エイベックス・クラシックスの
ベスト・オブ・クラシックスというシリーズ。
1枚500円ほどで買えるのですが、
ナクソスの少し前の録音を
安値で販売していることに気がつきました。
7年も前に発売されているので今更かもしれませんが、
近くのHMVにすべて揃っていましたので、
気になるのをいくつか聴いてみようと思います。
まず指揮者の才能に驚いたのが、
ドイツの指揮者
ヘルムート・ミュラー=ブリュール(1933.6-2012.1)です。
彼の指揮する
ドイツの室内オーケストラ
ケルン室内管弦楽団の演奏で、
ドイツの作曲家
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685.3-1750.7)の
ブランデンブルク協奏曲 BWV1046-51を聴きました。
バッハ36歳の時(1721.5)に完成された作品。
ミュラー=ブリュール65歳の時(1999.3-4)の録音です。
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ
ブランデンブルク協奏曲第1番 ヘ長調 BWV1046
ブランデンブルク協奏曲第2番 ヘ長調 BWV1047
ブランデンブルク協奏曲第3番 ト長調 BWV1048
ブランデンブルク協奏曲第4番 ヘ長調 BWV1046
ブランデンブルク協奏曲第5番 ヘ長調 BWV1047
ブランデンブルク協奏曲第6番 ト長調 BWV1048
ヘルムート・ミュラー=ブリュール指揮
ケルン室内管弦楽団
録音:1999年3-4月 ケルン、ドイツ放送局スタジオ
【AVCL-25658/9】2007年12月発売
ヘンリー・ミュラー=ブリュールさんのバッハ、
ノンビブラートのザックリした軽めの明るい響きに、
速めのテンポで颯爽と駆け抜けていく快演です。
現代楽器に古楽器奏法を取り入れているようで、
ふつうと違う斬新な響きに耳を奪われました。
ただしアーノンクールほど
常識を逸脱した感じはなく、
安心して身を任せられる範囲で、
新しさを模索した演奏といえるかもしれません。
後半の3曲は、
全体的にテンポが少し早過ぎるようにも思いましたが、
その分飽きずに一気に聴き通せたことも確かです。
個人的にベストのボッセ盤には多少劣りますが、
ブランデンブルク協奏曲の魅力を十分に引き出した
名演の一つだと思います。
ヘンリー・ミュラー=ブリュールさん、
残念ながらもう亡くなられていますが、
手兵のケルン室内管弦楽団とともに、
ナクソスに、
バッハとモーツァルトとハイドンを
たくさん録音していますので、
時期をみてまとめて聴いていきたいと思います。
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