オーストリアのザルツブルク生まれの作曲家
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756.1-1791.12)の
ディヴェルティメント第10番と第7番を、
ウィーン・フィルのコンサートマスターを務めた
ユーゴスラヴィア生まれのヴァイオリニスト、
ゲルハルト・ヘッツェル(1940.4-1992.7)率いる
ウィーン室内合奏団の演奏で聴きました。
モーツァルト
1) 行進曲 ヘ長調 K.248
ディヴェルティメント(第10番)ヘ長調 K.247
(“第1ロドゥロン・ナハトムジーク”)
2) 行進曲 ニ長調 K.290(K6:167AB)
ディヴェルティメント(第7番)ニ長調 K.205(K6:167A)
ウィーン室内合奏団
ゲルハルト・ヘッツェル(第1ヴァイオリン)
ヨーゼフ・ヘル(第2ヴァイオリン)*1〕
ハット・バイエルレ(ヴィオラ)
アーダルベルト・スコチッチ(チェロ)*1〕
ヘルベルト・マイヤー(コントラバス)
フランツ・ゼルナー(ホルン)
フォルカー・アルトマン(ホルン)
ミヒャエル・ヴェルバ(バスーン)*2〕
録音:1991年4月29日-5月4日、ウィーン、カジノ・ツェーガーニッツ
【COCO-73010】
行進曲 ヘ長調 K.248 と
ディヴェルティメント ヘ長調 K.247 は、
20歳の時(1776.6)に
エルンスト・ロドゥロン伯爵夫人の
聖命祝日のために作曲されたことが明らかな作品です。
「第1ロドゥロン・ナハトムジーク」と呼ばれることもあります。
行進曲 ニ長調 K.290(167AB) と、
ディヴェルティメント ニ長調 K.205(167A) は、
作曲の経緯が明らかでなく、
この2曲を続けて演奏した確証もありませんが、
作品研究の結果、
1772年夏⇒ K.290
1773年夏⇒ K.205
の順で、同じ時期に作曲された
同じ調性の作品として、合わせて演奏されています。
(竹内ふみ子氏のCD解説を参照。)
***
どちらも初めて聴いて、
1月ほどくりかえし聴いて来ました。
コンサートでじっくり聴くのも良いかもしれませんが、
勉強したり、本を読んだり、
何かしながらBGMとして聴くのにぴったりな2曲でした。
一聴明らかにモーツァルトなのですが、
曲ごとの個性が際立っているわけではないので、
少し聴いて、
何番のディヴェルティメントなのか、
わかるところまではいきませんでした。
へッツェル率いる
ウィーン室内合奏団の演奏、
変に出しゃばったところが微塵もない、
けれども細部まで奏者の神経がゆきわたっている
音楽的に充実した演奏で、
聴くほどに味わいが増してくるようです。
恐らく他の演奏も聴いてみたほうが、
こちらの価値がわかると思うので、
ディヴェルティメント残りの1枚を聴いたら、
他の団体の録音も来てみようと思います。
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