2014年8月31日日曜日

シュナーベルのベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集 その5

オーストリア出身のピアニスト
アルトゥール・シュナーベル
(Artur Schnabel 1882.4-1951.8)が、
50歳から53歳にかけて(1932-35)録音した

ドイツの作曲家
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
(Ludwig van Beethoven 1770.12-1827.3)の
ピアノ・ソナタ全集の5枚目です。


ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ録音協会全集第5集

ベートーヴェン(1770-1827)
1) ピアノ・ソナタ 第14番 嬰ハ短調 作品27-2《月光》
2) ピアノ・ソナタ 第15番 ニ長調 作品28《田園》
3) ピアノ・ソナタ 第16番 ト長調 作品31-1

アルトゥル・シュナーベル(ピアノ)
録音:1934年4月10-11日〔14番〕、1933年2月3・17日〔15番〕、1935年11月5-6日、37年1月15日〔16番〕、EMIアビー・ロード第3スタジオ、ロンドン
【Naxos 8.110759】


1) ピアノ・ソナタ 第14番 嬰ハ短調 作品27-2《月光》 は、

31歳の時(1802.3)に出版された
5曲のソナタのうち最後から2番目の作品です。

 第11番 変ロ長調 作品22
 第12番 変イ長調 作品26《葬送》
 第13番 変ホ長調 作品27-1《幻想風》
 第14番 嬰ハ短調 作品27-2《月光》
 第15番  ニ長調  作品28《田園》

作品27の第2曲目でもあります。

言わずと知れた名曲ですが、

前のCDから続けて聴くと、
作品27-1と曲想が似ているなあ、と感じました。

作品27の2曲は、
コンサートなどで続けて取り上げたら、

よりわかりやすく感じられるように思いました。


2) ピアノ・ソナタ 第15番 ニ長調 作品28《田園》は、

31歳の時(1802年8月)に出版された
5曲のソナタのうち最後の作品です。

第15番までを初期、もしくは
第11-15番を初期から中期への移行期とみなし、

次の第16番からは中期の作品とみなすことが多いようです。


初めてハイドシェックの演奏で聴いた時は、

今一つまとまりに欠けるような気がして
良くわからなかったのですが、

全体の構成が飲み込めてきたからか、
シュナーベルの演奏によるものか、

充実した内容をもつ中規模な作品として、
よくできた名曲であることがわかって来ました。


3) ピアノソナタ 第16番 ト長調 作品31-1 は、

作品31の3曲は、

まず作品31-1・2が、
32歳の時(1803.4)に出版されたものの、
楽譜に誤りが多かったため6月に改訂版が出版されました。

しかしこれにも誤りがあったため、

翌年、33歳の時(1804.6)に1曲加えて
作品31-1・2・3 として出版されたということです。

 第16番 ト長調 作品31-1
 第17番 ニ短調 作品31-2《テンペスト》
 第18番変ホ長調作品31-3

の3曲のうち《テンペスト》以外は
ほとんど聴いて記憶がありません。

聴いてみると、

構造はより簡潔に、
しかし中身はより濃く、
一歩深まりを見せている様子が聴き取れます。

とくに第2楽章の深まりは、新鮮な驚きでした。

シュナーベルのピアノ、
曲全体の構造がとてもよくわかる演奏で、

新たな名曲に出会うことができた気分です。


※L.v.ベートーヴェン全作品目録(国立音楽大学 音楽研究所)
 【http://www.ri.kunitachi.ac.jp/lvb/bdb/bdb_index.html】を参照。

※ペティナ・ピアノ曲事典「ベートーヴェン」
 【http://www.piano.or.jp/enc/composers/61/】を参照。

※Wikipedia の「アルトゥル・シュナーベル」
 「ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン」
 「ベートーヴェンの楽曲一覧」を参照。

2014年8月28日木曜日

ヤンドーのハイドン:ピアノ・ソナタ全集 その7

ハンガリーのピアニスト
イエネ・ヤンドー(1952 - )さんの
ハイドン:ピアノ・ソナタ全集

7枚目は、
ウィーン原典版(旧版)の通し番号で、
第42-47番のソナタ6曲等を聴きました。


フランツ・ヨセフ・ハイドン(1732 - 1809)
 1) ピアノ・ソナタ 第42番 ト長調 作品14-1 Hob.XVI:27
 2) ピアノ・ソナタ 第43番変ホ長調作品14-2 Hob.XVI:28
 3) ピアノ・ソナタ 第44番 ヘ長調 作品14-3 Hob.XVI:29
 4) ピアノ・ソナタ 第45番 イ長調 作品14-4 Hob.XVI:30
 5) ピアノ・ソナタ 第46番 ホ長調 作品14-5 Hob.XVI:31
 6) ピアノ・ソナタ 第47番 イ長調 作品14-6 Hob.XVI:32

イエネ・ヤンドー(ピアノ)
録音:1993年3月8-12日、ブダベスト、ユニテリアン教会
【Naxos 8.550844】


ハイドン41歳の時(1774)に
初めて出版された

クラーヴィア・ソナタ集
〔作品13 全6曲 Hob.XVI:21-26〕

に続いて、

45歳の時(1778)に出版されたのが、

クラーヴィア・ソナタ集
〔作品14 全6曲 Hob/XVI:27-32〕

です。

作品13は1773年、
作品14は1776年までに作曲されています。

各曲の構成はこんな感じです。

・第42番 ト長調 作品14-1 Hob.XVI:27
 【Allegro con brio/Menuet/Finale:Presto
・第43番 変ホ長調 作品14-2 Hob.XVI:28
 【Allegro moderato/Menuet/Finale:Presto

・第44番 ヘ長調 作品14-3 Hob.XVI:29
 【Moderato/Adagio/Tempo di Menuet
・第45番 イ長調 作品14-4 Hob.XVI:30
 【Allegro-Adagio/Tempo di Menuet

・第46番 ホ長調 作品14-5 Hob.XVI:31
 【Moderato/Allegretto/Finale:Presto
・第47番 イ長調 作品14-6 Hob.XVI:32
 【Allegro moderato/Menuet/Finare:Plesto

ひと月ほど繰り返し聴いていると、

第42・43・47番の3曲は、

「急-緩-急」の個人的に馴染みのある形式だからか、
ふつうに聴き映えのする名曲に聴こえました。

ベートーヴェンのように、
曲ごとの個性が際立っているわけではありませんが、

初期のころの作品と比べれば、
明らかに成熟しつつある様が聴き取られると思います。


第44・45番の2曲は、

ゆったりとしたメヌエットで曲が終わるため、
続けて聴いていると曲の切れ目がわかりにくい、
という欠点があるのですが、

別個に聴けばそれなりに魅力のある
ソナタであることはよくわかります。


唯一、第46番は、
演奏によるのかもしれませんが、

一気に駆け抜ける
フィナーレを除けば
曲の内容が弱いように思われました。


  ***

全体としてみると、

クラーヴィア・ソナタ集
作品13 全6曲 Hob.XVI:21-26
作品14 全6曲 Hob/XVI:27-32

の12曲は、
初めて作品番号を付して
出版されたソナタ集として、

それ以前の作品と
画する位置にあるように思われました。


本来ならば、
この作品から通番(第1-12番)を付し、

それ以前は、
習作的な作品群として一纏めにされてもいいのかなと。


現状の作品分類は、
習作的な作品も、成熟した作品も一緒くたにした上で、

ひたすら作曲年代順に並べなおすことに集中しているようで、

そのあたりに再考の余地はないのかな、
と思っていますが、

まだまだ全体像は見えていないので、
断片的なアイデアのみ記しておきます。


私がまだ若くて、
英語に加えてドイツ語やイタリア語を勉強する時間があれば、
このあたりの文献を読みあさって研究してみたいなと思いますが、

恐らくそこまでのゆとりある時間は残されていないでしょう。


※Wikipediaの
 「フランツ・ヨーゼフ・ハイドン」
 「ハイドンのピアノソナタ一覧」
 「ハイドンのピアノ曲一覧」
 「ホーボーケン番号」の各項目を参照。

※ピティナ・ピアノ曲事典の「ハイドン」を参照。

※ハイドン研究室「クラヴィア・ソナタの部屋」を参照。

2014年8月11日月曜日

【収穫】カボチャ2号

庭でカボチャが採れました。
今年2つめのカボチャです。

春先、ホームセンターで売られている苗を買ってきて、
庭に植えて育てていました。

大きな実が誇らしげになっていると、
育てた私も誇らしい気持ちになって、

誰かに自慢したくなりました。
息抜きにアップします。

第1号は食べてしまったので、
第2号からどうぞ。