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2016年9月19日月曜日

マゼール&バイエルン放送響のシューベルト:交響曲全集その3(2001年録音)

フランス生まれ、アメリカ出身の指揮者
ロリン・マゼール(Lorin Maazel, 1930.3-2014.7)が指揮する

ドイツのオーケストラ
バイエルン放送交響楽団の演奏で、

オーストリアの作曲家
フランツ・シューベルト(Franz Schubert, 1797.1-1828.11)の
交響曲全集を聴いていますが、

今回はCD3に収録されている
交響曲第7・8番を聴きました。

マゼール71歳の時(2001年)のライブ録音です。


◯CD3
フランツ・シューベルト(1797.1-1828.11)
交響曲第7(8)番 ロ短調 D.759《未完成》(18年月完成)※歳
交響曲第8(9)番 ハ長調 D.944《ザ・グレート》(18年月完成)※歳

ロリン・マゼール指揮
バイエルン放送交響楽団
録音:2001年3月18日
【BR KLASSIK 900712】※2013年発売

この全集は、
現地でのテレビ放映を録画したものを
とある動画サイトで観かける機会があって、

初期の交響曲の美しさに感動し、
CDで購入するきっかけになりました。

その時は《未完成》と《グレート》には注目していなかったので、
それほど期待していなかったのですが、

今回じっくり聴いてみて、
意外な名演に深く感動しました。


過激なデフォルメをしない、
中庸な解釈に変わりはないのですが、

曲想に合わせてスケール感が増し、
心持ち速めのテンポで一気に駆け抜けていく、
非常に充実した演奏に仕上がっていました。


《未完成》と《グレート》は、
曲への期待が大き過ぎるのか、CDで聴くと、
何かしら不満が残る演奏が多かったのですが、

今まで聴いてきた中では、
明らかにベストの出来でした。


全体を通してみると、
音質の面で、FMラジオでライブ演奏を聴いているような感じで、
ごく自然な響きではあるのですが、

あとひと押し、
最新の分離のよい録音と比べると、
細部を聴き取りにくい所があるように感じました。

過激なところはないものの、
ブロムシュテットやスウィトナーと比べれば、
はるかに自己主張のある中での「中庸な」演奏なので、
個人的に一推しの全集となりました。

2016年7月18日月曜日

マゼール&バイエルン放送響のシューベルト:交響曲全集その2(2001年録音)

フランス生まれ、アメリカ出身の指揮者
ロリン・マゼール(Lorin Maazel, 1930.3-2014.7)が指揮する

ドイツのオーケストラ
バイエルン放送交響楽団の演奏で、

オーストリアの作曲家
フランツ・シューベルト(Franz Schubert, 1797.1-1828.11)の
交響曲全集を聴いていますが、

今回はCD2に収録されている
交響曲第3・4・5番を聴きました。

マゼール71歳の時(2001年)のライブ録音です。


CD2
フランツ・シューベルト(1797.1-1828.11)
交響曲第3番 ニ長調 D.200(1815年7月完成)※18歳
交響曲第4番 ハ短調 D.415《悲劇的》(1816年4月完成)※19歳
交響曲第5番 変ロ長調 D.589(1816年10月完成)※19歳

ロリン・マゼール指揮
バイエルン放送交響楽団
録音:2001年3月13日(第3番)、同16日(第4・5番)
【BR KLASSIK 900712】2013年発売

過激なデフォルメをしない、
中庸な解釈によるシューベルト演奏です。

共感度に欠けるわけではなく、
中身のつまった充実した演奏で、
心持ち速めのテンポで一気に駆け抜けていくので、

飽きる間もなく、
どんどん曲が進んでいき、
どれもいい曲を聴いた印象が残ります。

ベートーヴェンのような深刻さには欠けますが、
ハイドンのような楽しさ一杯の交響曲として、
もっと演奏されても良い名曲のように感じました。

でも実をいうと、
第1番から6番までは、
どれも同じような色合いの似た曲に聴こえてしまうことも確かで、

だから悪いということもないのですが、
曲それぞれの個性がわかって来るまでには、
もう少し時間がかかりそうな気がします。

シューベルトの交響曲が、
どれも名曲ぞろいであることがわかっただけでも、
私にとって十分に意味のある録音でした。

2016年4月4日月曜日

マゼール&バイエルン放送響のシューベルト:交響曲全集 その1(2001年録音)

フランス生まれ、アメリカ出身の指揮者
ロリン・マゼール(Lorin Maazel, 1930.3-2014.7)が指揮する

ドイツのオーケストラ
バイエルン放送交響楽団の演奏で、

オーストリアの作曲家
フランツ・シューベルト(Franz Schubert, 1797.1-1828.11)の
交響曲全集を聴いていきます。

マゼール71歳の時(2001年)のライブ録音です。

まずはCD1枚目、
交響曲第1・2・6番を聴きました。



◯CD1
交響曲第1番ニ長調 D82(1813年10月完成)※16歳
交響曲第2番変ロ長調 D125 (1815年3月完成)※18歳
交響曲第6番ハ長調 D589(1818年2月完成)※21歳

ロリン・マゼール指揮
バイエルン放送交響楽団

録音:2001年3月13日(第1・2番)、同18日(第6番)
【BR KLASSIK 900712】2013年発売

シューベルトの交響曲全集は学生のころ、
ブロムシュテット&シュターツカペレ・ドレスデンの
廉価版のCDを手に入れたのが最初でした。

しかしこの時は、
どこが良いのかわからない退屈な音楽に聴こえてしまい、
その後しばらく交響曲から遠ざかるきっかけになってしまいました。

初めて聴くには、
ブロムシュテットの無作為なスタイルが
合わなかったようにも思いますが、

当時の廉価版にありがちな残念な音質で、
心に届いてこなかった可能性も大きいです。


その後、
インマゼール&アニマ・エテルナの
斬新で目の覚めるような演奏を聴いて、
シューベルトの交響曲の魅力に気がつけたのですが、
こちらはそれほどオーソドックスなスタイルとは言いかねる激しさなので、

やはり依然として、
現代のオーケストラがふつうに演奏して楽しめる曲とは違うように感じていました。


今回の
マゼール&バイエルン放送交響楽団の演奏、

彼にありがちな嫌味を感じるところが皆無で、
ひたすら音楽に奉仕してオーソドックスでありながら、
中身のつまった充実した演奏を聴かせてくれています。

少しだけ速めのテンポで、
指揮者の意志をしっかり通しながら
耳に心地よいオケの響きを引き出した快演です。
、
シューベルトってこんなに素敵な音楽を書いていたのかと、
再発見する瞬間にたくさん出会えました。


 ***

CD1の第1・2・6番は、
どれも同じレベルの充実した名演です。

まったく個人的な感想としては、
 第1番>第2番>第6番
の順で好きです。
あまり評価が高くありませんが、
シューベルト16歳、18歳の時に作られた
第1・2番はよく出来た名曲だと思います。

第6番は第1・2番に比べて
才気煥発なところがやや薄れているように感じました。
第3・4・5番を聴いてからもう一度戻ってくると印象が変わるかもしれません。

このCD、
1点だけ少し残念なのは、
実況用のライブ録音をそのままCD化している様子なので、
音質が最高レベルとは言いかねることでしょうか。

あとほんの少し分離がよければ言うことなしなのですが、ふつうのFMラジオから聴こえてくるライブ放送を聴く心持ちで聴けば、それほど気にならないようにも思います。