2013年9月17日火曜日

ペライアのモーツァルト:ピアノ協奏曲全集 その8

アメリカのピアニスト
マレイ・ペライア(1947-)と
イギリス室内管弦楽団による

オーストリアの作曲家
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756.1-1791.12)の
ピアノ協奏曲全集、8枚目を聴きました。


モーツァルト
ピアノ協奏曲 第19番 ヘ長調 K.459
ピアノ協奏曲 第20番 ニ短調 K.466

マレイ・ペライア(ピアノ、指揮)
イギリス室内管弦楽団
録音:1983年9月21日、セント・ジョン・スミス・スクエア、ロンドン(第19番)、1977年2・6月、EMIスタジオ、ロンドン(第20番)
【SONY MUSIC 88691914112】CD8


28歳(1784年)のときに、
ウィーンで作曲された6曲のピアノ協奏曲
K.449・450・451・453・456・459(第14~19番)
の最後を飾るのが、

 第19番 ヘ長調 K.459

です。1784年12月11日に完成されています。

1790年にレオポルドⅡ世の戴冠式を祝賀する演奏会で、
第26番 ニ長調《戴冠式》K.537と一緒に演奏されたことから、
第19番のほうを《第二戴冠式》と呼ぶこともあるそうです。

聴いてみると、
第14番から流れで、
明るく楽しく美しい、
モーツァルトの安定した音楽が描き出されていました。

ただし、
聴いているその場では、
どこにも不満足なところはないのですが、

聴いた後でどんな曲だったのか、
思い出そうとしても特に心に残っていないことも確かで、

特別な印象に残りにくい曲のようにも感じました。

ペライアさんの演奏、
最初は多少物足りなく感じましたが、

繰り返し聴いているうちに、
この曲の良さをちょうど良い加減で体現しているように思い直しました。


  ***

モーツァルトが29歳(1785年2月10日)のときに完成されたのが、

 第20番ニ短調K.466

です。モーツァルトの短調の協奏曲はこれが初めてのことでした。

短調で耳に残りやすいこともあるのでしょうが、
傑作の一つであることは確かだと思います。

良くできた曲なので、
駄演に出会うことの方が少ないのですが、

ペライアさんの演奏、
もっと劇的であってもいいのかなと思いつつ、

これはこれでふつうに楽しむことができました。



※Wikipediaの「マレイ・ペライア」
 「ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト」
 「モーツァルトの楽曲一覧」
 「ピアノ協奏曲第19番(モーツァルト)」
 「ピアノ協奏曲第20番(モーツァルト)」の各項目を参照。


※作品の基本情報について、
 ピティナ・ピアノ曲事典「モーツァルト」の項目
 【http://www.piano.or.jp/enc/composers/index/73】を参照。

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