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2015年12月14日月曜日

ヤンドーのハイドン:ピアノ・ソナタ全集 その10 (1982年録音)

ハンガリーのピアニスト
イエネ・ヤンドー(1952 - )さんの
ハイドン:ピアノ・ソナタ全集

10枚目は、
ウィーン原典版(旧版)の通し番号で、
第59-62番のソナタ4曲を聴きました。

確かまだ小品や変奏曲を収めた1枚が残っていますが、
ソナタはこれで最後です。


フランツ・ヨセフ・ハイドン(1732.3 - 1809.5)
 1) ピアノ・ソナタ 第59番 変ホ長調 作品66 Hob.XVI:49
 2) ピアノ・ソナタ 第60番 ハ長調 作品79 Hob.XVI:50
 3) ピアノ・ソナタ 第61番 ニ長調 作品93 Hob.XVI:51
 4) ピアノ・ソナタ 第62番 変ホ長調 作品82 Hob.XVI:52

イエネ・ヤンドー(ピアノ)
録音:1992年2月25-27日、ブダベスト、ユニテリアン教会
【Naxos 8.550657】

ハイドンのピアノ・ソナタ
最後の4曲が収録されています。

最後の3曲は
ハイドン2度目のイギリス滞在中、
1794年か1795年(62歳か63歳)のときに、
ロンドンの女流ピアニスト
テレーゼ・ジャンセン・バルトロッツィのために
作曲されたことがわかっています。

ただしこの3曲がそれぞれ、
どういう順番で作曲されたのかはわかっていません。

ウィーン原典版(旧版)は
ホーボーケン番号と同じ順番で、
 Hob.XVI:50 第60番
 Hob.XVI:51 第61番
 Hob.XVI:52 第62番
となっていますが、

これを出版順に並べると、
 Hob.XVI:52 第62番…1798年出版(67歳)
 Hob.XVI:50 第60番…1801年出版(69歳)
 Hob.XVI:51 第61番…1805年出版(73歳)

作品番号順に並べると、
 作品79 Hob.XVI:50 第60番…1801年出版(69歳)
 作品82 Hob.XVI:52 第62番…1798年出版(67歳)
 作品93 Hob.XVI:51 第61番…1805年出版(73歳)
となっていて、

ホーボーケン番号の
Hob.XVI:50-52 の並びは、
出版順にも作品番号順にもよらないことがわかります。

出版順と作品番号順に従えば、
少なくとも Hob.XVI:51 第61番 は、
いちばん最後に置かれるべきだと思うのですが、

こちらは、2楽章からなる
ゆったりした感じの5分ほどの小品なので、
ソナタ全集の最後に配置するのを躊躇したのかもしれません。

また、Hob.XVI:50-52 を一連の3曲とみた場合、
 Hob.XVI:50 第60番 ハ長調
 Hob.XVI:51 第61番 ニ長調
 Hob.XVI:52 第62番 変ホ長調
という並び方(ハ→ニ→ホ)は、
一番聴き映えのする配置ではあるので、
内容的には違和感のない並べ方のように思われました。


この3曲をもう数年さかのぼって、
ハイドン59歳(1791)に出版されたのが、

 作品66 Hob.XVI:49 第59番 変ホ長調

でした。3楽章からなる充実した作品で、
個人的には最後の3曲よりもよく出来ているように感じました。


  ***

ハイドンのピアノ・ソナタ、
ラスト数曲だからといって、
ベートーヴェンやシューベルトのように、
何かを突き抜けた崇高な境地に達するわけではなく、

職業作曲家の熟練の技ともいえる、
明るく楽しい軽妙な作品が最後まで続いていました。

全曲を聴いてきて、
どちらかといえば、
コンサートで改まって聴くよりは、

一人で仕事をしたり、勉強したり、
何かしながら聴くのにぴったりの、
CD向きの音楽だと思いました。

嫌味のない明るさで、
こちらの思考を邪魔することなく、
気持ちを前向きな方向へ引っぱってくれる音楽は、
ハイドンならではだと思います。

ヤンドーさんは、
ハイドンのほかにも、
モーツァルトとベートーヴェンと
シューベルトのソナタ全集を録音していますが、

彼の個性に最も合っているのは、
ハイドンだと思います。

ちょっとゆっくり聴きすぎて、
全体像が見えにくくなってしまったようにも思うので、
このあたりでもう一度、
CD10枚聴き直してから、
全体をまとめ直したいと思っています。



※中野博司著『ハイドン復活』(春秋社、1995年11月)参照。

※Wikipediaの
 「フランツ・ヨーゼフ・ハイドン」
 「ハイドンのピアノソナタ一覧」
 「ハイドンのピアノ曲一覧」
 「ホーボーケン番号」の各項目を参照。

※ピティナ・ピアノ曲事典の「ハイドン」を参照。

2015年10月19日月曜日

ヤンドーのハイドン:ピアノ・ソナタ全集 その9(1993年録音)

ハンガリーのピアニスト
イエネ・ヤンドー(1952 - )さんの
ハイドン:ピアノ・ソナタ全集

9枚目は、
ウィーン原典版(旧版)の通し番号で、
第53-56・58番のソナタ5曲を聴きました。


フランツ・ヨセフ・ハイドン(1732 - 1809)
 1) ピアノ・ソナタ 第53番 ホ短調 作品42 Hob.XVI:34
 2) ピアノ・ソナタ 第54番 ト長調 作品37-1 Hob.XVI:40
 3) ピアノ・ソナタ 第55番 変ロ長調 作品37-2 Hob.XVI:41
 4) ピアノ・ソナタ 第56番 ニ長調 作品37-3 Hob.XVI:42
 5) ピアノ・ソナタ 第58番 ハ長調 作品89 Hob.XVI:48
 6) アンダンテと変奏曲 ヘ短調 作品83 Hob.XVII:6

イエネ・ヤンドー(ピアノ)
録音:1993年3月12・13・15・16日、ブダベスト、ユニテリアン教会
【Naxos 8.550845】

ハイドンが、
42歳の時(1774)に初めて出版された
クラーヴィア・ソナタ集が
 作品13 Hob.XVI:21-26〔全6曲〕※第36-41番

46歳の時(1778)に出版された
2番目のクラーヴィア・ソナタ集が
 作品14 Hob/XVI:27-32〔全6曲〕※第42-47

48歳の時(1780)に出版された
3番目のクラーヴィア・ソナタ集が
 作品30 Hob/XVI:35-39・20〔全6曲〕※第48-52・33番

でした。

このCDに収められているのは、
その後の作品で、

52歳の時(1784)に出版された
クラーヴィア・ソナタ集
 作品37 Hob.XVI:40-42〔全3曲〕※第54-56番

と、同じ年に出版された
クラーヴィア・ソナタ
 作品42 Hob.XVI:34〔全1曲〕※第53番

の4曲をメインとして、

この5年後、
57歳の時(1789)に出版された
クラーヴィア・ソナタ
 作品89 Hob.XVI:48〔全1曲〕※58番

と、67歳の時(1799)に出版された
アンダンテと変奏曲
 作品83 Hob.XVI:6〔全1曲〕

の2曲が収録されています。

作品83の変奏曲は、
「ハイドンのクラヴィーアによる変奏曲の頂点に立つとともに、
 クラヴィーア独奏曲のなかでも屈指の傑作とされる作品」
だそうです(中野博司『ハイドン復活』春秋社、187頁)。


  ***

どれも初めて聴きますが、
もうこのあたりになると、

どれも充実した内容の作品で、
飽きることなく楽しみながら聴き進めることができました。

コンサートで取り上げても、
十分聴かせどころのある名曲ぞろいだと思います。

内容的に深まってきても、
ハイドンらしく押しつけがましい所はないので、

こちらの思考を妨げることなく、
仕事のBGMにちょうどよいです。

BGM用に
ほかにも色々なCDを流しますが、
場の雰囲気を、明るく晴れ晴れとしたものに変える力は、
ほかのどの作曲家よりも強いと思います。

ヤンドーさんのピアノも、
正統派で、技術的に申し分なく、
明るくきっぱりとした印象のあるところが
ハイドンにぴったりで、

このCDでも十分に楽しませてくれました。


※中野博司著『ハイドン復活』(春秋社、1995年11月)参照。

※Wikipediaの
 「フランツ・ヨーゼフ・ハイドン」
 「ハイドンのピアノソナタ一覧」
 「ハイドンのピアノ曲一覧」
 「ホーボーケン番号」の各項目を参照。

※ピティナ・ピアノ曲事典の「ハイドン」を参照。

2015年4月6日月曜日

ヤンドーのハイドン:ピアノ・ソナタ全集 その8

ハンガリーのピアニスト
イエネ・ヤンドー(1952 - )さんの
ハイドン:ピアノ・ソナタ全集

8枚目は、
ウィーン原典版(旧版)の通し番号で、
第48-52番のソナタ5曲を聴きました。


フランツ・ヨセフ・ハイドン(1732 - 1809)
 1) ピアノ・ソナタ 第48番 ハ長調  作品30-1 Hob.XVI:35
 2) ピアノ・ソナタ 第49番嬰ハ短調 作品30-2 Hob.XVI:36
 3) ピアノ・ソナタ 第50番 ニ長調  作品30-3 Hob.XVI:37
 4) ピアノ・ソナタ 第51番変ホ長調 作品30-4 Hob.XVI:38
 5) ピアノ・ソナタ 第52番 ト長調  作品30-5 Hob.XVI:39

イエネ・ヤンドー(ピアノ)
録音:1993年6月15-18日、ブダベスト、ユニテリアン教会
【Naxos 8.553128】


ハイドンが、
42歳の時(1774)に初めて出版された
クラーヴィア・ソナタ集が
 作品13 Hob.XVI:21-26〔全6曲〕

46歳の時(1778)に出版された
2番目のクラーヴィア・ソナタ集が
 作品14 Hob/XVI:27-32〔全6曲〕

48歳の時(1780)に出版された
3番目のクラーヴィア・ソナタ集が
 作品30 Hob/XVI:35-39・20〔全6曲〕

であり、このCDに作品30の第1-5曲目が収められました。


作品30〔全6曲〕の構成は次の通りです。

 ソナタ 第48番 ハ長調 作品30-1 Hob.XVI:35
 ソナタ 第49番嬰ハ短調作品30-2 Hob.XVI:36
 ソナタ 第50番 ニ長調 作品30-3 Hob.XVI:37
 ソナタ 第51番変ホ長調作品30-4 Hob.XVI:38
 ソナタ 第52番 ト長調 作品30-5 Hob.XVI:39
 ソナタ 第33番 ハ短調 作品30-6 Hob.XVI:20 *

このソナタ集は48歳の時(1780)に出版されたのですが、

第6曲目のみ、
10年近く前の39歳(1771)の時に作曲されたことが確認されたため、
現在の分類ではほかの5曲と切り離されて、

ウィーン原典版で第33番、
ホーボーケン番号で Hob.XVI:20 に分類されています。
(今回の全集ではCD5枚目【8.553800】に収録。)

個人的にはハイドンの意志で、
6曲1組のソナタ集として出版されている以上、

偶然残された史料によって
成立年代がはっきりした1曲のみ、
ほかと切り離して扱われるのは違和感がありました。

ほかの5曲のうち、
作品30-5 は1780年2月に作曲されたことが確認されていますが、
ほかの4曲が具体的にいつ作曲されたのかはわかっていません。

明らかにハイドンの意に反して
勝手に編集、出版されたのでなければ、
出版譜の曲順を再優先させても良いように感じました。


  ***

さて実際に聴いてみると、
このあたりに最もハイドンらしい、
一つの完成されたスタイルが表現されているように感じました。

それほど深く重くなり過ぎることもなく、
でもほどよく明るく心が晴やかになる作品群で、

仕事中のBGMに最適な
気楽に楽しめる1枚でした。


このうち、
小さなころからピアノのおけいこで弾かれるのを
繰り返し聴いてきたのが、

 ピアノ・ソナタ 第50番 ニ長調 作品30-3 Hob.XVI:37

です。名手が弾くとまったく別物に生まれ変わります。

どれもほどよい完成度なので、

一つのコンサートで、
作品30の6曲すべてを取り上げるのも面白いように思いました。

スカルラッティやモーツァルトと組み合わせても良い刺激になるのでは。


ヤンドーさんのピアノ、
ほかの作曲者の演奏もいろいろ聴いていますが、
ハイドンとの相性が一番のようです。

くっきりはっきり、
抜群のテクニックで曲の内面に切り込んでいく演奏で、
ハイドンの面白さに気がつかせてくれました。


※Wikipediaの
 「フランツ・ヨーゼフ・ハイドン」
 「ハイドンのピアノソナタ一覧」
 「ハイドンのピアノ曲一覧」
 「ホーボーケン番号」の各項目を参照。

※ピティナ・ピアノ曲事典の「ハイドン」を参照。

※ハイドン研究室「クラヴィア・ソナタの部屋」を参照。

2014年8月28日木曜日

ヤンドーのハイドン:ピアノ・ソナタ全集 その7

ハンガリーのピアニスト
イエネ・ヤンドー(1952 - )さんの
ハイドン:ピアノ・ソナタ全集

7枚目は、
ウィーン原典版(旧版)の通し番号で、
第42-47番のソナタ6曲等を聴きました。


フランツ・ヨセフ・ハイドン(1732 - 1809)
 1) ピアノ・ソナタ 第42番 ト長調 作品14-1 Hob.XVI:27
 2) ピアノ・ソナタ 第43番変ホ長調作品14-2 Hob.XVI:28
 3) ピアノ・ソナタ 第44番 ヘ長調 作品14-3 Hob.XVI:29
 4) ピアノ・ソナタ 第45番 イ長調 作品14-4 Hob.XVI:30
 5) ピアノ・ソナタ 第46番 ホ長調 作品14-5 Hob.XVI:31
 6) ピアノ・ソナタ 第47番 イ長調 作品14-6 Hob.XVI:32

イエネ・ヤンドー(ピアノ)
録音:1993年3月8-12日、ブダベスト、ユニテリアン教会
【Naxos 8.550844】


ハイドン41歳の時(1774)に
初めて出版された

クラーヴィア・ソナタ集
〔作品13 全6曲 Hob.XVI:21-26〕

に続いて、

45歳の時(1778)に出版されたのが、

クラーヴィア・ソナタ集
〔作品14 全6曲 Hob/XVI:27-32〕

です。

作品13は1773年、
作品14は1776年までに作曲されています。

各曲の構成はこんな感じです。

・第42番 ト長調 作品14-1 Hob.XVI:27
 【Allegro con brio/Menuet/Finale:Presto】
・第43番 変ホ長調 作品14-2 Hob.XVI:28
 【Allegro moderato/Menuet/Finale:Presto】

・第44番 ヘ長調 作品14-3 Hob.XVI:29
 【Moderato/Adagio/Tempo di Menuet】
・第45番 イ長調 作品14-4 Hob.XVI:30
 【Allegro-Adagio/Tempo di Menuet】

・第46番 ホ長調 作品14-5 Hob.XVI:31
 【Moderato/Allegretto/Finale:Presto】
・第47番 イ長調 作品14-6 Hob.XVI:32
 【Allegro moderato/Menuet/Finare:Plesto】

ひと月ほど繰り返し聴いていると、

第42・43・47番の3曲は、

「急-緩-急」の個人的に馴染みのある形式だからか、
ふつうに聴き映えのする名曲に聴こえました。

ベートーヴェンのように、
曲ごとの個性が際立っているわけではありませんが、

初期のころの作品と比べれば、
明らかに成熟しつつある様が聴き取られると思います。


第44・45番の2曲は、

ゆったりとしたメヌエットで曲が終わるため、
続けて聴いていると曲の切れ目がわかりにくい、
という欠点があるのですが、

別個に聴けばそれなりに魅力のある
ソナタであることはよくわかります。


唯一、第46番は、
演奏によるのかもしれませんが、

一気に駆け抜ける
フィナーレを除けば
曲の内容が弱いように思われました。


  ***

全体としてみると、

クラーヴィア・ソナタ集
作品13 全6曲 Hob.XVI:21-26
作品14 全6曲 Hob/XVI:27-32

の12曲は、
初めて作品番号を付して
出版されたソナタ集として、

それ以前の作品と
画する位置にあるように思われました。


本来ならば、
この作品から通番(第1-12番)を付し、

それ以前は、
習作的な作品群として一纏めにされてもいいのかなと。


現状の作品分類は、
習作的な作品も、成熟した作品も一緒くたにした上で、

ひたすら作曲年代順に並べなおすことに集中しているようで、

そのあたりに再考の余地はないのかな、
と思っていますが、

まだまだ全体像は見えていないので、
断片的なアイデアのみ記しておきます。


私がまだ若くて、
英語に加えてドイツ語やイタリア語を勉強する時間があれば、
このあたりの文献を読みあさって研究してみたいなと思いますが、

恐らくそこまでのゆとりある時間は残されていないでしょう。


※Wikipediaの
 「フランツ・ヨーゼフ・ハイドン」
 「ハイドンのピアノソナタ一覧」
 「ハイドンのピアノ曲一覧」
 「ホーボーケン番号」の各項目を参照。

※ピティナ・ピアノ曲事典の「ハイドン」を参照。

※ハイドン研究室「クラヴィア・ソナタの部屋」を参照。

2014年5月10日土曜日

ヤンドーのハイドン:ピアノ・ソナタ全集 その6

ハンガリーのピアニスト
イエネ・ヤンドー(1952 - )の
ハイドン:ピアノ・ソナタ全集

6枚目は、
ウィーン原典版(旧版)の通し番号で、
第36-41番のソナタ6曲を聴きました。


フランツ・ヨセフ・ハイドン(1732 - 1809)
 1) ピアノ・ソナタ 第36番 ハ長調 作品13-1 Hob.XVI:21
 2) ピアノ・ソナタ 第37番 ホ長調 作品13-2 Hob.XVI:22
 3) ピアノ・ソナタ 第38番 ヘ長調 作品13-3 Hob.XVI:23
 4) ピアノ・ソナタ 第39番 ニ長調 作品13-4 Hob.XVI:24
 5) ピアノ・ソナタ 第40番変ホ長調作品13-5 Hob.XVI:25
 6) ピアノ・ソナタ 第41番 イ長調 作品13-6 Hob.XVI:26

イエネ・ヤンドー(ピアノ)
録音:1993年5月5-9日、ブダベスト、ユニテリアン教会
【Naxos 8.553127】

1773年に作曲、翌1774年に出版され、
ニコラウス・エステルハージ伯爵に献呈された
全6曲からなるクラーヴィア・ソナタ集です。

ハイドン41歳の時に
初めて出版されたクラーヴィア・ソナタ集として、

生前に作品13の作品番号が付されており、
素性のはっきりした6曲となっております。


聴いてみると、

初期の頃のように軽過ぎたり、
あっさりし過ぎたりする感じはないものの、

変に重々しいわけでもなく、
ほどほどに溌剌とした心地良い音楽が流れていきます。

時折りハッと耳をそばだたせるような
美しいメロディがすっと通りすぎていくので、

勉強しながら、
仕事しながら聴くのにちょうど良い感じでした。

心が暗く落ち込みがちな時に、
明るく穏やかな、明るい気持ちにさせられる作品でした。


続けて聴くと今一つ、
曲の切れ目がわからなくなるところもあるのですが、

40代になって初めて出版された
クラーヴィア・ソナタ集として、
それなりに楽しむことができました。



※Wikipediaの
 「フランツ・ヨーゼフ・ハイドン」
 「ハイドンのピアノソナタ一覧」
 「ハイドンのピアノ曲一覧」
 「ホーボーケン番号」の各項目を参照。

※ピティナ・ピアノ曲事典の「ハイドン」を参照。

※ハイドン研究室「クラヴィア・ソナタの部屋」を参照。

2013年10月30日水曜日

ヤンドーのハイドン:ピアノ・ソナタ全集 その5

ハンガリーのピアニスト
イエネ・ヤンドー(1952 - )さんの
ハイドン:ピアノ・ソナタ全集

5枚目は、
ウィーン原典版(旧版)の通し番号で、
第29、33-35番のソナタ4曲を聴きました。


フランツ・ヨセフ・ハイドン(1732 - 1809)
 1) ピアノ・ソナタ 第29番 変ホ長調 作品54-2 Hob.XVI:45
 2) ピアノ・ソナタ 第33番 ハ短調 作品30-6 Hob.XVI:20
 3) ピアノ・ソナタ 第34番 ニ長調 作品41-1 Hob.XVI:33
 4) ピアノ・ソナタ 第35番 変イ長調 作品41-4 Hob.XVI:43

イエネ・ヤンドー(ピアノ)
録音:1995年4月6-8日、ブダベスト、ユニテリアン教会
【Naxos 8.553800】

5枚目で一区切りできるので、
全体の構成を整理しておきます。

ウィーン原典版(旧版)の通番でまとめると、

 ピアノ・ソナタ
 第1-10番【8.553824】
 第11-16、18番【8.553824】
 第19、17、28番【8.553826】
 第20、30-32番【8.553364】
 第29、33-35番【8.553800】

となっています。

 第21-27番 Hob.XVI:2a-e,g,h

は、目録によって冒頭主題のみ伝存する曲なので、
CD5枚で第1-35番まですべて聴けることになります。

ちなみにこれは、
ウィーン原典版(旧版)の 1a と 1b の2巻分に相当します。


ウィーン原典版(旧版)の通番順に、
調性、作品番号、ホーボーケン番号を整理しておきます。

◯第1番 ト長調 Hob.XVI:8 【◯8.553824】
◯第2番 ハ長調 Hob.XVI:7
◯第3番 ヘ長調 Hob.XVI:9
◯第4番 ト長調 Hob.XVI:G1
◯第5番 ト長調 Hob.XVI:11
◯第6番 ハ長調 Hob.XVI:10
◯第7番 ニ長調 Hob.XVⅡ:D1
◯第8番 イ長調 Hob.XVI:5
◯第9番 ニ長調 Hob.XVI:4
◯第10番 ハ長調 Hob.XVI:1

▼第11番 変ロ長調 Hob.XVI:2 【▼8.553824】
▼第12番 イ長調 Hob.XVI:12
▼第13番 ト長調 Hob.XVI:6
▼第14番 ハ長調 Hob.XVI:3
▼第15番 ホ長調 Hob.XVI:13
▼第16番 ニ長調 Hob.XVI:14
☆第17番 変ホ長調 Hob.deest 【☆8.553826】
▼第18番 変ホ長調 Hob.deest
☆第19番 ホ短調 Hob.XVI:47bis
◆第20番 変ロ長調 Hob.XVI:18 【◆8.553364】

「第21番 ニ短調 Hob.XVI:2a
 第22番 イ長調 Hob.XVI:2b
 第23番 ロ長調 Hob.XVI:2c
 第24番 変ロ長調 Hob.XVI:2d
 第25番 ホ短調 Hob.XVI:2e
 第26番 ハ長調 Hob.XVI:2g
 第27番 イ長調 Hob.XVI:2h 」〔目録のみ〕

☆第28番 ニ長調 Hob.XVI:5bis
  (近年楽譜を発見〔一部欠落〕。目録の Hob.XVI2f に同じ)

◎第29番 変ホ長調 作品54-2 Hob.XVI:45 【◎8.553800】
◆第30番 ニ長調 作品53-2 Hob.XVI:19

◆第31番 変イ長調 作品54-3 Hob.XVI:46
◆第32番 ト短調 作品54-1 Hob.XVI:44
◎第33番 ハ短調 作品30-6 Hob.XVI:20
◎第34番 ニ長調 作品41-1 Hob.XVI:33
◎第35番 変イ長調 作品41-4 Hob.XVI:43

となります。

第1-20・28番の21曲には作品番号がなく、
第29番からは作品番号が付されています。

作品番号は原則、
楽譜の出版時に付されたものと推測されるので、

ウィーン原典版(旧版)の第29番からは、
作品番号が付され生前に出版された作品として、

それ以前のものと区別して聴くことが可能です。


出版の際に、新しい作品とともに、
過去の未出版の作品を合わせて出版したため、
作品番号=作曲順といえなくなっているようですが、

現状でも十分にぐちゃぐちゃなので、

作品番号があるものは他と別格にして、
ハイドン生前に出版された作品番号の順にならべ直してみたら、
どのように聴こえるのだろうと思いました。


   ***

さて今回のCD、
3楽章制のソナタ4曲を収録してあります。

 第29番 変ホ長調 作品54-2 Hob.XVI:45
 第33番 ハ短調 作品30-6 Hob.XVI:20
 第34番 ニ長調 作品41-1 Hob.XVI:33
 第35番 変イ長調 作品41-4 Hob.XVI:43

初期の頃とは明らかに異なり、
ほどよくまとまった感じの、充実した内容を聴かせてくれます。

それほど個性が際立っているわけではないので、
少し聴いただけでは似た感じの曲が続いていくのですが、

所々にハッとする美しい瞬間があって、
飽きることなく聴き続けることができました。


仕事のBGMには、
一番ハツラツと勉強をする気にさせてくれるのが
このCDでした。


※Wikipediaの
 「フランツ・ヨーゼフ・ハイドン」
 「ハイドンのピアノソナタ一覧」
 「ハイドンのピアノ曲一覧」
 「ホーボーケン番号」の各項目を参照。

※ピティナ・ピアノ曲事典の「ハイドン」を参照。

※ハイドン研究室「クラヴィア・ソナタの部屋」を参照。

2013年8月27日火曜日

ヤンドーのハイドン:ピアノ・ソナタ全集 その4

ハンガリーのピアニスト
イエネ・ヤンドー(1952 - )さんの
ハイドン:ピアノ・ソナタ全集、

4枚目は、
ウィーン原典版(旧版)の通し番号で、
第20、30-32番のソナタ4曲等を聴きました。



フランツ・ヨセフ・ハイドン(1732 - 1809)
 1) ピアノ・ソナタ 第20番 変ロ長調 Hob.XVI:18
 2) ピアノ・ソナタ 第32番 ト短調 作品54-1 Hob.XVI:44
 3) ピアノ・ソナタ 第31番 変イ長調 作品54-3 Hob.XVI:46
 4) ピアノ・ソナタ 第30番 ニ長調 作品53-2 Hob.XVI:19

イエネ・ヤンドー(ピアノ)
録音:1995年4月3-6日、ブダベスト、ユニテリアン教会、Phoenix Studio
【Naxos 8.553364】


しばらくぶりなので、
次に聴く5枚目とともに、
全体の構成を整理しておきます。

ウィーン原典版(旧版)の通番でまとめると、

 ピアノ・ソナタ
 第1-10番【8.553824】
 第11-16、18番【8.553824】
 第19、17、28番【8.553826】
 第20、30-32番【8.553364】
 第29、33-35番【8.553800】

となっています。

 第21-27番 Hob.XVI:2a-e,g,h

は、目録によって冒頭主題のみ伝存する曲なので、

CD5枚で、
第1-35番まですべて聴けることになります。
ちなみにこれは、
ウィーン原典版(旧版)の 1a と 1b の2巻分に相当します。


ウィーン原典版(旧版)の通番順に、
調性、作品番号、ホーボーケン番号を整理しておきます。

 第1番 ト長調 Hob.XVI:8
 第2番 ハ長調 Hob.XVI:7
 第3番 ヘ長調 Hob.XVI:9
 第4番 ト長調 Hob.XVI:G1
 第5番 ト長調 Hob.XVI:11
 第6番 ハ長調 Hob.XVI:10
 第7番 ニ長調 Hob.XVⅡ:D1
 第8番 イ長調 Hob.XVI:5
 第9番 ニ長調 Hob.XVI:4
 第10番 ハ長調 Hob.XVI:1

 第11番 変ロ長調 Hob.XVI:2
 第12番 イ長調 Hob.XVI:12
 第13番 ト長調 Hob.XVI:6
 第14番 ハ長調 Hob.XVI:3
 第15番 ホ長調 Hob.XVI:13
 第16番 ニ長調 Hob.XVI:14
 第17番 変ホ長調 Hob.deest
 第18番 変ホ長調 Hob.deest
 第19番 ホ短調 Hob.XVI:47bis
◯第20番 変ロ長調 Hob.XVI:18

「第21番 ニ短調 Hob.XVI:2a
 第22番 イ長調 Hob.XVI:2b
 第23番 ロ長調 Hob.XVI:2c
 第24番 変ロ長調 Hob.XVI:2d
 第25番 ホ短調 Hob.XVI:2e
 第26番 ハ長調 Hob.XVI:2g
 第27番 イ長調 Hob.XVI:2h 」(目録のみ)

 第28番 ニ長調 Hob.XVI:5bis
  (近年楽譜を発見〔一部欠落〕。目録 Hob.XVI2f に同じ)

 第29番 変ホ長調 作品54-2 Hob.XVI:45
◯第30番 ニ長調 作品53-2 Hob.XVI:19

◯第31番 変イ長調 作品54-3 Hob.XVI:46
◯第32番 ト短調 作品54-1 Hob.XVI:44
 第33番 ハ短調 作品30-6 Hob.XVI:20
 第34番 ニ長調 作品41-1 Hob.XVI:33
 第35番 変イ長調 作品41-4 Hob.XVI:43

となります。

目録前(第1-20番)の20曲には作品番号がなく、
目録後の第29番からは作品番号が付されています。

作品番号は原則、
楽譜の出版時に付されたものと推測されますが、

出版の際に、新しい作品とともに、
過去の未出版の作品を合わせて出版したため、

作品番号=作曲順とはいえなくなったようです。


とはいえ、

ウィーン原典版(旧版)の第29番からは、
作品番号が付され生前に出版された作品として、

意識して聴くことが可能だと思います。


   ***

さて今回のCD、

前半に2楽章のソナタを2曲

 第20番 変ロ長調 Hob.XVI:18
 第32番 ト短調 作品54-1 Hob.XVI:44

後半に3楽章のソナタを2曲

 第31番 変イ長調 作品54-3 Hob.XVI:46
 第30番 ニ長調 作品53-2 Hob.XVI:19

の順に計4曲のソナタを収録しています。

2楽章のソナタにもようやく慣れてきましたが、
曲が終わる感じがあまりないので、

ボウッとしてると
いつの間にか次の曲がはじまることはたびたび。

この中では、
作品54-3 の 変イ長調のソナタは
ファジル・サイさんの演奏で聴きなじんでいたのですが、

ヤンドーさんの方が、
正調な、しかし堅苦しいわけではなく、
清々しく楽しいハイドンを聴かせてくれました。

他の3曲も、
特に1曲あげるのなら、
3楽章構成の作品53-2 のニ長調のソナタになるのでしょうが、

はじめの2曲も軽めですが、
楽しく明るく美ししいハイドンの音楽を楽しめると思います。

初期の10曲のような、
曲としての弱さはほとんど感じませんが、
まだまだハイドンならではの深さは聴こえてこないように感じました。


※Wikipediaの
 「フランツ・ヨーゼフ・ハイドン」
 「ハイドンのピアノソナタ一覧」
 「ハイドンのピアノ曲一覧」
 「ホーボーケン番号」の各項目を参照。

※ピティナ・ピアノ曲事典の「ハイドン」を参照。

※ハイドン研究室「クラヴィア・ソナタの部屋」を参照。

2013年4月30日火曜日

ヤンドーのハイドン:ピアノ・ソナタ全集 その3

ハンガリーのピアニスト
イエネ・ヤンドー(1952 - )さんの
ハイドン:ピアノ・ソナタ全集、

3枚目は、
ウィーン原典版の通し番号で、
第19・17・28番のソナタ3曲等を聴きました。



フランツ・ヨセフ・ハイドン(1732 - 1809)
 1) ピアノ・ソナタ 第19番 ホ短調 Hob.XVI:47bis
 2) ピアノ・ソナタ 第17番 変ホ長調 Hob.deest
 3) ピアノ・ソナタ 第28番 ニ長調 Hob.XVI:5bis

 4) アリエッタと12の変奏曲 イ長調 Hob.XVⅡ:2
 5) アレグレット ト長調 Hob.Ⅲ:41(IV)
 6) アダージョ ト長調 Hob.XV:22(II)
 7) アレグレット ト長調 Hob.XVⅡ:10
 8) アダージョ ヘ長調 Hob.XVⅡ:9
 9) ファンタジア(カプリッチョ)ハ長調 Hob.XVⅡ:4

イエネ・ヤンドー(ピアノ)
録音:1996年4月、ブダベスト、ユニテリアン教会
【Naxos 8.553826】


1) ピアノ・ソナタ 第19番 ホ短調 Hob.XVI:47bis

 bis とはくり返しの意で、これは
 Hob.XVI:47(第57番 ヘ長調) の異稿ということになります。

 第19番 ホ短調 Hob.XVI:47bis は
  第1楽章 Adagio
  第2楽章 Allegro
  第3楽章  Finale:Tempo di Menuet

 第57番 ヘ長調 Hob.XVI:47 は
  第1楽章 Moderato
  第2楽章 Larghetto
  第3楽章 Allegro
 という構成で、

 第19番の第1・2楽章と、
 第57番の第2・3楽章が、
 調性を除いてほぼ同じ内容となっています。

 第19番は美しいアダージョ(第1楽章)の印象的な出だしではじまるのですが、
 フィナーレのようなアレグロ(第2楽章)のあとで、
 メヌエットがフィナーレとして置かれているのは、
 多少ちぐはぐな感じがしました。

 美しいアダージョに目をつけて、
 後年、急/緩/急に作り直したのかなとも思いましたが、
 成立については諸説あるようですので、

 第57番を聴くときに、改めて考えることにします。

 曲の内容は、
 第1楽章のアダージョが出色で、
 第2・3楽章はなくてもいい位です。



2) ピアノ・ソナタ 第17番 変ホ長調 Hob.deest

 Hob.deest とは、
 ホーボーケンの目録から省かれている作品です。
 Hob.XVI:Es2 と呼ばれることもあります。

 Hob.XVI:Es3(第18番 変ホ長調)とともに、
 1961年になってから発見された作品であり、
  ウィーン原典版(ランドン校訂)
 において第17・18番として採用されました(ヘンレ社原典版でも採用)。

 しかしその後の研究によって、
 改めてほかの作曲家の作品である可能性が想定されているそうです。

 そう言われて聴きなおすと、
 曲自体の魅力に多少欠けるところがあるようにも感じますが、

 ハイドンの初期のソナタの一つとして聴けないこともなく、
 音のみでは判断しにくいと思いました。



3) ピアノ・ソナタ 第28番 ニ長調 Hob.XVI:5bis

 1961年に楽譜が発見された2楽章のソナタです。
 第1楽章は前半を欠き、第2楽章のみ完備しています。
 (CDには「第1楽章の断片」と「第2楽章 メヌエット」を収録。)

 ハイドンには、もともと目録によって、
 冒頭主題のみ知られる8曲の紛失したソナタがあり、
   Hob.XVI:2a-2h
 に分類されていました。

 1961年になってこのうち1曲の楽譜が発見され、
  (Hob.XVI:2f)→Hob.XVI:5bis
 ウィーン原典版において第28番として整理されました。

  ※冒頭主題のみ伝わる Hob.XVI:2a~e,g,h も、
   ウィーン原典版では 第21-27番 に整理されています。

 なお番号 Hob.XVI:5bis とあるのは、
 Hob.XVI:5(ピアノ・ソナタ第8番)の異稿ではなく、
 Hob.XIV:5(ピアノと伴奏のためのディヴェルティメント)の異稿であることをさしています。

 ピアノ四重奏曲への編曲版が存在しているようですが、
 詳しくはよくわかりませんでした。


 曲の内容は、
 第1楽章は断片だけですが、
 メヌエットへと続く序奏部として聴けないこともなく、

 しばらく聴き込んでいると、
 よく組み立てられたメヌエット楽章だと思えて来ました。



4) アリエッタと12の変奏曲 イ長調 Hob.XVⅡ:2

 Hob.XVⅡ:2 には、主に3つの異稿が存在しているようです。

 〔1〕20の変奏曲 ト長調
   ハイドン自筆の草稿譜(1765年)
 〔2〕アリエッタと12の変奏曲 イ長調
   草稿譜の20年後(1789年)に出版された版。
    アリエッタと12の変奏曲 変ホ長調 Hob.XVⅡ:3
   と合わせて出版するために短くされたようです。

 〔3〕20の変奏曲 イ長調
   ト長調の草稿譜を書き上げたあと、
   20の変奏曲のままでイ長調になおした決定稿があったはず、
   との推測にもとづく版で、ヘンレ社原典版に収録。

 このうち〔2〕がこのCDに収録されているわけです。
 ウィーン原典版には〔1・2〕を収めているので、
 〔1〕の版もヤンドーさんの演奏で、そのうち聴けると思います。

 曲の内容は、
 12変奏でもほどよい長さで、
 もう1曲の Hob.XVⅡ:3 と一緒に取り上げたら、
 コンサートのプログラムとして良い趣向だと感じました。



5) アレグレット ト長調 Hob.Ⅲ:41(Ⅳ)

 Hob.Ⅲ:41 とは、
 弦楽四重奏曲 第41番ト長調 作品33-5 のことで、

 Hob.Ⅲ:41(Ⅳ) とは、
 その第4楽章の編曲であることを示しています。

 作品33 は、1781年(ハイドン49歳)に作曲された
 弦楽四重奏曲集(全6曲)で「ロシア四重奏曲」と呼ばれています。
 その第5番の第4楽章からの編曲ということになります。

 原曲は未聴ですが、3分にも満たない曲で、
 原曲を子ども向けにやさしく書きなおした感じがしました。
 美しい小品ですが、特別な印象は残りませんでした。


6) アダージョ ト長調 Hob.XV:22(Ⅱ)

 Hob.XV:22 とは、
 ピアノ三重奏曲 第22番 変ホ長調 のことで、

 Hob.XV:22(Ⅱ) とは、、
 その第2楽章の編曲であることを示していますが、
 もともとはピアノ(クラーヴィア)版のほうが先に出来ていたようです。

 これはよくまとまっている5分弱の小品で、
 とても印象に残りました。


7) アレグレット ト長調 Hob.XVⅡ:10

 音楽時計用の作品群(Hob.XIX:1~32)中の、
 Hob.XIX:27 の編曲だそうです。

 2分ほどの小品ですが、
 それなりに美しい曲なので、
 子どもさんのピアノの発表会などで取り上げたら、
 いい感じかもしれません。

8) アダージョ ヘ長調 Hob.XVⅡ:9

 1786年出版の小品集に収録。

 これもどちらかといえば、
 子ども向けに書かれた感じの曲で、
 深みに欠ける印象はありますが、
 それなりに美しく、発表会などで取り上げるのには適していると思いました。


9) ファンタジア ハ長調 Hob.XVⅡ:4

 元々「カプリッチョ(奇想曲)」と題されていたのが、
 出版に際して「ファンタジア(幻想曲)」と変えられたそうです。

 一気に駆け抜ける感じの曲なので、
 ソナタの最終楽章を独立して演奏している感じです。

 コンサートでこれだけ取り上げるのは
 難しい気もしますが、それなりに楽しく、良く出来ている作品だと思います。



  ***

さて、ピアノ・ソナタ全集その2として聴いた一つ前のCDには、

 第11番 変ロ長調 Hob.XVI:2
 第12番 イ長調 Hob.XVI:12
 第13番 ト長調 Hob.XVI:6
 第14番 ハ長調 Hob.XVI:3
 第15番 ホ長調 Hob.XVI:13
  第16番 ニ長調 Hob.XVI:14
 第18番 変ホ長調 Hob.deest

が収められていました。それに対して今回のCDには、

 第17番 変ホ長調 Hob.deest
 第19番 ホ短調 Hob.XVI:47bis

 第28番 ニ長調 Hob.XVI:5bis

が収められていました。

第21番から第27番までは、
目録で主題が伝わるのみですので、
第28番までで残るのは、あと

 第20番 変ロ長調 Op.53-3 Hob.XVI:18

1曲のみとなりました。これは次のCDに収録されているようです。



※Wikipediaの
 「フランツ・ヨーゼフ・ハイドン」
 「ハイドンのピアノソナタ一覧」
 「ハイドンのピアノ曲一覧」
 「ホーボーケン番号」の各項目を参照。

※ピティナ・ピアノ曲事典の「ハイドン」を参照。

※ハイドン研究室「クラヴィア・ソナタの部屋」を参照。

2012年12月11日火曜日

ヤンドーのハイドン:ピアノ・ソナタ全集 その2

ハンガリーのピアニスト
イエネ・ヤンドー(1952 - )さんの
ハイドン:ピアノ・ソナタ全集、

2枚目は、
ウィーン原典版の通し番号で、
第11~16・18番の7曲を聴きました。


フランツ・ヨセフ・ハイドン(1732 - 1809)

 ピアノ・ソナタ 第11番 変ロ長調 HOB.XVI- 2
 ピアノ・ソナタ 第12番 イ長調 HOB.XVI- 12
 ピアノ・ソナタ 第13番 ト長調 HOB.XVI- 6
 ピアノ・ソナタ 第14番 ハ長調 HOB.XVI- 3
 ピアノ・ソナタ 第15番 ホ長調 HOB.XVI- 13
 ピアノ・ソナタ 第16番 ニ長調 HOB.XVI- 14
 ピアノ・ソナタ 第18番 変ホ長調 HOB.XVI- deest

イエネ・ヤンドー(ピアノ)
録音:1996年4月、ブダベスト、ユニテリアン教会
【Naxos 8.553824】

ウィーン原典版の通し番号を、
ホーボーケン番号に並べなおすと、
 Hob.XVI- 2  (第11番)
 Hob.XVI- 3  (第14番)
 Hob.XVI- 6  (第13番)
  *
 Hob.XVI- 12 (第12番)
 Hob.XVI- 13 (第15番)
 Hob.XVI- 14 (第16番)
  *
 Hob.XVI- deest(第18番)
となります。

最後の deest は
ラテン語で「欠けていること」を意味し、
ホーボーケン番号に載っていない作品であることを示しています。

ホーボーケン番号【Hob.XVI-1~52】は
1957年に発表されたので、それ以降に発見された作品ということになります。

これは1961年に、
ジョージ・フェダー(Georg Feder)によって、
チェコのライゲルン修道院(Raigern Abbey)で発見された
2つのソナタのうちの1曲であり、

ウィーン原典版において、
第17・18番の2曲として採用されました。

このとき第18番は第2楽章までしかなかったのですが、

1972年に改めて、
第3楽章まで完備した筆写譜が発見されました。

この筆写譜に、バイエルンの作曲家
イスフリート・カイザー(Isfrid Kayser 1712-1771)
の名が記されていたことから、

第18番はハイドンの作品ではない可能性が高くなり、
同時に発見された第17番のほうも真偽が怪しくなっています。

このCDでは、
ウィーン原典版のまま、
2楽章版で演奏されています(第18番)。

(※福田陽氏のホームページ「ハイドン研究室」上の、
 「ホーボーケン作品番号一覧」「クラヴィアソナタの部屋」の項目と、
  NAXOSのCD解説を参照しました。)

演奏を聴くと、
初期のハイドンの作品だといわれれば、
そのまま信じられる内容ですが、

さほど感銘を受けなかったことも確かです。

このCDでは最後にこの曲が来るのですが、

いつの間にかはじまって、
いつの間にか終わっている感じがあり、
特別に心は動かされませんでした。


  ***

さてCD全体の印象ですが、

1枚目と同じような、
ハイドンの明るくすなおな音楽が広がっていき、
それなりに楽しめたことは確かですが、

何となく雑然とし、
まとまり悪く感じました。

なぜだろうと思って聴き直してみると、

曲の様式がバラバラで、

第11・14番(Hob.XVI-2・3)のように、
第3楽章にゆったりしたメヌエットが来ると、
曲が終わったような気がせず、

かなり注意して聴いていないと、
曲の切れ目がわからなくなっていたようです。

 第11番 Hob.XVI-2〔Moderato/Largo/Menuet〕
 第12番 Hob.XVI-12〔Andante/Menuet/Finale:Allegro molto〕
 第13番 Hob.XVI-6〔Allegro/Minuet/Adagio/Finale:Allegro molto〕
 第14番 Hob.XVI-3〔Allegretto/Andante/Menuet〕
 第15番 Hob.XVI-13〔Moderato/Menuet/Finale:Presto〕
 第16番 Hob.XVI-14〔Allegro moderato/Menuet/Finale:Allegro〕
 第18番 Hob.XVI-deest〔Allegro/Menuetto〕

この1枚だけ聴いていると、
ホーボーケン番号のままの方がありがたいような気もします。

コンサートで、初期のソナタを
ウィーン原典版の順番のまま取り上げるのは、
確かに難しいだろうなと思いました。


  ***

このCDの中で、
特別に惹かれたのは、
第12番(Hob.XVI-12)です。

アンダンテからゆったりと始まるのですが、
この第1楽章が美しい。

この1曲を聴くために、
このCDを買ったのだと納得しました。

YouTube で
他の演奏を聴いてもさほど感心しなかったので、
ヤンドーさんの音楽性の勝利かもしれません。


同じような点から、
第13番(Hob.XVI-6)も Adagio が美しく、
琴線に触れてきました。


第15・16番(Hob.XVI-13・14)は、
緩徐楽章が置かれておらず、小ぢんまりとした作品ですが、
それなりにまとまっていて、聴ける作品ではありました。

第11・14番(Hob.XVI-2・3)は、
ホーボーケン番号の通り、最初期のソナタとして聴けば
同じ様式でそれなりに楽しめますが、

この順番に置かれていることは正直不思議な感じがしました。

では次の1枚に参りましょうか。

2012年10月1日月曜日

ヤンドーのハイドン:ピアノ・ソナタ全集 その1

ハンガリーのピアニスト
イエネ・ヤンドー(1952 - )さんの
ハイドン:ピアノ・ソナタ全集、

1枚目は、
ウィーン原典版の通し番号で、
第1番から第10番までを聴きました。


フランツ・ヨセフ・ハイドン(1732 - 1809)
 ピアノ・ソナタ 第1番 ト長調  Hob.XVI-8
 ピアノ・ソナタ 第2番 ハ長調  Hob.XVI-7
 ピアノ・ソナタ 第3番 ヘ長調  Hob.XVI-9
 ピアノ・ソナタ 第4番 ト長調  Hob.XVI-G1
 ピアノ・ソナタ 第5番 ト長調  Hob.XVI-11
 ピアノ・ソナタ 第6番 ハ長調  Hob.XVI-10
 ピアノ・ソナタ 第7番 ニ長調  Hob.XVII-D1
 ピアノ・ソナタ 第8番 イ長調  Hob.XVI-5
 ピアノ・ソナタ 第9番 ニ長調  Hob.XVI-4
 ピアノ・ソナタ 第10番 ハ長調  Hob.XVI-1

イエネ・ヤンドー(ピアノ)
録音:1996年2月、ブダベスト、ユニテリアン教会
【Naxos 8.553824】

ウィーン原典版の通し番号を、
ホーボーケン番号で並べなおすと、
 Hob.XVI-1(第10番)
  *
 Hob.XVI-4(第9番)
 Hob.XVI-5(第8番)
  *
 Hob.XVI-7(第2番)
 Hob.XVI-8(第1番)
 Hob.XVI-9(第3番)
 Hob.XVI-10(第6番)
 Hob.XVI-11(第5番)
  *
 Hob.XVI-G1(第4番)
 Hob.XVII-D1(第7番)
となります。

途中で抜けているのは、
 Hob.XVI-2(第11番)
 Hob.XVI-3(第14番)
 Hob.XVI-6(第13番)
の3曲です。(次のCDに収録。)

ほかと異なる番号の2曲、
 Hob.XVI-G1(第4番)
 Hob.XVII-D1(第7番)
は、真作である裏づけの取れない作品で、
特に〈D1〉は偽作とする研究があるそうです。

ただし実際に聴いてみて、
ほかと明らかな違いがあるわけではなく、
とくに〈G1〉は良くまとまった佳曲だと思います。


   ***

今回、ハイドンの初期のソナタを聴いてみて、

思い浮かんだのは、
毒気を抜いたスカルラッティ。

1楽章完結というわけではありませんが、

簡潔な構成の中で、
前向きで明るく楽しいメロディが次々と展開していき、
思っていた以上に楽しむことができました。


ヤンドーさんのピアノは、もったいぶらずに
どんどん曲の本質に切り込んでくるところが好ましく、
ハイドンにぴったりだと思いました。

これなら眠くなる暇がありません。


ハイドンの音楽には予定調和なところがあるので、
若いころは、今ひとつ良さがわからなかったのですが、

四十を過ぎ、辛いこと、苦しいこと、
悲しいことがたくさん起こる世の中で、

心に平穏をもたらし、
明るく暖かなものとする、
音楽の大切さに気がつくようになると、

ハイドンの音楽が身に染むようになって来ました。

日々こんなに明るく楽しく、透明な心であれたらいいな、と。


※なお、
 第4番(Hob.XVI- G1)の第3楽章は、
 第5番(Hob.XVI- 11)の第1楽章と同じ曲なので、

CDを聴いていると、突然
同じ楽章がリピートされることになり、
若干戸惑います。

おおむね同じ時期に作曲されたと考えて、
このように並べたのかもしれませんが、

同じ楽章を含む別個のソナタを、
同時に作曲したとも考えにくいので、

コンサートなどで全曲を取り上げる場合に、
頭を悩ますだろうな、と思いました。

今回聴いた印象では、
第4番の方が完成度が高く、
第5番は今ひとつな感じがしました。

(ただし、真作の確証があるのは第5番の方だそうです。)

2012年9月18日火曜日

ハイドンのピアノ・ソナタの楽譜

近々、ハンガリーのピアニスト
イエネ・ヤンドー(1952 - )さんのピアノで、
ハイドンのピアノ・ソナタ全曲を、
聴いていこうと思います。

ただし、いざ聴こうと思うと、
困るのが曲の番号の問題で、
なんだかわけのわからない状況でしたので、
必要な範囲で、勉強した内容を整理しておきます。

  ***

ヨーゼフ・ハイドンの作品は通常、
ホーボーケン番号(Hob.)によって分類されています。

ホーボーケン番号とは、オランダの音楽学者
アントニー・ヴァン・ホーボーケン(1887 - 1983)が作成した
「ヨーゼフ・ハイドン主題書誌学的作品目録」
にもとづく番号のことです。

器楽編は1957年に発表され、
ピアノ・ソナタは Hob.XVI:1-52
として整理されました。

この分類は1918年に出版された
ブライトコップ・ウント・ヘルテル社 による
世界初の「ピアノ・ソナタ全集」(カール・ペスラー校訂)
の通し番号にそのまま従ったものです。

この全集は全3巻からなり、
第1巻に第1-22番、
第2巻に第23-38番、
第3巻に第39-52番が収められました。

この順番がそのまま
ホーボーケン番号の Hob.XVI:1-52 に採用されたわけです。

この ブライトコップ・ウント・ヘルテル社 による
世界初の「ピアノ・ソナタ全集」 は、
アメリカのDover Publications 社から1984年に復刊されています(全2巻)。


Joseph Haydn
Complete Piano Sonatas
Volume I (Hoboken Nos.1-29)


Joseph Haydn
Complete Piano Sonatas
Volume II (Hoboken Nos.30-52)

各巻1700円ほどでAmazonで手に入れました。

円安の影響か多少高くなっていますが、
ほかのどの版よりも安く手に入れることができます。

そのまま演奏に使うのは難しいと思いますが、
とりあえず全曲の楽譜を揃えたい場合はおすすめです。

最新の研究でも、
まだ決定的といえる校訂譜にたどりついていない状況なので、
出版の原点を振り返る意味でも、有用な版だと思います。


  ***

実際に演奏する上で現在、入手しやすい
ハイドンの「ピアノ・ソナタ全集」の楽譜には、
クリスタ・ランドン校訂の【ウィーン原典版】と、
ゲオルグ・フェダー校訂の【ヘンレ社原典版】の
2種類があります(1973・72年出版)。

ホーボーケン番号に寄りつつも、
新しい研究成果を取り入れ、
独自に分類、編集しなおされた楽譜になっております。


両者の大きな違いは、
ウィーン原典版では、
全62曲に通し番号を付けなおされているのに対して、

ヘンレ社原典版では、
通し番号をつけることを止め、
作曲年代、出版時期などの考証から、
10のグループに分け直しているところです。

学問的な精緻さでは、
ヘンレ社原典版のほうが上のようですが、

実際に演奏したり、聴いたりする場合、
通し番号がないのはやはり不便なようで、

ウィーン原典版による録音も少なくありません。


ウィーン原典版とヘンレ社原典版の収録曲を
参考に掲げておきます。


【ウィーン原典版】
クリスタ・ランドン校訂
ハイドン:ピアノ・ソナタ全集 1a
(1973年)
ピアノ・ソナタ 第1番 ト長調  HOB.XVI - 8
ピアノ・ソナタ 第2番 ハ長調  HOB.XVI - 7
ピアノ・ソナタ 第3番 ヘ長調  HOB.XVI - 9
ピアノ・ソナタ 第4番 ト長調  HOB.XVI - G1
ピアノ・ソナタ 第5番 ト長調  HOB.XVI - 11
ピアノ・ソナタ 第6番 ハ長調  HOB.XVI - 10
ピアノ・ソナタ 第7番 ニ長調  HOB.XVⅡ- D1
ピアノ・ソナタ 第8番 イ長調  HOB.XVI - 5
ピアノ・ソナタ 第9番 ニ長調  HOB.XVI - 4
ピアノ・ソナタ 第10番 ハ長調  HOB.XVI - 1
ピアノ・ソナタ 第11番変ロ長調 HOB.XVI - 2
ピアノ・ソナタ 第12番 イ長調  HOB.XVI - 12
ピアノ・ソナタ 第13番 ト長調  HOB.XVI - 6
ピアノ・ソナタ 第14番 ハ長調  HOB.XVI - 3
ピアノ・ソナタ 第15番 ホ長調  HOB.XVI - 13
ピアノ・ソナタ 第16番 ニ長調  HOB.XVI - 14
ピアノ・ソナタ 第17番変ホ長調 HOB.DEEST
ピアノ・ソナタ 第18番変ホ長調 HOB.DEEST


【ウィーン原典版】
クリスタ・ランドン校訂
ハイドン:ピアノ・ソナタ全集 1b
(1973年)
ピアノ・ソナタ 第19番 ホ短調 Hob.XVI - 47
ピアノ・ソナタ 第20番変ロ長調 Hob.XVI - 18
ピアノ・ソナタ 第21番 ニ短調 Hob.XVI - 2A(テーマのみ)
ピアノ・ソナタ 第22番 イ長調 Hob.XVI - 2B(テーマのみ)
ピアノ・ソナタ 第23番 ロ長調 Hob.XVI - 2C(テーマのみ)
ピアノ・ソナタ 第24番変ロ長調 Hob.XVI - 2D(テーマのみ)
ピアノ・ソナタ 第25番 ホ短調 Hob.XVI - 2E(テーマのみ)
ピアノ・ソナタ 第26番 ハ長調 Hob.XVI - 2G(テーマのみ)
ピアノ・ソナタ 第27番 イ長調 Hob.XVI - 2H(テーマのみ)
ピアノ・ソナタ 第28番 ニ長調 Hob.XVI - 5a
ピアノ・ソナタ 第29番変ホ短調 Hob.XVI - 45
ピアノ・ソナタ 第30番 ニ長調 Hob.XVI - 19
ピアノ・ソナタ 第31番変イ長調 Hob.XVI - 46
ピアノ・ソナタ 第32番 ト長調 Hob.XVI - 44
ピアノ・ソナタ 第33番 ハ短調 Hob.XVI - 20
ピアノ・ソナタ 第34番 ニ長調 Hob.XVI - 33
ピアノ・ソナタ 第35番変イ長調 Hob.XVI - 43
付録:ソナタ第28番 補筆の試み
※ソナタ第21~27番は、
ハイドンの自筆の作品目録通称〈革稿目録〉にもとづき、
紛失した作品の主題のみを掲載。


【ウィーン原典版】
クリスタ・ランドン校訂
ハイドン:ピアノ・ソナタ全集 2
(1973年)
ピアノ・ソナタ 第36番 ハ長調  Hob.XVI - 21
ピアノ・ソナタ 第37番 ホ長調  Hob.XVI - 22
ピアノ・ソナタ 第38番 へ長調  Hob.XVI - 23
ピアノ・ソナタ 第39番 ニ長調  Hob.XVI - 24
ピアノ・ソナタ 第40番変ホ長調 Hob.XVI - 25
ピアノ・ソナタ 第41番 イ長調  Hob.XVI - 26
ピアノ・ソナタ 第42番 ト長調  Hob.XVI - 27
ピアノ・ソナタ 第43番変ホ長調 Hob.XVI - 28
ピアノ・ソナタ 第44番 へ長調  Hob.XVI - 29
ピアノ・ソナタ 第45番 イ長調  Hob.XVI - 30
ピアノ・ソナタ 第46番 ホ長調  Hob.XVI - 31
ピアノ・ソナタ 第47番 ロ短調  Hob.XVI - 32
ピアノ・ソナタ 第48番 ハ長調  Hob.XVI - 35
ピアノ・ソナタ 第49番嬰ハ短調 Hob.XVI - 36
ピアノ・ソナタ 第50番 ニ長調  Hob.XVI - 37
ピアノ・ソナタ 第51番変ホ長調 Hob.XVI - 38
ピアノ・ソナタ 第52番 ト長調  Hob.XVI - 39


【ウィーン原典版】
クリスタ・ランドン校訂
ハイドン:ピアノ・ソナタ全集 3
(1973年)
ピアノ・ソナタ 第53番 ホ短調  Hob.XVI - 34
ピアノ・ソナタ 第54番 ト長調  Hob.XVI - 40
ピアノ・ソナタ 第55番変ロ長調 Hob.XVI - 41
ピアノ・ソナタ 第56番 ニ長調  Hob.XVI - 42
ピアノ・ソナタ 第57番 へ長調  Hob.XVI - 47
ピアノ・ソナタ 第58番 ハ長調  Hob.XVI - 48
ピアノ・ソナタ 第59番変ホ長調 Hob.XVI - 49
ピアノ・ソナタ 第60番 ハ長調  Hob.XVI - 50
ピアノ・ソナタ 第61番 ニ長調  Hob.XVI - 51
ピアノ・ソナタ 第62番変ホ長調 Hob.XVI - 52
付録1:アダージョ
付録2:ソナタ第60番第1楽章のために。


【ヘンレ社 原典版】
ゲオルグ・フェダ―校訂
ハイドン:ピアノ・ソナタ全集第1巻
(1972年)
ピアノ・ソナタ ハ長調  Hob.XVⅠ- 1
ピアノ・ソナタ変ロ長調 Hob.XVⅠ- 2
ピアノ・ソナタ ハ長調  Hob.XVⅠ- 3
ピアノ・ソナタ ニ長調  Hob.XVⅠ- 4
ピアノ・ソナタ イ長調  Hob.XVⅠ- 5
ピアノ・ソナタ ト長調  Hob.XVⅠ- 6
ピアノ・ソナタ ハ長調  Hob.XVⅠ- 7
ピアノ・ソナタ ト長調  Hob.XVⅠ- 8
ピアノ・ソナタ ヘ長調  Hob.XVⅠ- 9
ピアノ・ソナタ ハ長調  Hob.XVⅠ- 10
ピアノ・ソナタ イ長調  Hob.XVⅠ- 12
ピアノ・ソナタ ホ長調  Hob.XVⅠ- 13
ピアノ・ソナタ ニ長調  Hob.XVⅠ- 14
ピアノ・ソナタ変ロ長調 Hob.XVⅠ- 18
ピアノ・ソナタ ニ長調  Hob.XVⅠ- 19
ピアノ・ソナタ ト短調  Hob.XVⅠ- 44
ピアノ・ソナタ変ホ長調 Hob.XVⅠ- 45
ピアノ・ソナタ変イ長調 Hob.XVⅠ- 46
ピアノ・ソナタ ホ短調  Hob.XVⅠ- 47
ピアノ・ソナタ ト長調  Hob.XVⅠ- G1
ピアノ・ソナタ ニ長調  Hob.XIV - 5
ピアノ・ソナタ ニ長調. Hob.XVⅡ- D1
ピアノ・ソナタ(第8番)(Hob.なし)変ホ長調
ピアノ・ソナタ(第9番)(Hob.なし)変ホ長調
付録:7つの失われたピアノ・ソナタ
付録:単一楽章 ト短調 Hob.XVⅠ- 11Ⅱ
付録:単一楽章 ト長調 Hob.XVⅠ- 11Ⅲ
付録:単一楽章 ヘ長調 Hob.XVⅡ- F1
付録:単一楽章 嬰ヘ長調 Hob.IX - 26
付録:アレグロ・モルト(Hob.なし)ニ長調
付録:ピアノ・ソナタの最終楽章(第9番)(Hob.なし) 変ホ長調


【ヘンレ社 原典版】
ゲオルグ・フェダ―校訂
ハイドン:ピアノ・ソナタ全集第2巻
(1972年)
ピアノ・ソナタ ハ長調  Hob.XVI - 21
ピアノ・ソナタ ホ長調  Hob.XVI - 22
ピアノ・ソナタ ヘ長調  Hob.XVI - 23
ピアノ・ソナタ ニ長調  Hob.XVI - 24
ピアノ・ソナタ変ホ長調 Hob.XVI - 25
ピアノ・ソナタ イ長調  Hob.XVI - 26
ピアノ・ソナタ ト長調  Hob.XVI - 27
ピアノ・ソナタ変ホ長調 Hob.XVI - 28
ピアノ・ソナタ ヘ長調  Hob.XVI - 29
ピアノ・ソナタ イ長調  Hob.XVI - 30
ピアノ・ソナタ ホ長調  Hob.XVI - 31
ピアノ・ソナタ ロ短調  Hob.XVI - 32
ピアノ・ソナタ ハ長調  Hob.XVI - 35
ピアノ・ソナタ嬰ハ短調 Hob.XVI - 36
ピアノ・ソナタ ニ長調  Hob.XVI - 37
ピアノ・ソナタ変ホ長調 Hob.XVI - 38
ピアノ・ソナタ ト長調  Hob.XVI - 39
ピアノ・ソナタ ハ短調  Hob.XVI - 20


【ヘンレ社 原典版】
ゲオルグ・フェダ―校訂
ハイドン:ピアノ・ソナタ全集第3巻
(1972年)
ピアノ・ソナタ ニ長調  Hob.XVI - 33
ピアノ・ソナタ ホ短調  Hob.XVI - 34
ピアノ・ソナタ ト長調  Hob.XVI - 40
ピアノ・ソナタ変ロ長調 Hob.XVI - 41
ピアノ・ソナタ ニ長調  Hob.XVI - 42
ピアノ・ソナタ変イ長調 Hob.XVI - 43
ピアノ・ソナタ ハ長調  Hob.XVI - 48
ピアノ・ソナタ変ホ長調 Hob.XVI - 49
ピアノ・ソナタ ハ長調  Hob.XVI - 50
ピアノ・ソナタ ニ長調  Hob.XVI - 51
ピアノ・ソナタ変ホ長調 Hob.XVI - 52


  ***

最近(日本では2013年)、
ウィーン原典版の改訂版が出ました。

これまで議論の的になっていた
ウィーン原典版の独特の曲順が放棄され、

原則としてホーボーケン番号の曲順に従い、
通番をつけることは止めているのが大きな変化です。

それでは旧版に従って録音された
ヤンドー盤はどうなるのかなと憂慮しつつも、

本家が看板をおろしてしまった以上、

今後ウィーン原典版の旧版にみられた
通番に従うことはなくなって来るのだろうと思います。


【ウィーン原典版 新版】
クリスタ・ランドン校訂
ウイリヒ・ライジンガー改訂
ハイドン:ピアノ・ソナタ全集1
(2013年)
ピアノ・ソナタ ハ長調 Hob.XVI - 1
ピアノ・ソナタ 変ロ長調 Hob.XVI - 2
ピアノ・ソナタ ハ長調 Hob.XVI - 3
ピアノ・ソナタ ニ長調 Hob.XVI - 4
ピアノ・ソナタ イ長調 Hob.XVI - 5
ピアノ・ソナタ ト長調 Hob.XVI - 6
ピアノ・ソナタ ハ長調 Hob.XVI - 7
ピアノ・ソナタ ト長調 Hob.XVI - 8
ピアノ・ソナタ ヘ長調 Hob.XVI - 9
ピアノ・ソナタ ハ長調 Hob.XVI - 10
ピアノ・ソナタ イ長調 Hob.XVI - 12
ピアノ・ソナタ ホ長調 Hob.XVI - 13
ピアノ・ソナタ ニ長調 Hob.XVI - 14
ピアノ・ソナタ 変ホ長調 Hob.XVI - 16
ピアノ・ソナタ 変ホ長調 Hob.XVI - Es2
ピアノ・ソナタ 変ホ長調 Hob.XVI - Es3
ピアノ・ソナタ ト長調 Hob.XVI - G1
ピアノ・ソナタ ニ長調 Hob.XVI - D1
ピアノ・ソナタ ヘ長調 Hob.XVI - F3(Bozner Sonate)
ピアノ・ソナタ ト長調 Hob.XVI - 11


【ウィーン原典版 新版】
クリスタ・ランドン校訂
ウイリヒ・ライジンガー改訂
ハイドン:ピアノ・ソナタ全集2
(2013年)
ピアノ・ソナタ 変ロ長調 Hob. XVI - 18
ピアノ・ソナタ ニ長調 Hob.XVI - 19
ピアノ・ソナタ ハ短調 Hob.XVI - 20
ピアノ・ソナタ ニ長調 Hob.XVI - 33
ピアノ・ソナタ 変イ長調 Hob.XVI - 43
ピアノ・ソナタ ト短調 Hob.XVI - 44
ピアノ・ソナタ 変ホ長調 Hob.XVI - 45
ピアノ・ソナタ 変イ長調 Hob.XVI - 46
ピアノ・ソナタ ホ短調 Hob.XVI - 47bis
ピアノ・ソナタ ニ長調 Hob.XVI - 5a


【ウィーン原典版 新版】
クリスタ・ランドン校訂
ウイリヒ・ライジンガー改訂
ハイドン:ピアノ・ソナタ全集3
(2013年)
ピアノ・ソナタ ハ長調 Hob.XVI - 21
ピアノ・ソナタ ホ長調 Hob.XVI - 22
ピアノ・ソナタ ヘ長調 Hob.XVI - 23
ピアノ・ソナタ ニ長調 Hob.XVI - 24
ピアノ・ソナタ 変ホ長調 Hob.XVI - 25
ピアノ・ソナタ イ長調 Hob.XVI - 26
ピアノ・ソナタ ト長調 Hob.XVI - 27
ピアノ・ソナタ 変ホ長調 Hob.XVI - 28
ピアノ・ソナタ ヘ長調 Hob.XVI - 29
ピアノ・ソナタ イ長調 Hob.XVI - 30
ピアノ・ソナタ ホ長調 Hob.XVI - 31
ピアノ・ソナタ ロ短調 Hob.XVI - 32
ピアノ・ソナタ ハ長調 Hob.XVI - 35
ピアノ・ソナタ 嬰ハ短調 Hob.XVI - 36
ピアノ・ソナタ ニ長調 Hob.XVI - 37
ピアノ・ソナタ 変ホ長調 Hob.XVI - 38
ピアノ・ソナタ ト長調 Hob.XVI - 39


【ウィーン原典版 新版】
クリスタ・ランドン校訂
ウイリヒ・ライジンガー改訂
ハイドン:ピアノ・ソナタ全集4
(2013年)
ピアノ・ソナタ ホ短調 Hob.XVI - 34
ピアノ・ソナタ ト長調 Hob.XVI - 40
ピアノ・ソナタ 変ロ長調 Hob.XVI - 41
ピアノ・ソナタ ニ長調 Hob.XVI - 42
ピアノ・ソナタ ヘ長調 Hob.XVI - 47
ピアノ・ソナタ ハ長調 Hob.XVI - 48
ピアノ・ソナタ 変ホ長調 Hob.XVI - 49
ピアノ・ソナタ ハ長調 Hob.XVI - 50
ピアノ・ソナタ ニ長調 Hob.XVI - 51
ピアノ・ソナタ 変ホ長調 Hob.XVI - 52

※ピティナ・ピアノ曲事典「ハイドン」の項目を参照。
〈http://www.piano.or.jp/enc/composers/45/〉

※wikipedia「ホーボーケン番号」「ハイドンのピアノソナタ一覧」の項目を参照。



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