モーツァルト(1756年1月生 1791年12月没)の
ピアノ協奏曲全集、2枚目を聴きました。
モーツァルト
ピアノ協奏曲 第5番 ニ長調 K.175
ピアノ協奏曲 第6番 変ロ長調 K.238
3台のピアノのための協奏曲 第7番 へ長調「ロドロン」K.242
(2台のピアノ用:作曲者本人による編曲版)
マレイ・ペライア(ピアノ、指揮)
ラドゥ・ルプー(第7番 ピアノ)
イギリス室内管弦楽団
録音:〔第5番〕1981年6月24・27日&9月、セント・ジョンズ・スミス・スクエア、ロンドン。〔第6番〕1979年9月26日、アビー・ロード・スタジオ1、ロンドン。〔第7番〕1988年6月23日、スネイプモルティングス・コンサートホール、オールドバラ。
【SONY MUSIC/8 86919 141122】CD2
K.175のピアノ協奏曲は、
モーツァルトが17歳のとき(1773年12月)に、
K.238は20歳(1776年1月)、
K.242も20歳(同年2月)のときに作曲されました。
K.242は、ザルツブルグの名門貴族、
ロドロン家の伯爵夫人とその令嬢のために作曲されたことから、
「ロドロン」協奏曲と呼ばれることもあります。
第4番までは、他人の作品をもとにしているので、
モーツァルトのオリジナルなピアノ協奏曲といえるのは、
この第5番からです。
ただし実際に聴いてみると、
確かに他の誰にも似ていない作品ではあるものの、
年齢相応というか、
きわだった特徴には乏しく、
今ひとつ、面白みに欠ける作品であるように感じました。
他人のアイデアを好きなように援用できる分、
第1番から第4番までの方が、
作品としての完成度は高いように感じました。
何気なく聴いている分には、
十分に楽しく美しい作品だと思いますが、
この後のモーツァルトを知っている身からすると、
少し物足りない気持ちになりました。
とはいえ、ひと月聴いて来て、
だいぶ曲が頭に入って来ると、
独特の魅力も感じられるようになって来ましたので、
しばらく時間を置いてから聴きなおすと、
また違った感想になるかもしれません。
とりあえず、先に進みましょうか。
※作品の基本情報については、
ピティナ・ピアノ曲事典「モーツァルト」
【http://www.piano.or.jp/enc/composers/index/73】
を参照しました。
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