十代目柳家小三治(1939.12 - )の落語CD、
18枚目は「芝浜(しばはま)」を聴きました。
小三治58歳(1998.10)の時の口演です。
落語名人会42
柳家小三治18
「芝浜(しばはま)」
録音:1998年10月31日、鈴本演芸場
第13回柳家小三治独演会
〔お囃子〕植田ひさ/小口けい
【SRCL-3614】
小三治さんの「芝浜」は、
このシリーズで一番初めに聴いて、
大いに感銘を受けた演目です。
絶妙な間合いで
紡ぎだされる夫婦の会話に
笑いながらもしみじみホロリと涙する、
人情噺のおもしろさに開眼する1枚となりました。
よくできたお噺なので、
他にもよいCDはいろいろありそうですが、
私が聴くのは小三治さんのがほとんどです。
今回聴き直してみても、
感動の度合いは変わりませんでした。
***
「芝浜」が周知の古典となる画期となったのは、
三代目桂三木助(みきすけ 1902-1961)だそうですが、
今ひとつよい音源が残ってないのは残念なことです。
評価の高い立川談志(だんし 1936-2011)は、
独特のだみ声とせっかちな感じのテンポが肌に合いませんでした。
飄々とした五代目志ん生(しんしょう 1890-1973)は、
そつなくまとめられているものの、多少これじゃない感じが残りました。
まだこれくらいしか聴いていないので、
今後「芝浜」の名演に出会うのが、
落語を聴く楽しみの一つになると思います。
※Wikipediaの「芝浜(落語)」を参照。
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