イスラエルの指揮者
エリアフ・インバル(Eliahu Inbal, 1936年2月- )の指揮する
ドイツのオーケストラ
フランクフルト放送交響楽団
(2005年にhr交響楽団に改称)の演奏で、
オーストリア帝国の作曲家
グスタフ・マーラー(1860.7-1911.5)の
交響曲第5番嬰ハ短調を聴きました。
指揮者49歳の時(1986年1月)の録音です。
マーラー:交響曲第5番嬰ハ短調
エリアフ・インバル指揮
フランクフルト放送交響楽団
録音:1986年1月23-25日、フランクフルト、アルテ・オーバー
【COCO73074】2010年8月発売。
交響曲第5番嬰ハ短調は、
マーラー44歳の時(1904年10月)に初演された作品です。
先月、インバル&都響による
1995年録音(旧サイクル)のマラ5を聴いて、
深く感動したので、
その9年前(1986年)、
インバル49歳の時に録音された
フランクフルト放送交響楽団とのCDを購入し、
聴いてみることにしました。
一聴して音の良さにびっくり!
まさかこれほどとは思っていませんでした。
もともと音の良さで有名な録音ですが、
2010年に発売された[Blu-spec CD]仕様の効果が絶大なのか、
一枚だけ持っていたCD(大地の歌)で聴いていた
音質の印象を一新しました。
これまでも十分高音質だったのですが、
ほんの少し線が細く、無機質な印象もあり、
それほど注目して来ませんでした。
ところが[Blu-spec CD]仕様では、
本当にコンサートホールでオケを聴いているような
自然な臨場感に加えて、
オケの細部までよく聴こえてくる透明でふくよかな音色で、
驚くほどの美しい「音」そのものにまず耳を奪われてしまいました。
演奏自体は、
この9年後の都響との録音のほうが、
ライブなのでよりいっそう熱く燃えた演奏になっているので、
どちらか一方を選ぶのであれば、
都響との95年ライブのほうが好きなのですが、
フランクフルト放送響との録音も、
決して冷静なわけではなく、音楽を壊さない範囲で
十分に熱さを感じる演奏ではあります。
音の良い[Blu-spec CD]仕様でしたら、
マラ5のお薦めの1枚と言ってよいと思います。
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