2015年1月27日火曜日

ガンゼンハウザー&スロヴァキア放送響のラフマニノフ:交響曲第2番(1989年録音)

エイベックス・クラシックスの
ベスト・オブ・クラシックスからもう1枚、

アメリカの指揮者
スティーヴン・ガンゼンハウザー(1942.4-)の指揮する

スロヴァキアのオーケストラ
スロヴァキア放送ブラティスラヴァ交響楽団の演奏で、


ロシア帝国出身の作曲家
セルゲイ・ラフマニノフ(1873.4-1943.3)の
交響曲第2番 ホ短調 作品27 を聴きました。

作曲家34歳の時(1908.1)に初演された作品を、
指揮者47歳の時(1989.5)に録音しています。


セルゲイ・ラフマニノフ
交響曲第2番ホ短調作品27

スティーヴン・ガンゼンハウザー(指揮)
スロヴァキア放送ブラティスラヴァ交響楽団
録音:1989年5月 ブラティスラヴァ、スロヴァキア放送コンサートホール
【AVCL-25629】


ラフマニノフの交響曲第2番は、

美しいメロディに事欠かないものの、
曲全体の構成がつかみにくいところがあって、
今一つよくわからない感じのある曲です。
これまでに

 スヴェトラーノフ、
 プレヴィン、
 アシュケナージ、
 オーマンディ、
 秋山和慶、

と聴いてきましたが、
つかみどころのなさは残されたままでした。


このガンゼンハウザー盤、
オケの技量的に厳しいのではと思っていたのですが、

指揮者のよほどの得意曲なのか、
曲全体の構成が手に取るようにわかり、

共感度の高いオーケストラとともに
感動的な演奏を聴かせてくれました。


チャイコフスキーにつながるような、
ロシア的な荒々しい側面と、

ラフマニノフ独特の甘い旋律とが、
絶妙なバランスで構成されていて、

今回のCDで初めて、
この作品の本質がわかったように感じました。


若干オケが弱いので、
繰り返し聴いているとオケの粗さが目についてきますが、
たまに取り出して聴く分には何も問題ありません。

まとめにくい曲を相手に、
聴かせどころのつぼを良く心得た、
隠れた名盤といって良いと思います。


ガンゼンハウザー、
楽譜をかなり深く読み込んで、
個性的な解釈を聴かせる要注目の指揮者だと思います。


※Wikipediaの「セルゲイ・ラフマニノフ」「交響曲第2番(ラフマニノフ)」を参照。

2014年12月30日火曜日

ガンゼンハウザー&スロヴァキア放送響のサン=サーンス:交響曲第3番《オルガン付き》(1988年録音)

1枚500円ほどで買える
エイベックス・クラシックスの
ベスト・オブ・クラシックスからもう1枚、

アメリカの指揮者
スティーヴン・ガンゼンハウザー(1942.4-)の指揮する

スロヴァキアのオーケストラ
スロヴァキア放送ブラティスラヴァ交響楽団の演奏で、

フランスの作曲家
カミーユ・サン=サーンス(1835.10-1921.12)の
交響曲第3番《オルガン付き》を聴きました。

サン=サーンス50歳の時(1886.5)に初演された作品を、
ガンゼンハウザー46歳の時(1988.6)に録音しています。


サン=サーンス
1) 交響曲第3番ハ短調作品78《オルガン付き》
2) 前奏曲とフーガ 変ホ長調 作品99の3

イムリヒ・サボー(オルガン 1)
スティーヴン・ガンゼンハウザー(指揮)
スロヴァキア放送ブラティスラヴァ交響楽団
ロバート・デルキャンプ(オルガン 2)
録音:1988年6月 ブラティスラヴァ、スロヴァキア放送コンサートホール(1)、
2003年6月 ルクセンブルク、デュードゥランジュ、聖マルティノン教会(2)
【AVCL-25628】

ガンゼンハウザーの指揮、

中堅どころのオケを相手に、

スコアを良く読み込んで、
聴かせどころのつぼを良く心得た、

思いのほか満足度の高い演奏を聴かせてくれました。


オーソドックスなスタイルを基調としつつも、
ところどころ解釈に個性的なところがあって、

共感度が高いオケとともに、
手に汗握る熱演が繰り広げられており、

ライブで聴けたら大満足なレベルの演奏でした。

オケの技量的にはあと一息の感じもありますが、
オルガンと合わせて程よいバランスで聴きやすく仕上げているので、

《オルガン付き》の名演としてふつうにお勧めできます。


もう一曲のオルガン独奏曲は、
初めて聴きました。

予想外の名曲で、
芸術的に交響曲よりも、
深い世界が描かれているように感じました。

サン=サーンスのオルガン独奏曲は、
これまでまったく注目して来なかったので、

今後ぜひ注目していきたいと思いました。


2014年12月28日日曜日

ミュラー=ブリュール&ケルン室内管弦楽団のバッハ:ブランデンブルク協奏曲(1999年録音)

エイベックス・クラシックスの
ベスト・オブ・クラシックスというシリーズ。

1枚500円ほどで買えるのですが、

ナクソスの少し前の録音を
安値で販売していることに気がつきました。

7年も前に発売されているので今更かもしれませんが、

近くのHMVにすべて揃っていましたので、
気になるのをいくつか聴いてみようと思います。


まず指揮者の才能に驚いたのが、

ドイツの指揮者
ヘルムート・ミュラー=ブリュール(1933.6-2012.1)です。

彼の指揮する
ドイツの室内オーケストラ
ケルン室内管弦楽団の演奏で、

ドイツの作曲家
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685.3-1750.7)の
ブランデンブルク協奏曲 BWV1046-51を聴きました。

バッハ36歳の時(1721.5)に完成された作品。

ミュラー=ブリュール65歳の時(1999.3-4)の録音です。


ヨハン・ゼバスティアン・バッハ
ブランデンブルク協奏曲第1番 ヘ長調 BWV1046
ブランデンブルク協奏曲第2番 ヘ長調 BWV1047
ブランデンブルク協奏曲第3番 ト長調 BWV1048
ブランデンブルク協奏曲第4番 ヘ長調 BWV1046
ブランデンブルク協奏曲第5番 ヘ長調 BWV1047
ブランデンブルク協奏曲第6番 ト長調 BWV1048

ヘルムート・ミュラー=ブリュール指揮
ケルン室内管弦楽団
録音:1999年3-4月 ケルン、ドイツ放送局スタジオ
【AVCL-25658/9】2007年12月発売

ヘンリー・ミュラー=ブリュールさんのバッハ、

ノンビブラートのザックリした軽めの明るい響きに、
速めのテンポで颯爽と駆け抜けていく快演です。

現代楽器に古楽器奏法を取り入れているようで、
ふつうと違う斬新な響きに耳を奪われました。

ただしアーノンクールほど
常識を逸脱した感じはなく、

安心して身を任せられる範囲で、
新しさを模索した演奏といえるかもしれません。

後半の3曲は、
全体的にテンポが少し早過ぎるようにも思いましたが、
その分飽きずに一気に聴き通せたことも確かです。

個人的にベストのボッセ盤には多少劣りますが、

ブランデンブルク協奏曲の魅力を十分に引き出した
名演の一つだと思います。



ヘンリー・ミュラー=ブリュールさん、
残念ながらもう亡くなられていますが、

手兵のケルン室内管弦楽団とともに、

ナクソスに、
バッハとモーツァルトとハイドンを

たくさん録音していますので、
時期をみてまとめて聴いていきたいと思います。