イギリスのピアニスト
クリフォード・カーゾン(1907.5-1982.9)が、
オーストリアのヴァイオリニスト
ヴィリー・ボスコフスキー(1909.6-1991.4)率いる
ウィーン八重奏団員、そしてウィーン・フィルハーモニー弦楽四重奏団と組んで録音した
オーストリアの作曲家
フランツ・シューベルト(1797.1-1828.11)が、
22歳の時(1819)に作曲した
ピアノ五重奏曲 イ長調 D667《ます》
と、
チェコの作曲家
アントニン・ドヴォルザーク(1841.9-1904.5)が、
46歳の時(1887)に作曲した
ピアノ五重奏曲 イ長調 作品81
を聴きました。
1) フランツ・シューベルト
ピアノ五重奏曲イ長調D667《ます》
クリフォード・カーゾン(ピアノ)
ウィーン八重奏団員
ヴィリー・ボスコフスキー(ヴァイオリン)
ギュンター・ブライテンバッハ(ヴィオラ)
ニコラウス・ヒュープナー(チェロ)
ヨハン・クルンプ(コントラバス)
2) アントニン・ドヴォルザーク
ピアノ五重奏曲イ長調作品81
クリフォード・カーゾン(ピアノ)
ウィーン・フィルハーモニー弦楽四重奏団
ヴィリー・ボスコフスキー(第1ヴァイオリン)
オットー・シュトラッサー(第2ヴァイオリン)
ルドルフ・シュトレンク(ヴィオラ)
ロベルト・シャイヴァイン(チェロ)
録音:1957年10月(1)、1962年10月29日(2)、ウィーン、ゾフィエンザール
【UCCD-7274】
年末に何となく気になって購入し、
そのままこのふた月ほど繰り返し聴いていた1枚です。
イン・テンポを旨とし、
切れ味の鋭さを感じさせる現代的な演奏ですが、
一定の節度を保ちつつ、
曲の楽しさ、美しさをほどよく引き出していて、
数回聴くうちに耳に馴染んで来て、
はじめて両曲の真価を教えられた気がしました。
室内楽は、
皆が同じ方向を向いていて、
全体の調和が取れていることが第一なので、
その点、
カーゾンとボスコフスキーのコンビは
安心して身を委ねることができました。
シューベルトの《ます》は、
他にもいろいろ聴いてきたはずなのですが、
これまで心惹かれる演奏には出会いませんでした。
このCDでようやく、
楽しく美しい名曲であることがわかりました。
ドヴォルザークのピアノ五重奏曲は、
今回初めて聴きました。
しばらく聴きこんでいると、
方向性がシューベルトとも似ているようで、
明るく楽しく美しいメロディにあふれていて、
お気に入りの1曲になりました。
他にもいろいろCDが出ているはずなので、
手に入れて聴いてみようと思いました。
※Wikipediaの「クリフォード・カーゾン」「ヴィリー・ボスコフスキー」「フランツ・シューベルト」「ピアノ五重奏曲(シューベルト)」「アントニン・ドヴォルザーク」「ピアノ五重奏曲第2番(ドヴォルザーク)」を参照。
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