落語名人会のシリーズ12枚目です。
落語名人会36
柳家小三治〈12〉
「宗論」(しゅうろん)
「出来心」(できごころ)
(1988年8月31日 鈴本演芸場 第12回柳家小三治独演会)
〔お囃子〕樋口ひさ/小口けい
〔ディレクター〕京須偕充
【SONY RECORDS/SRCL-3559】
「宗論」と「出来心」
どちらも他の口演を聴いたことがありません。
聴いてすぐに魅せられることはなかったのですが、
聴きこむうちに、好きになって来ました。
「宗論」は若者が一時期、
宗教かぶれになるようなところを風刺して、
ニヤリとさせられる軽めのお笑いです。
はじめ聴いたときは、
宗教を笑う、という発想が馴染めず、
何が良いのかわからなかったのですが、
動画で小三治さんが
「宗論」を演ずるのをみて、
ああそうかと納得してからは、
軽めのお笑いとして、
楽しめるようになりました。
もともとは
「仏教内の宗論」のお話だったそうなので、
そちらでも聴いてみたいと思いました。
(京須偕充氏のCD解説を参照)
「出来心」は、
下手な泥棒と親分の掛け合いの場面、
改めて泥棒を試みる場面、
「花色木綿」の掛け合いの場面と、
長めの話が三つつながっているので、
間延びする感も若干ありました。
ようやく話しの流れがつかめて来て、
それなりに楽しめるようになって来ました。
この1枚は、
正直なところ話自体が
それほど魅力的には思えませんでした。
ただ小三治さんの色んなネタが聴きたい
一ファンとしてはそれなりに楽しめました。
※柳家小三治
「宗論」1988-8/31◯
「出来心」1988-8/31◯
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