落語名人会のシリーズ13枚目を聴きました。
「初天神」と「時そば」の組み合わせです。
落語名人会37
柳家小三治〈13〉
「初天神」(はつてんじん)
(1988年1月31日 鈴本演芸場 第9回柳家小三治独演会)
「時そば」(ときそば)
(1994年1月31日 鈴本演芸場 第31回柳家小三治独演会)
〔お囃子〕樋口ひさ/小口けい
〔ディレクター〕京須偕充
【SONY RECORDS/SRCL-3579】
小三治さんの「初天神」、
これは絶品です。
やんちゃ坊主と
親父のあいだでくり広げられる
絶妙な間合いの、面白おかしい語り口に、
存分に笑わせてもらいました。
「あれ買って、これ買って」は、
みな子どものころに、思い当たるフシのあることですから、
ただおかしいだけでなく、
聴き終えたあとで、昔をふりかえって、
家族っていいなあ、と思わせられる、
素敵な、暖かいお噺だと思いました。
「時そば」は
よく知られたお噺ですから、
小三治さんでなければ、
というものでもないかもしれませんが、
小三治さんならではの
ゆったりとした味わい深さを感じさせる、
模範的な口演だと思いました。
古典を味わい深く、
でも堅苦しいわけでなく、
軽さのある、明るいふわりとした笑いを、
絶妙の間で、楽しませてもらいました。
※柳家小三治
「初天神」1988-1/31◎
「時そば」1994-1/31◎
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