2017年2月6日月曜日

インバル&フランクフルト放送響のマーラー:交響曲第5番嬰ハ短調(1986年録音)

イスラエルの指揮者
エリアフ・インバル(Eliahu Inbal, 1936年2月- )の指揮する

ドイツのオーケストラ
フランクフルト放送交響楽団
(2005年にhr交響楽団に改称)の演奏で、

オーストリア帝国の作曲家
グスタフ・マーラー(1860.7-1911.5)の
交響曲第5番嬰ハ短調を聴きました。

指揮者49歳の時(1986年1月)の録音です


マーラー:交響曲第5番嬰ハ短調

エリアフ・インバル指揮
フランクフルト放送交響楽団
録音:1986年1月23-25日、フランクフルト、アルテ・オーバー
【COCO73074】2010年8月発売。

交響曲第5番嬰ハ短調は、
マーラー44歳の時(1904年10月)に初演された作品です


先月、インバル&都響による
1995年録音(旧サイクル)のマラ5を聴いて、
深く感動したので、

その9年前(1986年)、
インバル49歳の時に録音された
フランクフルト放送交響楽団とのCDを購入し、
聴いてみることにしました。

一聴して音の良さにびっくり!
まさかこれほどとは思っていませんでした。

もともと音の良さで有名な録音ですが、
2010年に発売された[Blu-spec CD]仕様の効果が絶大なのか、

一枚だけ持っていたCD(大地の歌)で聴いていた
音質の印象を一新しました。

これまでも十分高音質だったのですが、
ほんの少し線が細く、無機質な印象もあり、
それほど注目して来ませんでした。

ところが[Blu-spec CD]仕様では、
本当にコンサートホールでオケを聴いているような
自然な臨場感に加えて、
オケの細部までよく聴こえてくる透明でふくよかな音色で、
驚くほどの美しい「音」そのものにまず耳を奪われてしまいました。

演奏自体は、
この9年後の都響との録音のほうが、
ライブなのでよりいっそう熱く燃えた演奏になっているので、

どちらか一方を選ぶのであれば、
都響との95年ライブのほうが好きなのですが、

フランクフルト放送響との録音も、
決して冷静なわけではなく、音楽を壊さない範囲で
十分に熱さを感じる演奏ではあります。

音の良い[Blu-spec CD]仕様でしたら、
マラ5のお薦めの1枚と言ってよいと思います。

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