2018年7月8日日曜日

ヘルビヒ&ベルリン響のブラームス交響曲第2・3番(1977-79年録音)

チェコスロヴァキア出身の指揮者
ギュンター・ヘルビヒ
(Günther Herbig, 1931年11月- )の指揮する

1952年に東ドイツで設立されたオーケストラ
ベルリン交響楽団
(Berliner Sinfonie-Orchester)の演奏で、

ドイツの作曲家
ヨハネス・ブラームス
(Johannes Brahms, 1833年5月7日-1897年4月3日)
交響曲第2番(①)第3番(②)を聴きました。

指揮者46・47歳の時に
(①1977年11月・78年5月/②79年7月)
録音されました。

 ※ベルリン交響楽団
  (Berliner Sinfonie-Orchester)
  は、2006年から、
  ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団
  (Konzerthausorchester Berlin)
  と呼ばれています。


CD2
ブラームス:
①交響曲第2番ニ長調 Op.73
②交響曲第3番ヘ長調 Op.90

ベルリン交響楽団
ギュンター・ヘルビヒ(指揮)

録音:1977年11月・78年5月(①)、79年7月(②)、キリスト教会、ベルリン。
【Berlin Classics 885470009117】2017年3月発売


交響曲第2番ニ長調 Op.73 は、
ブラームス44歳の時(1877年12月30日)に初演された作品、

交響曲第3番ヘ長調 Op.90 は、
50歳の時(1883年12月2日)に初演された作品です。


  ***

第1番の時と基本路線は変わらない、

必要以上に絶叫させることなく、
ブラームスらしい歌がしみじみ伝わってくる、
誰にも聴きやすい演奏でした。

ヘルビヒならではの、
指揮者の存在をまるで感じない、
調和を重んじた音作りは、ブラームスに良く合っていて、
聴き込むほどに味わいの増す好演に仕上がっていました。

ベルリン・フィルなどの有名どころと比べれば、
そこまで鳴りが良いオケではないので、
細部が気になると物足りなく思われるかもしれませんが、

バランスの取れた響きの
全体的な美しさに心奪われるようになると、
ブラームスとして理想的な響きの演奏に聴こえて来ました。

楽譜をそのまま音にするだけでも、
十分に美しい名曲であることを知られる、
ブラームスお薦めのCDです。

なお4、5回聴いただけの感想ですが、
第3番に入ってから、
急にオケの鳴りが良くなっているように感じました。
弦がよく歌って、響いているように。

わずかな違いなので、
また時期をみて聴き直したいと思います。





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