2013年4月15日月曜日
ユボーのフォーレ:ピアノ作品全集 その2
フランスのピアニスト
ジャン・ユボー(1917-1992)が
71-72歳のときに録音した
フランスの作曲家
ガブリエル・フォーレ(1845.5-1924.11)の
ピアノ曲全集(CD4枚)、
CD2枚目です。
フォーレ
ピアノ作品全集第1集より
CD2
1) 主題と変奏 嬰ハ短調 作品73(1895年)※50歳
2) 即興曲
第1番 変ホ長調 作品25(1881年)※36歳
第2番 ヘ短調 作品31(1883年)※38歳
第3番 変イ長調 作品34(1883年頃)
第4番 変ニ長調 作品91(1905-06年)※60歳
第5番 嬰ヘ短調 作品102(1909年)※64歳
3) 3つの無言歌 作品17(1863頃)※18歳
第1番 変イ長調
第2番 イ短調
第3番 変イ長調
ジャン・ユボー(ピアノ)
録音:1988年10月-89年4月、アル・アディアール、パリ
【WPCS-10982/3】
1) 主題と変奏 嬰ハ短調 作品73 は、
フォーレ50歳のとき(1895年秋)に作曲され、
翌年12月に初演された作品です。
主題と11の変奏からなります。
初めて聴きました。
フォーレらしからぬシリアスな出だしに、
すぐに思い浮かんだのが、
バッハのシャコンヌ(無伴奏Vn.のための)。
バッハのと比べると、
後半から終結部にかけてはあっさりしていて、
肩透かしにあった感じもありました。
それもまたフォーレらしいということでしょうか。
フォーレの独奏曲で、
1曲だけ選ぶのであれば、これになりそうです。
ぜひ、他の演奏家のも聴いてみたいです。
2) 即興曲 は、
30代後半に3曲、60代前半に2曲の計5曲作曲されています。
第1番 変ホ長調 作品25(1881年)※36歳
第2番 ヘ短調 作品31(1883年)※38歳
第3番 変イ長調 作品34(1883年頃)
第4番 変ニ長調 作品91(1905-06年)※60歳
第5番 嬰ヘ短調 作品102(1909年)※64歳
まさしく「即興」風のフランス音楽で、
気軽に楽しめる小品が続きます。
よく聴くと、
後半2曲の方が深みはありそうですが、
率直なわかりやすさは、前半3曲の方が上のように思いました。
もう1曲、
ハープの原曲から編曲された1曲を、
第6番変ニ長調 作品86 bis
とすることもあるようですが、このCDには収められていません。
3) 3つの無言歌 作品17 は、
フォーレ18歳(1863年)のころの作品と推定されています。
第1番 変イ長調
第2番 イ短調
第3番 変イ長調
軽めの美しい小品です。
コンサートのアンコールなどで弾いたら、
さわやかな微風が吹き抜けていくようで、
いい感じかもしれません。
※Wikipediaの「ガブリエル・フォーレ」「フォーレの楽曲一覧」
「ジャン・ユボー」の各項目を参照。
※ピティナ・ピアノ曲事典「フォーレ」の項目を参照。
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