レナード・バーンスタイン(1918.8-1990.10)が、
ウィーン・フィルを指揮して録音した
オーストリア帝国の作曲家
グスタフ・マーラー(1860.7-1911.5)の
交響曲第5番嬰ハ短調を聴きました。
指揮者69歳の時(1987年9月)の録音です。
CD2
マーラー:交響曲第5番嬰ハ短調
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
レナード・バーンスタイン(指揮)
録音:1987年9月、フランクフルト、アルテ・オーパー
【UCCG-3767/8】2005年3月発売
交響曲第5番嬰ハ短調は、
マーラー44歳の時(1904年10月)に初演された作品です。
山田一雄&N響のマラ5を聴いて、
しばらく忘れていたマーラー熱に火が着きました。
ヤマカズさんとN響の名演、
昔聴いたバーンスタイン&ウィーン・フィルに似ていたような気がして、
CDの棚から探し出して聴いてみました。
すると記憶していたのよりも、
指揮者の強い思いが空回りしている印象で、
無理やりオケを動かそうとして、
音楽の自然な流れが阻害される場面が目立ち、
最後まで聴き通すのがつらいレベルの演奏でした。
バーンスタイン&ウィーン・フィルのマラ5は、
超名演という評価を得ているはずなので、
リマスターによって印象が変わる可能性もありますが、
今回聴いたCDについていえば、
指揮者の気持ちのみが空回りして、
オケがそこまで共鳴している風でもないので、
お世辞にも名演とは言えないように感じました。
かつてはマーラーといえば
バーンスタインだと思い込んでいたのですが、
最近改めて聴き直してみると、
音楽の自然な流れを無視した強引な演奏も多く、
すべてを名演というわけにはいかないと思いました。