2016年11月14日月曜日

山田一雄&N響のモーツァルト:交響曲第38番&第41番(1985年&91年)

山田一雄(1912年10月-1991年8月)の指揮する
NHK交響楽団の演奏で、

オーストリアの作曲家
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
(Wolfgang Amadeus Mozart, 1756年1月-1791年12月)の
交響曲第38番と第41番を聴きました。

指揮者72歳と78歳の時(1985年2月&1990年11月)のライブ録音です



N響創立90周年シリーズ
Disc2
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
①交響曲第38番ニ長調K.504《プラハ》
②交響曲第41番ハ長調K.551《ジュピター》

山田一雄(指揮)
NHK交響楽団
録音:1985年2月13日(①)、1991年11月26日
【KKC2104/05】2016年10月発売

交響曲第38番《プラハ》は、
モーツァルトが30歳の時、1786年12月に完成

交響曲第41番《ジュピター》は、
32歳の時、1788年8月に完成されました


《プラハ》は今回初めて聴きました。
先月取り上げたマラ5と同じ日の演奏です。

マラ5と同じ編成で演奏したのではないかと思われる
分厚い弦の響きが印象的でした。

そのこと自体は悪くないのですが、
全体的におっとりのんびりした感じのあまり特徴のない演奏で、
さほど感銘は受けませんでした。

マラ5のほうに集中して、
リハーサルの時間が取れなかったのかもしれません。


名演は《ジュピター》のほうで、
テレビで何度も放映されたのをビデオ録画して、
テープが劣化するまで繰り返し観た記憶があります。

昔の記憶と比べると、弦が多少うすく聴こえ、
細部のつめの甘さが気になるところもあるのですが、

全体として《ジュピター》はこうでなければ!
と思わせられる理想的な名演で、

透明だけれども強い生命力にあふれた
モーツァルトの特別な音楽を満喫することが出来ました。

若い頃の刷り込みがあるので、
その点差し引いていただいて結構ですが、
個人的には《ジュピター》で、
これを超える演奏にはまだ出会えていません。

《ジュピター》を演奏した日には、
他にもモーツァルトの作品ばかり取り上げているはずなので、
そちらの演奏のみをCDでまとめても良かったように思いました。

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