の
シューマンを聴いて以来のことです。

日本のオケも、振る人が振れば、
こんな響きになるんだなと、感心しました。


 ***

シューベルトは、
これまでそれほど意識して聴いて来なかったので、
他と比べてどうなのかは良くわかりませんが、

シューベルトらしい、
典雅で明るく楽しい曲だと思いました。
他の演奏も聴いてみたくなりました。


モーツァルトは、
これまでそれなりに聴き込んできたはずですが、
その中では明らかにベストの出来で、
初めて聴くような感動を覚えました。

オケの明るく清々しい響きも39番には合っており、
これしかないと思われる絶妙な間合いで
曲が新たに紡ぎ出されていくさまは、

出会えたことに心から感謝したい、
融通無碍の名演奏でした。


ベートーヴェンは、
これまで幾度となく聴いてきた曲なので、
今さら「運命」でも、と思っていたのですが、

これが実に若々しく、
清新な響きに満ちた、
心洗われる、躍動的な演奏で、

それを特別に趣向をこらした解釈によらず、
オーソドックスな解釈の中で実現しているのは、
ボッセさんの類まれな実力によるものでしょう。


この追悼盤、
ボッセさんの指揮者としての実力を知るのに十分な、
すばらしい内容だと思います。


 ***

新日本フィルとのCDは、このほか
J.C.バッハとブラームスを取り上げた
2009年のコンサートを収録した1枚があったので、
手に入れてみましたが、

肝心の録音が
うすいヴェールをかぶせたようで、
オケの魅惑的な響きが伝わって来ず、
もどかしい思いがしました。

リマスタリングでどうにかなるのであれば、
再販を期待したいです。

もう一つ、DVDで
ベートーヴェンの交響曲全集も出されているので、
購入すべきかどうか、迷っているところです。

ふだんあまりDVDは観ないので、
CDで、廉価版で出たらいいなと思っています。

2012年11月15日木曜日

ボッセ&神戸市室内合奏団のバッハ:ブランデンブルク協奏曲(2011年録音)

ドイツの指揮者
ゲルハルト・ボッセ(1922.1-2012.2)が、
神戸市室内合奏団を指揮したライブCD、

ドイツの作曲家
ヨハン・セバスティアン・バッハ(1685.3-1750.7)が

36歳のとき(1721年5月)に
ブランデンブルク=シュヴェート辺境伯
クリスティアン・ルートヴィヒに献呈した合奏協奏曲

「ブランデンブルク協奏曲 BWV1046-1051」を聴きました。


J.S.バッハ
ブランデンブルク協奏曲 第1番 ヘ長調 BWV1046
ブランデンブルク協奏曲 第2番 ヘ長調 BWV1047
ブランデンブルク協奏曲 第3番 ト長調 BWV1048
ブランデンブルク協奏曲 第4番 ト長調 BWV1049
ブランデンブルク協奏曲 第5番 ニ長調 BWV1050
ブランデンブルク協奏曲 第6番変ロ長調 BWV1051

ゲルハルト・ボッセ指揮
神戸室内管弦楽団
録音:2011年3月10日、神戸文化ホール・中ホール
(神戸市演奏協会第336回公演 神戸室内管弦楽団定期演奏会)
【ALT-227/8】


ボッセさんが亡くなる1年前、
89歳のときの録音です。

本来2日後の3月12日に、
東京の紀尾井ホールで、

 神戸市演奏協会第337回公演
 神戸室内管弦楽団定期演奏会
 第21回東京公演

が同じ演目で行われる予定でしたが、
11日の震災によって中止となりました。

その折の経緯について、
ボッセさん自らCD解説に一文を記されています。


半年ほど前に、
ボッセさんが60歳前後のとき(1981・83年)に
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス・バッハ管弦楽団と録音した
ブランデンブルク協奏曲のCDを聴き、
大きな感銘を受けていました。

この旧盤があまりに良すぎたので、
神戸室内管弦楽団との新盤はまたの機会に
と思っていたのですが、

最近、980円で再販されたのを知って、
購入し聴いてみることにしました。

ちょうど旧盤の記憶が消えたころに、
ひと月ほど繰り返し聴いてみた感想です。

録音はどちらも秀逸です。

よく聴くと、
新盤のほうがより自由度が増し、
バッハの軽やかで、楽しく明るい側面が
よくわかる演奏になっていると思います。

しかし旧盤と大きく異なっているわけではなく、

斬新さとか、目新しさを強調することなく、
誠実だけれど軽やかな、飛翔する精神性を感じさせる演奏です。


旧盤がセッション録音で
じっくり仕上げてあるのに対し、

新盤がライブの一発録りである点が大きく違うので、

完成度にこだわりのある方は、
旧盤のほうを高く評価されるかもしれません。


また少し時間を置いて、
旧盤も聴き直してみますが、
今は多少の傷があっても、

新盤の軽やかで、明るく楽しいバッハの魅力にはまっています。



※Wikipediaの「ゲルハルト・ボッセ」
 「ヨハン・ゼバスティアン・バッハ」「ブランデンブルク協奏曲」の項目を参照。

※「財団法人 神戸市演奏協会:神戸市室内合奏団」のHP
 〈http://www.kobe-ensou.jp/ensemble/index.html〉を参照。

2012年4月26日木曜日

ボッセ指揮のバッハ:ブランデンブルク協奏曲(1981・83)


バッハ:ブランデンブルク協奏曲(全曲)
CD1
 第1番 ヘ長調 BWV1046
 第2番 ヘ長調 BWV1047
 第3番 ト長調 BWV1048
CD2
 第4番 ト長調 BWV1049
 第5番 ニ長調 BWV1050
 第6番 変ロ長調 BWV1051

ゲルハルト・ボッセ(指揮)
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス・バッハ管弦楽団
 録音:1981年10月19~22日、1983年5月10~13日
 ライプツィヒ・パウル・ゲルハルト教会
【KICC3541/2】

前から気になっていた方だったのですが、
きちんと聴く機会のないまま、
亡くなられてしまいました。

お亡くなりになってはじめて、
晩年を日本で過ごされていたことを知りました。


追悼に、
神戸市室内合奏団との新譜を購入するつもりでしたが、
いったん売り切れておりましたので、

80年代の前半に録音された定評ある名盤を購入し、
3月後半からしばらく聴いておりました。


これは名演です。

明るく穏やかな雰囲気の中に、
しみじみとした情感もほどよく込められていて、

心洗われる演奏に、
じわじわと惹き込まれておりました。


指揮者が出しゃばることなく、
ただ音楽的であることに心を尽くし、
稀にみる心豊かな音楽が実現していると思います。

これまでカザルス、リヒター、
アーノンクール、パイヤールなどの演奏を聴いて来ましたが、
初めて、この曲の奥深さを知った気がしました。



それから30年近くをへて、
最近発売された神戸市室内合奏団との新譜。
やはり買っておきましょうか。

これ以上の演奏が実現していたら、
それは凄いことになっているのかも。