2012年5月25日金曜日

柳家小三治13 落語名人会37 「初天神・時そば」(1988・94)

柳家小三治の落語、
落語名人会のシリーズ13枚目を聴きました。
「初天神」と「時そば」の組み合わせです。


落語名人会37
柳家小三治〈13〉

「初天神」(はつてんじん)
(1988年1月31日 鈴本演芸場 第9回柳家小三治独演会)
「時そば」(ときそば)
(1994年1月31日 鈴本演芸場 第31回柳家小三治独演会)

〔お囃子〕樋口ひさ/小口けい
〔ディレクター〕京須偕充
【SONY RECORDS/SRCL-3579】


小三治さんの「初天神」、
これは絶品です。

やんちゃ坊主と
親父のあいだでくり広げられる
絶妙な間合いの、面白おかしい語り口に、
存分に笑わせてもらいました。

「あれ買って、これ買って」は、
みな子どものころに、思い当たるフシのあることですから、

ただおかしいだけでなく、
聴き終えたあとで、昔をふりかえって、
家族っていいなあ、と思わせられる、
素敵な、暖かいお噺だと思いました。


「時そば」は
よく知られたお噺ですから、

小三治さんでなければ、
というものでもないかもしれませんが、

小三治さんならではの
ゆったりとした味わい深さを感じさせる、

模範的な口演だと思いました。


古典を味わい深く、
でも堅苦しいわけでなく、
軽さのある、明るいふわりとした笑いを、
絶妙の間で、楽しませてもらいました。


※柳家小三治
 「初天神」1988-1/31◎
 「時そば」1994-1/31◎

2012年5月21日月曜日

ヴァルヒャのバッハ:オルガン作品全集(旧盤)その4


J.S.バッハ:オルガン作品全集
CD-4
1) トッカータとフーガ(ドリア調) BWV538
2) トッカータとフーガ ヘ長調 BWV540
3) トッカータ、アダージョとフーガ ハ長調 BWV564
4) トッカータとフーガ ニ短調 BWV565
5) トッカータとフーガ ホ長調 BWV566
6) パッサカリアとフーガ ハ短調 BWV582


ヘルムート・ヴァルヒャ(オルガン)
録音:1947年(3,4)、1950年(1,2)、1952年(5,6)
オルガン:リューベック、聖ヤコビ教会(4)
カッペル、聖ペテロ=パウロ教会(1-3、5-7)
【Membran 223489】CD-4


ヴァルヒャさんのバッハ:オルガン作品全集、
今月はCD4枚目を聴きました。

「トッカータとフーガ」5曲に、
「パッサカリアとフーガ」1曲を添える、
という構成になっております。


トッカータ、パッサカリアといっても、
耳で聴き分けられるほど馴染んでいる訳ではありませんが、

CD2・3枚目の「前奏曲とフーガ」よりも
変化に富んでいて、聴き映えのする曲が多く、

飽きずに聴き通すことができました。

こうして並べて聴いてみると、
有名な「トッカータとフーガ ニ短調 BWV565」が、
一等優れた作品であることも理解できます。

もう1曲挙げるとしたら、
2曲目の「ヘ長調 BWV540」も、
今回初めて聴いたのですが、全体的なバランスの取れた、
優れた作品だと思いました。

長調で、明るい気持ちにさせられる点も好ましく、
「ニ短調 BWV565」よりも、今は好きかもしれません。


では5枚目に進みましょう。

2012年5月20日日曜日

Audite のフルトヴェングラー&ベルリンpo 録音集 その1


Live in Berlin
The Complete Recordings RIAS

ベートーヴェン
交響曲第6番ヘ長調 作品68「田園」
交響曲第5番ハ短調 作品67

ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指揮)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1947年5月25日、ティタニア・パラスト、ベルリン
【audite 21.403】CD1

CD1枚目には、

1947年5月25・26・27日に行われた
ベルリン・フィルとのいわゆる歴史的復帰演奏会から、
初日(25日)の演奏が収録されています。

3日間の演奏会のうち、
1日目の「田園」「運命」と、
3日目の「運命」の録音が発売されているようです。

ベスト演奏として良く知られる3日目の「運命」は、
この録音集には収録されていません。

ただ1日目の演奏も、
基本的なスタンスに変わりわなく、
めったにない熱さを感じさせる演奏がくり広げられております。


歴史的な価値のある録音ですが、
残念なのは、音質が今一つであることです。

おそらく元々の録音に問題があるのでしょう、
かなり聴きやすく調整されていますが、

フルトヴェングラーにこだわりのある方でなければ、
あえて選ぶ必要のない音質かもしれません。


とはいえ、「田園」も「運命」も、
一度聴き出すと止まらない独特の面白さがあることも事実です。

どちらも、
今の私はより落ちついた、
どっしりした深みのある演奏のほうが好みですが、

これだけテンポを揺らしながら、
決して空虚な感じがせずに最後まで
感慨をもって聴き通せるのは、
さすがです。

音質からいえば、
「運命」は多少情熱が空回りしているように聴こえ、
「田園」のほうが、貧弱ながら不思議と心にひっかかる、
興味深い演奏でした。


ほぼひと月
聴いておりましたので、
CD2枚目に進みます。



※フルトヴェングラーの演奏会記録については、
仏ターラ社の ホームページ上にあるものを参照しました。
【http://www.furtwangler.net/inmemoriam/data/conce_en.htm】