名古屋市東区の愛知県美術館まで、
「大エルミタージュ美術館展
オールドマスター
西洋絵画の巨匠たち」
を観に行ってきました。
サンクトペテルブルク
(もとは帝政ロシアの首都、いまはレニングラード州の州都)にある、
ロシアを代表する国立美術館である
エルミタージュ美術館のコレクションの中から、
「特に充実している16世紀ルネサンス、
17・18世紀バロック、ロココの時代に活躍し、
“オールドマスター”といわれる巨匠たちの
名画85点」
が展示されていました。
調べてみると、
ちょうど5年前の8月17日にも、
名古屋市美術館で開催された
特別展「大エルミタージュ美術館展」を観に行っていました。
図録をみる限り、
ほとんど重なっている作品はありませんでした。
***
《大エルミタージュ美術館展
オールドマスター
西洋絵画の巨匠たち》
1 イタリア:ルネサンスからバロックへ
2 オランダ:市民絵画の黄金時代
3 フランドル:バロック的豊穣の時代
4 スペイン:神と聖人の世紀
5 フランス:古典主義的バロックからロココへ
6 ドイツ・イギリス:美術大国の間で
という構成でした。気に入った作品をピックアップしておきます。
1 イタリア:ルネサンスからバロックへ
【図録9】1640年代
カルロ・ドリチ
《聖チェチリア》
【図録11】1777年
ポンペオ・ジローラモ・バトーニ
《聖家族》
【図録12】1710年頃
ルカ・カルレヴァリス
《ヴェネツィア、運河に面したドゥカーレ宮殿前の眺め》
2 オランダ:市民絵画の黄金時代
【図録21】1660年前半
レンブラント・ハルメンスゾーン・ファン・レイン
《運命を悟るハマン》
3 フランドル:バロック的豊穣の時代
4 スペイン:神と聖人の世紀
【図録53】1660年頃
フランシスコ・デ・スルバラン
《聖母マリアの少女時代》
【図録56】1660年頃
バルトロメ・エステバン・ムリーリョ
《受胎告知》
5 フランス:古典主義的バロックからロココへ
【図録61】1699年
ジャン=バティスト・サンテール
《ヴェールをまとう若い女性》
【図録70】1770年代
ジャン=バティスト・グルーズ
《スミレ色のチュニックを着た少女》
【図録78】1783年
ユベール・ロベール
《運河のある建築風景》
6 ドイツ・イギリス:美術大国の間で
名古屋市美術館で観た時も思いましたが、
一つの「美術館」に照準を合わせた展覧会なので、
時代と分野の幅が広くなって、
全体としては何となく散漫な印象を受けました。
それでも日常的に、
エルミタージュ美術館に足を運ぶこともないので、
名品を目に焼き付ける良い機会になりました。