2017年2月13日月曜日

ケンプ&ケンペンのベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番(1953年録音)

ドイツのピアニスト
ヴィルヘルム・ケンプ
(Wilhelm Kempff, 1895.11-1991.5)の独奏、

オランダ出身のドイツの指揮者
パウル・ファン・ケンペン
(1893.5-1955.12)の指揮する

ドイツのオーケストラ
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
(Berliner Philharmoniker)の伴奏で、

ドイツの作曲家
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
(Ludwig van Beethoven, 1770.12-1827.3)の
ピアノ協奏曲第5番《皇帝》を聴きました。

ケンプ57歳の時(1953.5)に録音された演奏です

※Wikipediaの「ヴィルヘルム・ケンプ」「パウル・ファン・ケンペン」「ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン」を参照。


ヴィルヘルム・ケンプ名演集
CD7
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調 作品73《皇帝》
 パウル・ヴァン・ケンペン(指揮)
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 録音:1953年5月、ベルリン、イエス・キリスト教会

ピアノ・ソナタ第26番 変ホ長調 作品81a《告別》
 録音:1951年
【Membran 10CD Collection 233479】


均等な美しさに魅了されてきた
ケンプによるベートーヴェンの
ピアノ協奏曲全集(旧録音)、
ようやく第5番に辿り着きました。

聴いてみると、
第1番から4番までの
見通しの良い落ちついた演奏とは違って、

ライブ一発録りのような趣きで、
荒々しく、ケンプの熱い想いが先走って、
空回りしてしまったかのような演奏で、
残念な印象が残りました。

 Menbran のCDは音質に難があることもあるので、
 別の復刻で聴いたら、違った感想になるかもしれませんが、

全体としてみると、
第1~4番は◎、第5番?
という内容でした。

ベルリン・フィルの分厚い響きに圧倒される、
一度は聴いておきたい演奏でした。


《告別》は他のソナタ録音と同じく、
訥々とした語り口の中に深い味わいのある、
ケンプならではの名演で、
感銘度では《皇帝》を遥かにしのいでいました。

2017年2月6日月曜日

インバル&フランクフルト放送響のマーラー:交響曲第5番嬰ハ短調(1986年録音)

イスラエルの指揮者
エリアフ・インバル(Eliahu Inbal, 1936年2月- )の指揮する

ドイツのオーケストラ
フランクフルト放送交響楽団
(2005年にhr交響楽団に改称)の演奏で、

オーストリア帝国の作曲家
グスタフ・マーラー(1860.7-1911.5)の
交響曲第5番嬰ハ短調を聴きました。

指揮者49歳の時(1986年1月)の録音です


マーラー:交響曲第5番嬰ハ短調

エリアフ・インバル指揮
フランクフルト放送交響楽団
録音:1986年1月23-25日、フランクフルト、アルテ・オーバー
【COCO73074】2010年8月発売。

交響曲第5番嬰ハ短調は、
マーラー44歳の時(1904年10月)に初演された作品です


先月、インバル&都響による
1995年録音(旧サイクル)のマラ5を聴いて、
深く感動したので、

その9年前(1986年)、
インバル49歳の時に録音された
フランクフルト放送交響楽団とのCDを購入し、
聴いてみることにしました。

一聴して音の良さにびっくり!
まさかこれほどとは思っていませんでした。

もともと音の良さで有名な録音ですが、
2010年に発売された[Blu-spec CD]仕様の効果が絶大なのか、

一枚だけ持っていたCD(大地の歌)で聴いていた
音質の印象を一新しました。

これまでも十分高音質だったのですが、
ほんの少し線が細く、無機質な印象もあり、
それほど注目して来ませんでした。

ところが[Blu-spec CD]仕様では、
本当にコンサートホールでオケを聴いているような
自然な臨場感に加えて、
オケの細部までよく聴こえてくる透明でふくよかな音色で、
驚くほどの美しい「音」そのものにまず耳を奪われてしまいました。

演奏自体は、
この9年後の都響との録音のほうが、
ライブなのでよりいっそう熱く燃えた演奏になっているので、

どちらか一方を選ぶのであれば、
都響との95年ライブのほうが好きなのですが、

フランクフルト放送響との録音も、
決して冷静なわけではなく、音楽を壊さない範囲で
十分に熱さを感じる演奏ではあります。

音の良い[Blu-spec CD]仕様でしたら、
マラ5のお薦めの1枚と言ってよいと思います。

2017年1月23日月曜日

インバル&東京都響のマーラー:交響曲第5番嬰ハ短調(1995年録音)

イスラエルの指揮者
エリアフ・インバル(Eliahu Inbal, 1936年2月- )の指揮する
東京都交響楽団の演奏で、

オーストリア帝国の作曲家
グスタフ・マーラー(1860.7-1911.5)の
交響曲第5番嬰ハ短調を聴きました。

指揮者59歳の時(1995年4月)の録音です

こちらは近年、
2012年から2014年にかけて行われた
「インバル=都響/新・マーラー・ツィクルス」
から遡ること18年、

1994年から96年にかけて行われた
「インバル=都響/マーラー・サイクル」
の中から、第5番のみをCD化したものです。

「都響創立40周年記念シリーズ」と銘打って発売された中の1枚で、
かなりの高評価だったことから購入したものの、
あまり真面目に聴かないで、棚に置いてありました。


マーラー:交響曲第5番嬰ハ短調

エリアフ・インバル指揮
東京都交響楽団
福田善亮(トランペット)
笠松長久(ホルン)
録音:1995年4月15日、サントリーホール〔エリアフ・インバル/都響/マーラー・サイクル 1994-96 第Ⅱ期〕
【FOCD9244】2005年9月発売。

交響曲第5番嬰ハ短調は、
マーラー44歳の時(1904年10月)に初演された作品です


最近まとめて聴き直した中で、
山田一雄&N響と同格で感動したのは、
このインバル&都響の95年録音です

バーンスタインのように、
オケが崩壊するレベルでの無茶はしないのですが、
ブロムシュテットのように、
平穏無事に進行していく演奏でもなくて、

自然な流れを重視しつつも、
十分に熱い想いの伝わって来る情熱的な演奏で、
全体的な見通しもよく、通して聴いて、
とても感動しました。

インバルって、
こんなに熱い指揮者だったのかと、
目から鱗が落ちる演奏でした。

インバルのマーラーは、
 フランクフルト放送交響楽団との旧全集、
 東京都交響楽団の2度目のチクルスを録音した新全集
が有名ですが、

個人的に、
インバルの演奏でそこまで感動した記憶がなかったので、
あまり真剣には聴いて来ませんでした。

調べてみると、
フランクフルト放送交響楽団との旧全集
が、音の良い[Blu-spec CD]で1枚1,200円で手に入るようなので、
1枚ずつ購入して、聴いてみようと思います。