アメリカのピアニスト
マレイ・ペライア(1947-)と
イギリス室内管弦楽団による
オーストリアの作曲家
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
(1756.1-1791.12)のピアノ協奏曲全集、
9枚目を聴きました。
モーツァルト
ピアノ協奏曲 第21番 ハ長調 K.467
ピアノ協奏曲 第22番 変ホ長調 K.482
マレイ・ペライア(ピアノ、指揮)
イギリス室内管弦楽団
録音:1976年9月20日(第21番)、1979年9月(第22番)、EMIスタジオ、ロンドン
【SONY MUSIC 88691914112】CD9
29歳の時に、
第20・21・22番の3つのピアノ協奏曲が作曲されました。
第20番完成のひと月のち、
1785年3月9日に完成されたのが、
第21番 ハ長調 K.467
年末の12月16日に完成されたのが、
第22番 変ホ長調 K.482
でした。
どちらも充実した内容で、
聴けば必ず美しさに惚れ惚れするのですが、
聴き終わってどんな曲だったのか尋ねられても、
今ひとつ思い出せないところがあって、
私の中では、まだ強い印象がありません。
ペライアの演奏は、他の番号のと同じように、
一聴しただけではあまり際立ったところがないのですが、
違和感を感じることはないので、
繰り返し聴いているうちに味わいが増して来て、
ああいい曲だなと思えるようになりました。
冴え冴えとはしていませんが、
モーツァルトのオーソドックスな演奏だと思います。
両曲とも、ふた月ほど聴き込んで、
前よりも、良い曲であることは認識してきましたが、
やはり後の記憶に、
それほど残らないのはそのままでありました。
※Wikipediaの「マレイ・ペライア」
「ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト」
「モーツァルトの楽曲一覧」
「ピアノ協奏曲第21番(モーツァルト)」
「ピアノ協奏曲第22番(モーツァルト)」の各項目を参照。
※作品の基本情報について、
ピティナ・ピアノ曲事典「モーツァルト」の項目
【http://www.piano.or.jp/enc/composers/index/73】を参照。
2013年11月30日土曜日
ルービンシュタインのショパン:夜想曲集 その2
ポーランド出身のピアニスト、
アルトゥール・ルービンシュタイン(1887.1-1982.12)が
78・80歳の時(1965・1967)に録音した
ポーランドの作曲家
フレデリック・ショパン(1810.3-1849.10)の
夜想曲集、CD2枚目を聴きました。
ショパン
夜想曲集(全19曲)のうち9曲
/CD2
第11番 ト短調 作品37-1
第12番 ト長調 作品37-2
第13番 ハ短調 作品48-1
第14番 嬰ヘ短調 作品48-2
第15番 ヘ短調 作品55-1
第16番 変ホ長調 作品55-2
第17番 ロ長調 作品62-1
第18番 ホ長調 作品62-2
第19番 ホ短調 作品72-1
アルトゥール・ルービンシュタイン(ピアノ)
録音:1965年8月31日(第11-13番)、9月1日(第14・15・17・18番)、9月2日(第19番)、RCA Italiana Studio A、ローマ。1967年2月21日(第16番)Webster Hall、ニューヨーク。
【SICC30054~5】
2つの夜想曲 作品37-1・2 は、
ショパン30歳の時(1840)に出版された作品、
2つの夜想曲 作品48-1・2 は、
ショパン32歳の時(1842)に出版された作品、
2つの夜想曲 作品55-1・2 は、
ショパン34歳の時(1844)に出版された作品、
2つの夜想曲 作品62-1・2 は、
ショパン36歳の時(1846)に出版された作品です。
そして
夜想曲 作品72-1(遺作)は、
ショパン17歳の時(1827)に作曲されるも発表されず、
没後1855年に初めて出版された作品です。
ショパンにはあと2曲、
遺作の夜想曲がありますが、未収録です。
夜想曲の後半の曲は、
これまで暗すぎるというか、
物哀しい雰囲気を強めに感じて
あまり好きになれなかったのですが、
年齢的な変化なのか、
今年の秋の物哀しい雰囲気に合っているように感じ、
名曲ぞろいであることを再認識しました。
ルービンシュタインのピアノは、
老齢を迎えていた時期の録音で、
それなりに抑制した表現になのですが、
「Bluw-spec CD2」版で聴く分には、
タッチの繊細な部分でのコントロールまでよく聴こえ、
ルービンシュタインの意志を感じ取ることが出来たので、
予想以上に楽しむことができました。
ただし、まったく初めてこの曲を聴く場合には、
多少物足りなく感じられる演奏かもしれません。
※Wikipedia の「アルトゥール・ルービンシュタイン」「フレデリック・ショパン」「ショパンの楽曲一覧」を参照。
アルトゥール・ルービンシュタイン(1887.1-1982.12)が
78・80歳の時(1965・1967)に録音した
ポーランドの作曲家
フレデリック・ショパン(1810.3-1849.10)の
夜想曲集、CD2枚目を聴きました。
ショパン
夜想曲集(全19曲)のうち9曲
/CD2
第11番 ト短調 作品37-1
第12番 ト長調 作品37-2
第13番 ハ短調 作品48-1
第14番 嬰ヘ短調 作品48-2
第15番 ヘ短調 作品55-1
第16番 変ホ長調 作品55-2
第17番 ロ長調 作品62-1
第18番 ホ長調 作品62-2
第19番 ホ短調 作品72-1
アルトゥール・ルービンシュタイン(ピアノ)
録音:1965年8月31日(第11-13番)、9月1日(第14・15・17・18番)、9月2日(第19番)、RCA Italiana Studio A、ローマ。1967年2月21日(第16番)Webster Hall、ニューヨーク。
【SICC30054~5】
2つの夜想曲 作品37-1・2 は、
ショパン30歳の時(1840)に出版された作品、
2つの夜想曲 作品48-1・2 は、
ショパン32歳の時(1842)に出版された作品、
2つの夜想曲 作品55-1・2 は、
ショパン34歳の時(1844)に出版された作品、
2つの夜想曲 作品62-1・2 は、
ショパン36歳の時(1846)に出版された作品です。
そして
夜想曲 作品72-1(遺作)は、
ショパン17歳の時(1827)に作曲されるも発表されず、
没後1855年に初めて出版された作品です。
ショパンにはあと2曲、
遺作の夜想曲がありますが、未収録です。
夜想曲の後半の曲は、
これまで暗すぎるというか、
物哀しい雰囲気を強めに感じて
あまり好きになれなかったのですが、
年齢的な変化なのか、
今年の秋の物哀しい雰囲気に合っているように感じ、
名曲ぞろいであることを再認識しました。
ルービンシュタインのピアノは、
老齢を迎えていた時期の録音で、
それなりに抑制した表現になのですが、
「Bluw-spec CD2」版で聴く分には、
タッチの繊細な部分でのコントロールまでよく聴こえ、
ルービンシュタインの意志を感じ取ることが出来たので、
予想以上に楽しむことができました。
ただし、まったく初めてこの曲を聴く場合には、
多少物足りなく感じられる演奏かもしれません。
※Wikipedia の「アルトゥール・ルービンシュタイン」「フレデリック・ショパン」「ショパンの楽曲一覧」を参照。
2013年11月4日月曜日
ヴァルヒャのバッハ:オルガン作品全集(旧盤)CD10
ヘルムート・ヴァルヒャ(1907 - 1991)による
ヨハン・セバスティアン・バッハ(1685.3 - 1750.7)の作品全集、
10枚目を聴きました。最後の1枚です。
J.S.バッハ:オルガン作品全集
CD-10
1) パルティータ「ようこそ、慈悲あつきイエスよ」BWV768
2) カノン風変奏曲「高き天よりわれは来れり」BWV769
3)「バビロン川のほとりに」BWV653b
(18のライプツィヒ・コラール BWV651-668 より)
4)「高き天より、われは来れり」BWV700
5)「われ心よりこがれ望む」 BWV727
6)「わが魂は主をあがめ」 BWV733
7)「今ぞ喜べ、愛するキリストのともがらよ」BWV734
8)「われ汝に別れを告げん」BWV736
ヘルムート・ヴァルヒャ(オルガン)
録音:1947年(1)、1950年(2-4,6-8)、1952年(5)
オルガン:リューベック、聖ヤコビ教会(1)
カッペル、聖ペテロ=パウロ教会(2-8)
【Membran 223489】CD10
CD6 からは、
コラール(賛美歌)にもとづく編曲集が続いてきました。
CD6
オルガン小曲集〔BWV599-644〕
※BWV634は省略(633とほぼ同じ)
CD7
6つのシュプラー・コラール〔BWV645-650〕
18のライプツィヒ・コラール〔BWV651-668〕
CD8・9
ドイツ・オルガン・ミサ(クラーヴィア練習曲集第3巻)
・21の教理問答書コラール〔BWV669-689〕
・前奏曲とフーガ《聖アン》〔BWV552〕
・4つのデュエット〔BWV802-805〕
***
最後の CD10 も、
コラール(賛美歌)にもとづく編曲集ですが、
バッハのオルガン曲の最後を飾る、規模の大きな
コラール変奏曲〔BWV766-771〕の6曲中2曲〔768・769〕に、
18のライプツィヒ・コラールからの1曲〔BWV653b〕をはさんで、
バッハ没後に編集された
キルンベルガー・コラール〔BWV690-713〕から1曲〔700〕と、
27のコラール〔BWV717-740〕から4曲〔724・33・34・36〕が選ばれています。
BWV のバッハ作品主題目録番号をみると、
BWV525-771 がオルガン曲なので、
ヴァルヒャの旧全集では、
BWV688 まではほぼ網羅的に取り上げてありますが、
BWV669-713 の「キルンベルガー・コラール集」
BWV714-740 の「27のコラール編曲」
BWV741-765 の「25のコラール編曲」
BWV766-771 の「コラール変奏曲」
は、一部しか取り上げられていないことになります。
BWV669-765 のコラール編曲については、
バッハの没後にまとめられたものなので、
他人の作品が紛れ込んでいたり、
統一感が取られていなかったりするようなので、
まとめて取り上げなかったのかと推測されますが、
その辺りの経緯については、手元にもう少し、
バッハについて調べるための基本文献が揃ってから、
取り上げたいと思います。
***
ヴァルヒャの旧全集、
バッハのオルガン曲について何も知らずに、
とりあえず一通り聴いてみたい身には格好の録音となりました。
モノラルですが、
かえって耳に心地よく、誇張のない清廉な演奏で、
心がしゃんとする、ほどよい時間を送らせてもらいました。
ただし
膨大なオルガン曲の全容は、
まだつかみ切れていない感じなので、
次はヴァルヒャの弟子、
ヴォルフガング・リュプザム(1946-)が
NAXOSレーベルに録音した全集を聴いていこうと思っています。
※Wikipedia の「ヨハン・ゼバスティアン・バッハ」「ヨハン・ゼバスティアン・バッハの作品一覧」「バッハ作品主題目録番号」「ヨハン・フィリップ・キルンベルガー」を参照。
ヨハン・セバスティアン・バッハ(1685.3 - 1750.7)の作品全集、
10枚目を聴きました。最後の1枚です。
J.S.バッハ:オルガン作品全集
CD-10
1) パルティータ「ようこそ、慈悲あつきイエスよ」BWV768
2) カノン風変奏曲「高き天よりわれは来れり」BWV769
3)「バビロン川のほとりに」BWV653b
(18のライプツィヒ・コラール BWV651-668 より)
4)「高き天より、われは来れり」BWV700
5)「われ心よりこがれ望む」 BWV727
6)「わが魂は主をあがめ」 BWV733
7)「今ぞ喜べ、愛するキリストのともがらよ」BWV734
8)「われ汝に別れを告げん」BWV736
ヘルムート・ヴァルヒャ(オルガン)
録音:1947年(1)、1950年(2-4,6-8)、1952年(5)
オルガン:リューベック、聖ヤコビ教会(1)
カッペル、聖ペテロ=パウロ教会(2-8)
【Membran 223489】CD10
CD6 からは、
コラール(賛美歌)にもとづく編曲集が続いてきました。
CD6
オルガン小曲集〔BWV599-644〕
※BWV634は省略(633とほぼ同じ)
CD7
6つのシュプラー・コラール〔BWV645-650〕
18のライプツィヒ・コラール〔BWV651-668〕
CD8・9
ドイツ・オルガン・ミサ(クラーヴィア練習曲集第3巻)
・21の教理問答書コラール〔BWV669-689〕
・前奏曲とフーガ《聖アン》〔BWV552〕
・4つのデュエット〔BWV802-805〕
***
最後の CD10 も、
コラール(賛美歌)にもとづく編曲集ですが、
バッハのオルガン曲の最後を飾る、規模の大きな
コラール変奏曲〔BWV766-771〕の6曲中2曲〔768・769〕に、
18のライプツィヒ・コラールからの1曲〔BWV653b〕をはさんで、
バッハ没後に編集された
キルンベルガー・コラール〔BWV690-713〕から1曲〔700〕と、
27のコラール〔BWV717-740〕から4曲〔724・33・34・36〕が選ばれています。
BWV のバッハ作品主題目録番号をみると、
BWV525-771 がオルガン曲なので、
ヴァルヒャの旧全集では、
BWV688 まではほぼ網羅的に取り上げてありますが、
BWV669-713 の「キルンベルガー・コラール集」
BWV714-740 の「27のコラール編曲」
BWV741-765 の「25のコラール編曲」
BWV766-771 の「コラール変奏曲」
は、一部しか取り上げられていないことになります。
BWV669-765 のコラール編曲については、
バッハの没後にまとめられたものなので、
他人の作品が紛れ込んでいたり、
統一感が取られていなかったりするようなので、
まとめて取り上げなかったのかと推測されますが、
その辺りの経緯については、手元にもう少し、
バッハについて調べるための基本文献が揃ってから、
取り上げたいと思います。
***
ヴァルヒャの旧全集、
バッハのオルガン曲について何も知らずに、
とりあえず一通り聴いてみたい身には格好の録音となりました。
モノラルですが、
かえって耳に心地よく、誇張のない清廉な演奏で、
心がしゃんとする、ほどよい時間を送らせてもらいました。
ただし
膨大なオルガン曲の全容は、
まだつかみ切れていない感じなので、
次はヴァルヒャの弟子、
ヴォルフガング・リュプザム(1946-)が
NAXOSレーベルに録音した全集を聴いていこうと思っています。
※Wikipedia の「ヨハン・ゼバスティアン・バッハ」「ヨハン・ゼバスティアン・バッハの作品一覧」「バッハ作品主題目録番号」「ヨハン・フィリップ・キルンベルガー」を参照。
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