2023年1月29日日曜日

企画展「展覧会 岡本太郎」(愛知県美術館)

 去る1月22日(日)、名古屋市東区にある愛知県美術館まで企画展「展覧会 岡本太朗」(開館30周年記念)を見に行って来ました。岡本太郎(1911年2月26日~1996年1月7日)の名は、小学生のころ家族で遊びにいった犬山ラインパーク(現在の日本モンキーパーク)にある《若い太陽の塔》の作者として知ったのが初めてでした。

 テレビなどで姿をお見かけすることは多かったのですが、今に至るまで、肝心の作品をまとめて見る機会はほとんどありませんでした。どんな作品を残された方なのか、興味津々で見に行って参りました。

 スペインのミロの系統。しかし彼より遥かに毒がありました。記憶に残るテレビでのお姿とは違って、たいへん優れた知力の持ち主であることが確認できました。作品自体は、時代を反映してか抽象的なものが多く、総じてあまり好きな画風ではありませんでした。

 それでも
 3-10《予感》1963
 3-11《跳ぶ》1963
 3-12《愛撫》1964
の3作品には圧倒的な感銘を受けました(川崎市岡本太郎美術館所蔵)。これを見られただけで十分満足。岡本太郎は凄い!と心から思える作品に出会えました。

これに続くのが
 3-8《生成》1961 (高松市美術館所蔵)
 3-9《装える戦士》1962 (川崎市岡本太郎美術館所蔵)
の2作品。この時期の彼の作品群にもっと注目したいと思いました。

 岡本氏はたくさん本も書かれているので、この機会に一冊手に取ってみようと思ったものの、はじめに読むのはどれが良いのか思案しているところです。

2023年1月8日日曜日

ジミー大西 画業30年記念作品展「POP OUT」(JR名古屋高島屋)

 去る正月二日(月)、ジェイアール名古屋タカシマヤまで、ジミー大西 画業30周年記念作品展「POP OUT」を見に行って来ました。テレビで時折見かけるユニークな画風が、以前から気になっていました。実物を見るよい機会と思い、正月休みを利用して名駅に足を運びました。

 様々な生き物をモチーフにした、色彩感豊かな作品がズラリと並んでいて、予想の3倍増しで楽しめました。ピカソやミロなどスペインを思わせる画風ですが、見る人を突き放すような冷たいところは微塵もなく、ずっと親しみやすい印象を受けました。独特のユーモアを感じさせる、明るく暖かな色合いに、心穏やかなひと時を過ごすことができました。

 立派な『Jimmy Onishi ART WORKS 1993-2022 ―ジミー大西・画業30年記念作品集―』(ヨシモトブックス、2022年4月)が発売されていたので購入しました。今後の展開が楽しみな画家が一人増えました。まだまだもっと凄い作品が生み出せる方のように感じました。



2022年12月3日土曜日

特別展「クマのプーさん」展(名古屋市美術館)

去る11月27日、名古屋市中区栄にある名古屋市美術館に、特別展「クマのプーさん」展を観に行って来ました。(10月8日(土)からこの日まで開催。もう一箇所、7月16日から10月2日まで 東京のPLAY!MUSEUM〔東京都立川市〕でも開催。)最終日の終了1時間前に入ったのですが、さすがプーさん、まだまだぎっしりの人集りでした。残り30分を過ぎ ようやく空いてきたので、急ぎ足で一気に目に焼きつけて来ました。

プーさんの著者A.A.ミルン(Alan Alexander Milne, 1882-1/18~1956-1/31)氏よりも、その挿絵を描いたE.H.シェパード(Ernest Howard Shepard, 1879-12/10~1976-3/24)に焦点を当てた展示でしたので、事前に取り急ぎ、森絵都(もりえと)訳で『クマのプー』と『プー通りの家』を読んでおいて正解でした。ああ、あの話のことかと思い当たる絵がたくさん。森訳の挿絵は村上勉(むらかみつとむ)氏ですが、かえって新鮮な気持ちで、シェパードの絵を眺めることができました。プーさん本来の世界感をつかむ上で、とても良い機会になりました。

個人的には、石井桃子(いしいももこ)氏の翻訳された『熊のプーさん』初版本(1940年)が見られたのは収穫。できれば中も見てみたかったのですが、ケース内に表紙が見えるように1冊置かれているだけだったので、かなわず。いずれ古本で手に入れましょう。

最後に図録をと思ったら、布クロスの上製本だからか、通常よりかなり割高。(少し悩んで購入。後で調べてみると、珍しくAmazonでも手に入る!)


安達まみ(監修)
『E・H・シェパード
 クマのプーさん展公式図録 百町森のうた』
(ブルーシープ株式会社、2022年9月)

同書の凡例に、「展覧会はアメリカ・マサチューセッツ州のエリック・カール絵本美術館との共同企画で、本図録に掲載されている展覧会の出品作品は同美術館にアーカイブされている。」とありました。