京都市交響楽団第549回定期演奏会
のライブCDを聴きました。
広上淳一指揮
京都市交響楽団定期演奏会/名曲ライブシリーズ2
①ドヴォルザーク:序曲《謝肉祭》作品92
②レスピーギ:交響詩《ローマの祭》
③R.シュトラウス:交響詩《ドン・キホーテ》作品35
京都市交響楽団
独奏:上村昇(京響ソロ主席チェロ奏者)
店村眞積(ビオラ)
コンサートマスター:渡邉穣
広上淳一(指揮)
録音:2011年8月5日、京都コンサートホール大ホール(京都市交響楽団第549回定期演奏会)
【KSOL1003】2012年2月発売
随分前に手に入れていたのですが、
《ローマの松》の印象が強すぎて他が霞んでしまったので、
しばらく時間を置いて聴き直してみました。
やはり②《ローマの祭》が、
広上氏独特の個性的な解釈が光る、
強い印象の残る熱演でした。
若い頃、日本フィルと収録した
ローマ三部作のCDもかなりの名演だったので、
広上氏の自信曲なのでしょう。
①《謝肉祭》はごく普通の演奏です。
別に不満はないのですが、
それほど深い印象は残りませんでした。
③《ドン・キホーテ》は
初めて聴く曲であることと、
直前の《ローマの祭》の印象が強く残り過ぎて、
今一つ良くわからない演奏だったのですが、
時間を置いて《ドン・キホーテ》だけ繰り返し聴いていると、
どんな曲なのかは良くわかってきました。
ライブとしてはかなりレベルの高い演奏だと思いますが、
他を圧倒する何かがあるかといわれると、
もう一押し説得力が足りないように感じました。
ほかの演奏を知らないので、
いくつかCDを聴いてから、
もう一度聴き直してみようと思います。
全体として聴くと、
②《ローマの祭》の印象が強く残りすぎるので、
定演をそのまま収録するにせよ、
1枚のCDとしては、曲順のバランスが悪いように感じました。
①《謝肉祭》と③《ドン・キホーテ》も、
ライブでこの演奏が聴けたら
十分満足できるレベルだと思います。
広上氏はそういえば、
リヒャルト・シュトラウスを頻繁に取り上げているので、
日本フィルでの録音も含めて、
改めて聴き直していこうと思います。
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