ジャン・ユボー(1917-1992)が
71-72歳のときに録音した
フランスの作曲家
ガブリエル・フォーレ(1845.5-1924.11)の
ピアノ曲全集(CD4枚)より、
小品集 作品84
前奏曲集 作品103
ヴァルス・カプリス 作品30/38/59/62
マズルカ 作品32
を収録する4枚目のCDを聴きました。
フォーレ:ピアノ作品全集 第2集 より
Disc 2
①小品集 作品84
第1番 カプリッチョ 変ホ長調(1899年6月作曲)⇒2年出版
第2番 幻想曲 変イ長調(1902年作曲?)⇒2年出版
第3番 フーガ イ短調(1869年6月作曲)⇒2年出版
第4番 アダージェット ホ短調(1902年8月作曲)⇒2年出版
第5番 即興 嬰ハ短調(1901年6月作曲)⇒2年出版
第6番 フーガ ホ短調(1869年11月作曲)⇒2年出版
第7番 喜び ハ長調(1902年8月作曲)⇒2年出版
②前奏曲集 作品103
第1番 変ニ長調(1909年末-10年1月作曲)⇒10年出版
第2番 嬰ハ短調(1909年末-10年1月作曲)⇒10年出版
第3番 ト短調(1909年末-10年1月作曲)⇒10年出版
第4番 ヘ長調(1910年7月作曲)⇒11年出版
第5番 ニ短調(1910年7月作曲)⇒11年出版
第6番 変ホ短調(1910年7-8月作曲)⇒11年出版
第7番 イ長調(1910年9月作曲)⇒11年出版
第8番 ハ短調(1910年秋作曲)⇒11年出版
第9番 ホ短調(1910年秋作曲)⇒11年出版
③ヴァルス・カプリス
第1番 変イ長調 作品30I(1882年作曲?)⇒83年出版
第2番 変ニ長調 作品38(1884年7月作曲)⇒85年出版
第3番 変ト長調 作品59(1887-1893年8月作曲)⇒94年出版
第4番 変イ長調 作品62(1893-94年作曲)⇒94年出版
④マズルカ 変ロ長調 作品32(1875年頃作曲)⇒83年出版
ジャン・ユボー(ピアノ)
録音:1988年10月-1989年4月 パリ、アル・アディアール
【WPCS-10984/5】2001年7月発売
しばらく置きっぱなしにしていましたが、
最後の1枚を聴きました。
聴いてみると、
あまり期待していなかった「①小品集 作品84」が、
フォーレの才能のきらめきを感じる演奏で、
ほかの録音も聴いてみたくなりました。
ただ期待大だった「②前奏曲作品103」は凡庸な印象で、
それほどインスピレーションに富む作品に思えませんでした。
以前から知っていた
「④ワルツ・カプリス」は当然の名演で、
個人的に、フォーレのピアノ曲で一番馴染みやすいのは、
この4曲のワルツだと思っています。
「⑤マズルカ 作品32」は、
ワルツ・カプリスのあとに聴くと、
納まりの良いひとつづきの作品のように聴こえました。
ユボーのピアノは、
心持ちゆっくりめのテンポで、
響きを重視した演奏なので、
フォーレにはぴったりで、
安定感ばつぐんの演奏を聴かせてくれました。
定盤的な演奏として繰り返し聴き込んだ上で、
ほかのピアニストの録音にも挑戦してみようと思います。
※Wikipediaの「ガブリエル・フォーレ」「フォーレの楽曲一覧」
「ジャン・ユボー」の各項目を参照。
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