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2016年8月29日月曜日

広上淳一&京都市響定期演奏会:名曲ライブシリーズ2(2011年録音)

広上淳一(1958年5月- )氏の指揮する
京都市交響楽団第549回定期演奏会
のライブCDを聴きました。


広上淳一指揮
京都市交響楽団定期演奏会/名曲ライブシリーズ2

①ドヴォルザーク:序曲《謝肉祭》作品92
②レスピーギ:交響詩《ローマの祭》
③R.シュトラウス:交響詩《ドン・キホーテ》作品35

京都市交響楽団
独奏:上村昇(京響ソロ主席チェロ奏者)
   店村眞積(ビオラ)
コンサートマスター:渡邉穣
広上淳一(指揮)

録音:2011年8月5日、京都コンサートホール大ホール(京都市交響楽団第549回定期演奏会)
【KSOL1003】2012年2月発売

随分前に手に入れていたのですが、
《ローマの松》の印象が強すぎて他が霞んでしまったので、
しばらく時間を置いて聴き直してみました。

やはり②《ローマの祭》が、
広上氏独特の個性的な解釈が光る、
強い印象の残る熱演でした。

若い頃、日本フィルと収録した
ローマ三部作のCDもかなりの名演だったので、
広上氏の自信曲なのでしょう。

①《謝肉祭》はごく普通の演奏です。
別に不満はないのですが、
それほど深い印象は残りませんでした。


③《ドン・キホーテ》は
初めて聴く曲であることと、

直前の《ローマの祭》の印象が強く残り過ぎて、
今一つ良くわからない演奏だったのですが、

時間を置いて《ドン・キホーテ》だけ繰り返し聴いていると、
どんな曲なのかは良くわかってきました。

ライブとしてはかなりレベルの高い演奏だと思いますが、
他を圧倒する何かがあるかといわれると、
もう一押し説得力が足りないように感じました。

ほかの演奏を知らないので、
いくつかCDを聴いてから、
もう一度聴き直してみようと思います。


全体として聴くと、
②《ローマの祭》の印象が強く残りすぎるので、
定演をそのまま収録するにせよ、
1枚のCDとしては、曲順のバランスが悪いように感じました。

①《謝肉祭》と③《ドン・キホーテ》も、
ライブでこの演奏が聴けたら
十分満足できるレベルだと思います。


広上氏はそういえば、
リヒャルト・シュトラウスを頻繁に取り上げているので、
日本フィルでの録音も含めて、
改めて聴き直していこうと思います。

2016年1月4日月曜日

トスカニーニ&NBC響のレスピーギ:ローマ三部作(1949・51・53年録音)

イタリア出身の指揮者
アルトゥーロ・トスカニーニ
(Arturo Toscanini 1867.3.25-1957.1)の指揮する

アメリカのオーケストラ
NBC交響楽団
(The NBC Symphony Orchestra 1937-1954)の演奏で、

イタリアの作曲家
オットリーノ・レスピーギ
(Ottorino Respighi 1879.7-1836.4)の
ローマ三部作を聴きました。

指揮者
82歳(1949.12)84歳(1951.12)
85歳(1953.3.13)の時の録音です。


レスピーギ
1) 交響詩《ローマの松》
  第1曲 ボルゲーゼ荘の松
  第2曲 カタコンブ付近の松
  第3曲 ジャニコロの松
  第4曲 アッピア街道の松
2) 交響詩《ローマの噴水》
  第1曲 夜明けのジュリアの谷の噴水
  第2曲 朝のトリトンの噴水
  第3曲 昼のトレヴィの噴水
  第4曲 たそがれのメディチ荘の噴水
3) 交響詩《ローマの祭り》
  第1曲 チェルチェンセス
  第2曲 50年祭
  第3曲 10年祭
  第4曲 主顕祭

アルトゥーロ・トスカニーニ指揮
NBC交響楽団
録音:1953年3月13日(1)、1951年12月17日(2)、1949年12月12日(3)、カーネギー・ホール、ニューヨーク
【SICC-30029】2012年12月発売

作曲順に説明します。

交響詩《ローマの噴水》は、
レスピーギ37歳の時(1917.3)に初演された作品です。

初演は不評でしたが、翌年(1918.2)の
トスカニーニによる再演が成功を収めたことにより、
世に知られるようになりました。

交響詩《ローマの松》は、
レスピーギ45歳の時(1924.12)に初演された作品です。
アメリカ初演(1926.1)はトスカニーニによって行われました。

交響詩《ローマの祭り》は、
レスピーギ49歳の時(1929.2)に、
トスカニーニによって初演された作品です。


  ***

トスカニーニ指揮のローマ三部作は、
これまでにも2度ほど購入して来ましたが、
(1つは1,000円位の廉価版、もう1つはXRCD)

いずれも音質面でがっかりさせられ、
感動には程遠い、残念な印象しかありませんでした。

ルービンシュタインやハイフェッツ、
ワルターの演奏で見違える印象を受けた
Blu-spec CD2 ならばと期待して聴いてみたところ、
これが大正解でした。

押しの強い、
ぶんぶん鳴りまくるオケが、
初めて耳に心地よく響いて、
大きな感銘を受けながら、
最後まで聴き通すことができました。

セッション録音独特の、
コンサートではまず聴こえない鳴り方なのですが、
全体として自然に聴こえるようにうまく調整してあるので、
これはこれで一つの芸術品として楽しめば良いのだと思います。

それほど重々しい、深刻な曲ではないからか、
綺麗なだけのさらさらした演奏では、
どこが良いのか今一つピンと来なかったのですが、

指揮者の強烈な意志がゆきわたったこの録音で、
初めてローマ三部作の真価に気がつくことができました。

いったんどんな曲なのかわかってみると、
改めてほかの録音も聴いてみたくなってきました。

若い頃に唯一、
感銘を受けた広上淳一&日本フィルのCDが、
家のどこかにあるはずなので、探し出して聴き直してみようと思います。


※Wikipediaの「アルトゥーロ・トスカニーニ」「NBC交響楽団」「オットリーノ・レスピーギ」の項目を参照。