ラベル ▼サヴァリッシュ の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル ▼サヴァリッシュ の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2017年10月2日月曜日

サヴァリッシュ&ウィーン響のブラームス:管弦楽曲集(1959-62年録音)

ドイツの指揮者
ヴォルフガング・サヴァリッシュ
(Wolfgang Sawallisch, 1923年8月- 2013年2月)の指揮する
ウィーン交響楽団の演奏で、

ドイツの作曲家
ヨハネス・ブラームス
(Johannes Brahms, 1833年5月 - 1897年4月)の
大学祝典序曲、悲劇的序曲、
運命の歌、アルト・ラプソディ、
ハイドン変奏曲を収めた1枚を聴きました。

指揮者36-38歳(1959年11月-62年2月)の時の録音です。


サヴァリッシュの芸術(PHILIPSレコーディングズ)

<CD 2>
ブラームス
① 大学祝典序曲 Op.80
② 悲劇的序曲 Op.81
③ 運命の歌 Op.54
④ アルト・ラプソディ Op.53
⑤ ハイドンの主題による変奏曲 変ロ長調 Op.56a

ウィーン交響楽団
アーフェ・ヘイニス (④)
ウィーン楽友協会合唱団 (③④)
ヴォルフガング・サヴァリッシュ(指揮)
録音:1959年11月 (⑤), 1961年1月 (①), 1961年4月 (②), 1962年2月 (③④), Vienna
【DECCA 0289 480 7707 6】※2013年5月発売

ブラームスの交響曲全集と同時に収録された
管弦楽曲集を聴きました。

実際聴いてみると、曲想がばらばらなので、
全体としてまとまりがわるく感じられました。

特に出だしの①②は、
きちっとしているものの、
今ひとつ突き抜けた感じがなくて、
物足りなさが残りました。

③④⑤はこれだけ切り出して聴くなら
十分に優れた演奏でした。

③④は、ドイツ・レクイエムと同じく、
声楽の扱いのうまさが光る演奏で、
掴みどころのない演奏が多い中、
初めて曲の真価を理解できたように思います。

⑤はこの曲集の中で一番成功していて、
名曲の名演奏に触れることができました。

1枚のCDとしての感銘度は低かったのですが、
交響曲全集に付属する1枚として取り上げておきます。

2017年9月25日月曜日

サヴァリッシュ&ウィーン響のブラームス:交響曲第2・4番(1959・63年録音)

ドイツの指揮者
ヴォルフガング・サヴァリッシュ
(Wolfgang Sawallisch, 1923年8月- 2013年2月)の指揮する
ウィーン交響楽団の演奏で、

ドイツの作曲家
ヨハネス・ブラームス
(Johannes Brahms, 1833年5月 - 1897年4月)の
交響曲第2・4番を聴きました。

指揮者35歳(1959年1月)、39歳(63年2月)の時の録音です。


サヴァリッシュの芸術
(PHILIPSレコーディングズ)CD4

ブラームス
①交響曲第2番ニ長調 Op.73
②交響曲第4番ホ短調 Op.98

ウィーン交響楽団
ヴォルフガング・サヴァリッシュ(指揮)
録音:1959年1月 (①), 1963年2月 (②), Austria

【DECCA 0289 480 7707 6】※2013年5月発売


①交響曲第2番ニ長調 Op.73 は、

第1番初演の翌年、
ブラームス44歳の夏に作曲され(1877年)、
その年の12月に初演されました。

その後の大曲の初演年月
1879年 1月 ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品77
1881年11月 ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調 作品83
1883年12月 交響曲第3番 ヘ長調 作品90

②交響曲第4番ホ短調 Op.98 は、

ブラームス52歳の時(1885年10月)に初演されました。


  ***

第1・3番を聴いた時と同じ、
好調さを維持した名演でした。

ほんの少し速めのテンポで、
ぐいぐい引っ張っていく勢いのある演奏。

速めではありますが、
ブラームスらしい重心の低い
渋めの音色は保たれているので、
曲全体の構成を見失うことなく、
感動しながら最後まで聴き進めることができました。

聴く前は、
若さが出るのではと心配していた第4番も、
しみじみとした第2楽章の歌わせ方が絶品で、
 石丸寛&九州交響楽団
を聴いて以来の感動を味わいました。

でもより優れていたのは第2番で、
これまで聴いてきた誰よりも、
たっぷり朗々とオケを鳴らし切っていて、

それでいて押し付けがましくなく、
全曲が自然につながりあっている所が素晴らしく、

第2番って、こんなに良い曲だったんだなと、
感動を新たにしました。


  ***

この全集、
ブラームスの若々しい魅力に溢れた
新鮮な印象の名演ぞろいなので、
どなたにもぜひお薦めしたいCDです。

難点があるとすれば、
ウィーン交響楽団のオケの響きが、
ウィーン・フィルやベルリン・フィルのような、
個々に鳴りっぷりの良い、

聴いて直ちに心を奪われるような、
ゴージャスな音ではないことでしょうか。

少しくぐもった感じの渋い音色で、
オケ全体としてブラームスにふさわしい
味のある響きを作り出しているので、

聴き込むほどに
納得できるいい音が鳴っているのですが、
最初は少し地味な印象を受けるかもしれません。

2017年9月18日月曜日

サヴァリッシュ&ウィーン響のブラームス:ドイツ・レクイエム(1962年録音)

ドイツの指揮者
ヴォルフガング・サヴァリッシュ
(Wolfgang Sawallisch, 1923年8月- 2013年2月)の指揮する
ウィーン交響楽団の演奏で、

ドイツの作曲家
ヨハネス・ブラームス
(Johannes Brahms, 1833年5月 - 1897年4月)の
ドイツ・レクイエムを聴きました。

指揮者38歳の時(1962年2月)の録音です。


サヴァリッシュの芸術
(PHILIPSレコーディングズ)CD1

ブラームス:ドイツ・レクイエム Op.45

ウィーン交響楽団
ヴィルマ・リップ(ソプラノ)
フランツ・クラス(バリトン)
ウィーン楽友協会合唱団
ヴォルフガング・サヴァリッシュ(指揮)
録音:1962年2月, Vienna
【DECCA 0289 480 7707 6】※2013年5月発売

ドイツ・レクイエム Op.45 は、
ブラームス35歳の時(1869年2月)に全曲初演された作品です。


  ***

ドイツ・レクイエムは好きな曲ですが、
期待が大きすぎるのか、
CDで納得できる演奏には
なかなか出会えません。

今回のサヴァリッシュさんの演奏、
それほど期待していなかったのですが、
これまで聴いてきたどの演奏よりも、

ほんの少し速めのテンポで、
楽章ごとの構成をはっきり描き分けながら、
全体を見通しよくまとめ上げていて、
初めて、この大曲の真価をわかった気がしました。

見通しの良さに加えて、
楽譜の枠内で、目一杯燃焼していくスタイルで、
若きブラームスの情熱を感じさせる、
勢いのある演奏でした。

初めて聴く方にもお薦めしたい1枚です。

調べてみると、
サヴァリッシュさんは59歳の時(1983年3月)に、
この曲を再録音しているので、
いずれそちらの方も聴いてみたいと思います。

2017年9月11日月曜日

サヴァリッシュ&ウィーン響のブラームス:交響曲第1・3番(1961・62年録音)

ドイツの指揮者
ヴォルフガング・サヴァリッシュ
(Wolfgang Sawallisch, 1923年8月- 2013年2月)の指揮する
ウィーン交響楽団の演奏で、

ドイツの作曲家
ヨハネス・ブラームス
(Johannes Brahms, 1833年5月 - 1897年4月)の
交響曲第1・3番を聴きました。

指揮者37歳(1961年1月)、39歳(62年12月)の時の録音です。


サヴァリッシュの芸術
(PHILIPSレコーディングズ)CD3

ブラームス
①交響曲第1番ハ長調 Op.68
②交響曲第3番ヘ長調 Op.90

ウィーン交響楽団
ヴォルフガング・サヴァリッシュ(指揮)
録音:1962年12月 (①), 1961年1月 (②), Austria

【DECCA 0289 480 7707 6】※2013年5月発売


①交響曲第1番ハ長調 Op.68 は
ブラームス43歳の時(1976年11月)に、

②交響曲第3番ヘ長調 Op.90 は
50歳の時(1883年12)に初演されました。


   ***

サヴァリッシュさんの真価に気がついたのは、
シュターツカペレ・ドレスデンと録音した
シューマンの交響曲全集を聴いてからです。

※指揮者49歳の時(1972年9月)の録音。

他にもこのレベルの録音があるのなら
聴いてみたいと思っていたところ、

若いころのPHILLIPSへの
録音集(CD14枚組の選集)が、
格安(1,500円程)で手に入りましたので、
面白そうなものから聴いていこうと思います。

はじめはサヴァリッシュが
35歳から39歳(1959年1月-1963年2月)まで、
4年かけて録音したブラームスの交響曲全集と、
ドイツ・レクイエム、管弦楽曲集を集めた4枚からの1枚です。


  ***

第1番、第3番ともに、

ほんの少し速めのテンポと、
メリハリのクッキリとした堅めの音色で、
全体の見通しよく、ぐいぐい前に進んでいく演奏で、
予想以上の好演でした。

若々しい勢いがあるからといって、
変な軽さを感じるわけではなく、
ブラームスらしい重心の低い響きに満ちた、
完成度の演奏だと思いました。

テンポもせかせかしているわけではなく、
全体像を把握しやすい一番穏当なテンポを選んでいるようで、

こんな曲だったのかと、
今更ながらの新鮮な感動を味わえました。

サヴァリッシュ&ウィーン響のブラ1&ブラ3は、
重々しすぎてブラームスは苦手だと思う人にもお薦めしたい
若々しい魅力のある1枚だと思います。


音質は、最近の録音とは違った
少し古びた感じの独特な響きがします。

ブラームスにはもってこいともいえますが、
のちのシューマンと比べるなら、
一つ下に置かざるをえない音質だと思います。

2011年9月26日月曜日

サヴァリッシュ&ドレスデン国立管のシューマン:交響曲全集

先日、ペーター・レーゼルさんと
ゲヴァントハウス弦楽四重奏団による
シューマンのピアノ五重奏曲&四重奏曲を紹介しましたが、
シューマンの交響曲も、好きでよく聴いています。





シューマン
交響曲第1番 変ロ長調 作品38「春」
交響曲第2番 ハ長調 作品61
【TOCE-91008】
交響曲第3番 変ホ長調 作品97「ライン」
交響曲第4番 ニ短調 作品120
劇音楽《マンフレッド》作品115序曲
【TOCE-91009】

ヴォルフガング・サヴァリッシュ(指揮)
シュターツカペレ・ドレスデン
録音:1972年9月1~12日、ルカ教会、東ドイツ



全集ではなかなか良いものに巡り合わなかったのですが、
サヴァリッシュさんのを聴いてからは、これが定番になっております。

他でも絶賛されている通りなのですが、

オケの響きが耳にとても心地よく、
サヴァリッシュさんの小気味よい溌剌とした指揮が、
目の覚めるような爽快な演奏をくり広げており、

これを聴くと、
シューマンのオーケストレーションって素敵だな、
と、通常とは逆の印象さえ抱きます。

私が大好きなのは第3番《ライン》です。
この曲は朝比奈隆さんと大阪フィルの演奏を聴いて好きになりましたが、
オケの響きで聴かせる当番も素敵です。
気分がふさぎがちなときに、がんばろう、がんばろう、
と背中を押してくれる、大切な曲です。

ついで好きなのは第2番。
バーンスタインさんが亡くなる少し前に、
札幌でパシフック・ミュージック・フェスティバル・オーケストラを振った演奏を
何度か聴いて、涙して、好きになりました。
ロマンティックな名曲だと思います。

第1番は少しまとまりが悪く思われますが、
第一楽章の跳びはねるような春のリズム感が楽しいです。

第4番は幻想的。
まだのめりこむような魅力は感じていませんが、
聴くとそれなりに感動的です。

サヴァリッシュさんは、
NHK交響楽団の指揮でよくお目にかかっていたからか、
かえって強い印象がなく、CDにもあまり注目して来なかったのですが、

他にも同じコンビで入れたシューベルトの交響曲全集や、
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団とのベートーヴェンの交響曲全集など、
気になるCDがあるので、今後機会があれば、聴いてみたいと思っています。