ラベル ▼クレンペラー(オットー) の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル ▼クレンペラー(オットー) の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2016年8月1日月曜日

クレンペラー&フィルハーモニア管のベートーヴェン:交響曲第9番(1960年ライブ)

ドイツ帝国ブレスラウ
(現在のポーランドのヴロツワフ)生まれの指揮者
オットー・クレンペラー
(Otto Klemperer, 1885.5-1973.7)の指揮する
イギリスのオーケストラ
フィルハーモニア管弦楽団の演奏で、

ドイツの作曲家
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
(1770.12-1827.3)の交響曲第9番を聴きました。

1960年のウィーン芸術週間ライブとして有名な全集で、
Membranの10枚組CD の ◯DISC6 に収録されています。


◯DISC6
交響曲第9番ニ短調 作品125《合唱》
 (録音:1960年6月7日)

ヴィルマ・リップ(ソプラノ)
ウルズラ・ベーゼ(アルト)
フリッツ・ヴンダーリヒ(テノール)
フランツ・クラス(バス)
ウィーン楽友協会合唱団

フィルハーモニー管弦楽団
オットー・クレンペラー(指揮)
【Membran 10CD Collection /No.600135】2014年1月発売

第9は大曲なので多少心配していましたが、
幸い好調を維持していて、

熱くならないのになぜか面白い、
耳が吸い寄せられる独特の魅力をたたえた演奏に仕上がっていて、
久しぶりに第9を堪能することができました。

音質は今ひとつですが、
聴きにくい威圧的な音ではないので、
いろいろ聴き込んでいく中の1枚としては、
まずまず納得できる高いレベルの演奏だと思いました。

今回の全集、
第7番のみ明らかに不出来でしたが、
ほかは好調さを持続していて、
充実した時間を過ごすことができました。

音質はどれも似たり寄ったりで、
AMラジオから聴こえてくるライブと思えば、
ふつうに聴けるレベルでした。

クレンペラーらしく、熱くならないのになぜか、
耳を吸い寄せられる魅力があって、
不思議と最後まで聴き通してしまう、
クレンペラーならではの演奏が繰り広げられていました。

なおテンポは速めではないものの、
目立ってゆっくりなわけでもなく、
どれも穏当なテンポ設定に思われました。

クレンペラーというと遅めのテンポを想定しがちですが、
75歳の時のベートーヴェンはいたって穏当で、
ふつうに演奏すればそれですべてがうまくいく、
とても相性のよい作曲家であるように感じました。

クレンペラーのベートーヴェンといえば、
スタジオ録音の全集のほうを上げるのが普通だと思うので、
次はそちらを聴かねばならぬと思い始めているところです。

2016年7月4日月曜日

クレンペラー&フィルハーモニア管のベートーヴェン:交響曲第5・6番(1960年ライブ)

ドイツ帝国ブレスラウ
(現在のポーランドのヴロツワフ)生まれの指揮者
オットー・クレンペラー
(Otto Klemperer, 1885.5-1973.7)の指揮する
イギリスのオーケストラ
フィルハーモニア管弦楽団の演奏で、

ドイツの作曲家
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
(1770.12-1827.3)の交響曲第5・6番を聴きました。

1960年のウィーン芸術週間ライブとして有名な全集で、
Membranの10枚組CD の ◯DISC5 に収録されています。


◯DISC5
ベートーヴェン
交響曲第5番ハ短調 作品67《運命》
 (録音:1960年5月31日)
交響曲第6番ヘ長調 作品68《田園》
 (録音:1960年6月2日)

フィルハーモニー管弦楽団
オットー・クレンペラー(指揮)
【Membran 10CD Collection /No.600135】2014年1月発売

第7番が今一つだったものの、
それ以外は充実した演奏を聴かせてくれている
1960年のライブによるベートーヴェンの交響曲、
《運命》と《田園》を収めた1枚を聴きました。

どちらも集中力の切れない好調時の演奏で、
《運命》《田園》ともによく出来た名曲であることを再確認できました。

それほどいい音で録れているわけではなく、
またフルトヴェングラーのように勢いに任せた演奏でもないのですが、

一度聴き始めると、
不思議とそのまま耳が吸いついて、
魅力的な音楽として最後まで聴き通せてしまう、
クレンペラーならではの名演になっていると思いました。

特に興味深かったのが《運命》で、
クレンペラーらしく、前のめりになってあせる要素がどこにもない
落ちついた演奏であるにも関わらず、
曲の魅力満載の充実した演奏になっています。

熱くならない《運命》が、
こんなにおもしろく聴こえることは恐らく稀なことでしょう。

録音は今ひとつですが、
これまで5枚聴いてきた中では一番興味深い演奏でした。

2016年6月6日月曜日

クレンペラー&フィルハーモニア管のベートーヴェン:交響曲第4・8番(1960年ライブ)

ドイツ帝国ブレスラウ
(現在のポーランドのヴロツワフ)生まれの指揮者
オットー・クレンペラー
(Otto Klemperer, 1885.5-1973.7)の指揮する

イギリスのオーケストラ
フィルハーモニア管弦楽団の演奏で、

ドイツの作曲家
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
(1770.12-1827.3)の交響曲第4・8番を聴きました。

1960年のウィーン芸術週間ライブとして有名な全集で、
Membranの10枚組CD の ◯DISC4 に収録されています。


◯DISC4
交響曲第4番 変ロ長調 作品60
 (録音:1960年5月31日)
交響曲第8番ヘ長調 作品93
 (録音:1960年6月4日)

オットー・クレンペラー(指揮)
フィルハーモニー管弦楽団
【Membran 10CD Collection /No.600135】2014年1月発売

交響曲第4番はベートーヴェン36歳の時(1807年3月)、
交響曲第8番は43歳の時(1814年2月)に初演された作品です。

DISC3の第7番が今一つだったので心配したのですが、

第4・8番ともに、
他の第1・2・3番と同じレベルの出来で、

音の貧しさを乗り越えてなお、
心に響いてくる好演で十分に楽しめました。

フルトヴェングラーのように
曲と一体化して煽り立てていくところがなく、
楽譜から逸脱しない客観的な演奏に徹しているのですが、

出て来る音が驚くほど活き活きとしていて、
思わず耳を吸い寄せられる不思議な魅力があります。

AMのラジオ中継くらいの音質なので、
誰にもお薦めできるわけではないのですが、

私にとっては指揮者クレンペラーの芸風を考える上で、
興味深い全集になっています。


※Wikipediaの「ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン」「交響曲第4番(ベートーヴェン)」「交響曲第8番(ベートーヴェン)」を参照。

2016年4月25日月曜日

クレンペラー&フィルハーモニア管のメンデルスゾーン:劇付随音楽《真夏の夜の夢》(1960年録音)

ドイツ帝国ブレスラウ(現ポーランド)出身の指揮者
オットー・クレンペラー
(1885.5-1973.7)の指揮する
イギリスのオーケストラ
フィルハーモニア管弦楽団の演奏で、

ドイツの作曲家
フェリックス・メンデルスゾーン
(Felix Mendelssohn, 1809.2-1847.11)の
劇付随音楽《真夏の夜の夢》作品21&61(抜粋)を聴きました。

指揮者74歳の時(1960年1・2月)の録音です。


メンデルスゾーン
劇付随音楽《真夏の夜の夢》作品61(抜粋)
 ①序曲 作品21
 ②スケルツォ 作品61-1
 ③妖精たちの行進 作品61-1a
 ④妖精の歌 作品61-3
 ⑤間奏曲 作品61-5
 ⑥夜想曲 作品61-7
 ⑦結婚行進曲 作品61-9
 ⑧葬送行進曲 作品61-10
 ⑨武骨者の舞踏 作品61-11
 ⑩終曲 作品61-13

⑪序曲《フィンガルの洞窟》作品26

オットー・クレンペラー(指揮)
フィルハーモニア管弦楽団
録音:1960年1・2月(夜の夢)、ロンドン、アビーロード No.1スタジオ。同年1月22・25・27日(洞窟)、ロンドン、キングスウェイ・ホール。
【PCD-419】2015年7月発売

廉価版なのに音が良いことに驚いた
キープ株式会社さんの復刻シリーズ、

クレンペラーの《スコットランド》に続いて、
《真夏の夜の夢》を聴きました。

こちらは音質以前に、
もともとあまりピンとこなかった作品なのですが、

シェイクスピアの原作を読んだり、
映画を観たりして、もとの戯曲のおもしろさを知るにつれ、
だんだんと曲の魅力に気がつくようになって来ました。

モーツァルトほどには毒のないメンデルスゾーンの良さは、
音楽本来のもつごく自然な美しさを感じ取れるかどうかであって、

オケを自然に響かせた時の「音」そのものに、
聴く人の心をとらえる魅力があるかどうかがポイントなんだと
気がついたのはごく最近のことです。


今回のこのCD、
心持ちゆっくりめのテンポで、
がっちりと丁寧に弾き込んだ真面目な演奏なのですが、
不思議とユーモアの感じられる、
いい意味でスキのある魅力的な演奏に仕上がっていると思います。

聴いて直ちにうっとりするような、
耳に心地のよい、ただ美しいだけの演奏ではないので、
最初の1枚としてお薦めするのは問題があるかもしれませんが、

LPレコードのざらざらした印象をそのままに、
私の心にほどよくひっかかってきて、
聴き込むほどに良さのわかる充実した演奏に仕上がっていました。

このCDをきっかけに、ほかの演奏も聴き込んで、
私にとっての名盤をほかにも探してみたいと思います。

なお、
余白に収録された序曲《フィンガルの洞窟》は、
クレンペラーの芸風と曲想がピッタリ一致していて、
《夏の夜の夢》以上に誰にもお薦めできる名演でした。

2016年4月18日月曜日

クレンペラー&フィルハーモニア管のベートーヴェン:交響曲第2・7番(1960年ライブ)

ドイツ帝国ブレスラウ
(現在のポーランドのヴロツワフ)生まれの指揮者
オットー・クレンペラー
(Otto Klemperer, 1885.5-1973.7)の指揮する

イギリスのオーケストラ
フィルハーモニア管弦楽団の演奏で、

ドイツの作曲家
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
(1770.12-1827.3)の交響曲第2・7番を聴きました。

1960年のウィーン芸術週間ライブとして有名な全集で、
Membranの10枚組CD の ◯DISC3 に収録されています。


◯DISC3
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
交響曲第2番ニ長調 作品36
 (録音:1960年5月29日)
交響曲第7番イ長調 作品92
 (録音:1960年6月2日)

オットー・クレンペラー(指揮)
フィルハーモニー管弦楽団
【Membran 10CD Collection /No.600135】2014年1月発売

交響曲第2番はベートーヴェン32歳の時(1803年4月)、
交響曲第7番は42歳の時(1813年12月8日)に初演された作品です。


何度か聴き直してみましたが、
この1枚のなかで第7番は
あまり出来が良くないように感じました。

第2番はそれなりに楽しく聴けるのですが、
第7番は縦の線も乱れがちで集中力に欠ける印象でした。

もともとがゆっくり目のテンポ設定なので、
少しでも集中に欠くところがあると、
ところどころダレた感じがして
聴き通すのが辛くなってしまいます。

録音の問題かもしれませんが、
この時の第7番はあまり成功していないように聴こえました。

ライブでは当然そんなこともあるでしょう。


第2番も、
似たタイプの演奏なので、
はじめのうちは第7番にひきずられて
凡演かと思いましたが、

よく聴くと、
ゆったりしながらも
きりりと引き締まったテンポ設定で、
ダレることなく不思議と耳が吸い寄せられる演奏で、
第1・3番と同じレベルの名演だと思います。


やはり全体的にそれほど音は良くないので、
誰にもお薦めとまでは言いかねますが、

普段着のクレンペラーを知る上で、
興味深い演奏だと思いました。


※Wikipediaの「ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン」「交響曲第2番(ベートーヴェン)」「交響曲第7番(ベートーヴェン)」を参照。

2016年3月28日月曜日

クレンペラー&フィルハーモニア管のメンデルスゾーン:交響曲第3&4番(1960年録音)

ドイツ帝国ブレスラウ(現ポーランド)出身の指揮者
オットー・クレンペラー
(Otto Klemperer, 1885.5-1973.7)の指揮する
イギリスのオーケストラ
フィルハーモニア管弦楽団の演奏で、

ドイツの作曲家
フェリックス・メンデルスゾーン
(Felix Mendelssohn, 1809.2-1847.11)の
交響曲第3番《スコットランド》と第4番《イタリア》を聴きました。

指揮者74歳の時(1960年2・3月)の録音です。


メンデルスゾーン
交響曲第4番イ長調作品90《イタリア》
交響曲第3番イ短調作品56《スコットランド》

オットー・クレンペラー(指揮)
フィルハーモニア管弦楽団
録音:1960年2月(第4番)、同年1月(第3番)、ロンドン、アビーロード No.1スタジオ
【PCD-413】2015年7月発売

学生のころに、
宇野功芳氏の著書で知った有名な演奏ですが、
実際にCDはで聴いてみると、
演奏以前に、
細かい所が聴き取れないこもった音質で、
何が良いのかわかないまま終わりました。

今回もあまり期待せずに、
ただ安いからと手に入れたのですが、
昔のLPレコードを聴いているような、
彫りの深い自然な音がして、
曲への認識を一新しました。

廉価盤は安かろう悪かろうで、
残念な音質のものが多いのですが、
このシリーズは復刻技術の向上によるのか、
音源が通常と異なるのか、
私がこれまで聴いてきたどの復刻CDよりもいい音がしています。


今回このCDで改めて聴き直してみると、
もともと今一つな感じだった《イタリア》は、
重々しいがっちりした雰囲気がいっそう増幅されていて、
クレンペラー色の濃い、違和感ありまくりの演奏に仕上がっていました。

それが《スコットランド》になると、
こちらはクレンペラー色の濃い個性的な表現がすべて良い方に作用し、
重々しくも冴え冴えとしたオケの音がすんなりと心に馴染んできて、
シューマンの新しい交響曲を聴いているような印象で、
こんな名曲だったのか!と感動を新たにしました。

作曲家でもあったクレンペラーが再創造した
ユニークなメンデルスゾーンといえそうなので、
初めて聴く一枚としてはお薦めできませんが、
彫りの深い《スコットランド》は一聴の価値あるです。


2016年3月14日月曜日

クレンペラー&フィルハーモニア管のベートーヴェン:交響曲第1・3番 (1960年ライブ)

ドイツ帝国ブレスラウ(現在のポーランドのヴロツワフ)生まれの指揮者
オットー・クレンペラー(Otto Klemperer, 1885.5-1973.7)の指揮する

イギリスのオーケストラ
フィルハーモニア管弦楽団の演奏で、
ベートーヴェンの交響曲全集を聴いていきます。

1960年のウィーン芸術週間ライブとして有名な録音です。

はじめは1950年代の後半に録音された
スタジオ録音による全集を購入する予定だったのですが、
安さにつられて60年ライブのほうを先に買うことになりました。
Membran の 10枚組CD(1600円!)です。

※ベートーヴェンはCD7枚目まで。
 8-10枚目はケンペ指揮&ミュンヘン・フィルの
 ブラームス;交響曲全集を収録。

まずはCD1、2枚目に収録された
 序曲《エグモント》《コリオラン》《プロメテウスの創造物》と、
 交響曲第1番・第3番《英雄》
を聴きました。


◯DISC1
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
序曲《エグモント》作品84
 (録音:1960年5月31日)
交響曲第1番ハ長調 作品21
 (録音:1960年6月7日)
序曲《コリオラン》作品62
 (録音:1960年6月4日)
序曲《プロメテウスの創造物》作品43
 (録音:1960年6月2日)

◯DISC2
交響曲第3番 変ホ長調 作品55《英雄》
 (録音:1960年5月29日)

フィルハーモニー管弦楽団
オットー・クレンペラー(指揮)
【Membran 10CD Collection /No.600135】2014年1月発売


クレンペラー75歳のときの録音です。

遅すぎない適切なテンポ感で、
音楽に没入しすぎて煽り立てるようなところもなく、
曲の構造がよくわかるオーソドックスな演奏です。

こうしたスタイルだと、
ふつうは途中で飽きが来て、
聴き通すのが辛くなってくるのですが、

オケから出て来る音がキリリと引き締まって、
とても活き活きとした印象で、
若々しくすらある演奏なので、
感動のうちに全曲を聴き進めることができました。


実際、演奏は素晴らしいのですが、
音質には問題がありました。

分離はとても良いのですが、
古いラジオから流れてくるような
割れ気味の威圧感のある音なので、

最新のCDで、
心地よいオケの響きを聴いた後だと、
聴き続けるのが苦痛になることもありました。

でもそんなに大した装置を使わずに、

安めのCDラジカセで、
AMラジオから実況放送でも流れてくるように鳴らしてみたら、
うまくはまって普通に聴き通すことができました。

それでも一度に聴くのは、
CD1枚か2枚が限度でしょう。

2度3度と聴きこむのにはあまり向かない、
通好みのCDです。

演奏は素晴らしいので、
2枚くらいずつ全曲聴いていこうと思います。