2014年1月31日金曜日

カーゾン&ウィーン八重奏団のシューベルト:ピアノ五重奏曲《ます》

イギリスのピアニスト
クリフォード・カーゾン(1907.5-1982.9)が、

オーストリアのヴァイオリニスト
ヴィリー・ボスコフスキー(1909.6-1991.4)率いる
ウィーン八重奏団員、そしてウィーン・フィルハーモニー弦楽四重奏団と組んで録音した

オーストリアの作曲家
フランツ・シューベルト(1797.1-1828.11)が、
22歳の時(1819)に作曲した
ピアノ五重奏曲 イ長調 D667《ます》

と、

チェコの作曲家
アントニン・ドヴォルザーク(1841.9-1904.5)が、
46歳の時(1887)に作曲した
ピアノ五重奏曲 イ長調 作品81

を聴きました。


1) フランツ・シューベルト
  ピアノ五重奏曲イ長調D667《ます》

 クリフォード・カーゾン(ピアノ)
 ウィーン八重奏団員
   ヴィリー・ボスコフスキー(ヴァイオリン)
   ギュンター・ブライテンバッハ(ヴィオラ)
   ニコラウス・ヒュープナー(チェロ)
   ヨハン・クルンプ(コントラバス)

2) アントニン・ドヴォルザーク
  ピアノ五重奏曲イ長調作品81

 クリフォード・カーゾン(ピアノ)
 ウィーン・フィルハーモニー弦楽四重奏団
   ヴィリー・ボスコフスキー(第1ヴァイオリン)
   オットー・シュトラッサー(第2ヴァイオリン)
   ルドルフ・シュトレンク(ヴィオラ)
   ロベルト・シャイヴァイン(チェロ)

録音:1957年10月(1)、1962年10月29日(2)、ウィーン、ゾフィエンザール
【UCCD-7274】

年末に何となく気になって購入し、
そのままこのふた月ほど繰り返し聴いていた1枚です。

イン・テンポを旨とし、
切れ味の鋭さを感じさせる現代的な演奏ですが、

一定の節度を保ちつつ、
曲の楽しさ、美しさをほどよく引き出していて、

数回聴くうちに耳に馴染んで来て、
はじめて両曲の真価を教えられた気がしました。

室内楽は、
皆が同じ方向を向いていて、
全体の調和が取れていることが第一なので、

その点、
カーゾンとボスコフスキーのコンビは
安心して身を委ねることができました。


シューベルトの《ます》は、
他にもいろいろ聴いてきたはずなのですが、
これまで心惹かれる演奏には出会いませんでした。

このCDでようやく、
楽しく美しい名曲であることがわかりました。

ドヴォルザークのピアノ五重奏曲は、
今回初めて聴きました。

しばらく聴きこんでいると、
方向性がシューベルトとも似ているようで、
明るく楽しく美しいメロディにあふれていて、
お気に入りの1曲になりました。


他にもいろいろCDが出ているはずなので、
手に入れて聴いてみようと思いました。



※Wikipediaの「クリフォード・カーゾン」「ヴィリー・ボスコフスキー」「フランツ・シューベルト」「ピアノ五重奏曲(シューベルト)」「アントニン・ドヴォルザーク」「ピアノ五重奏曲第2番(ドヴォルザーク)」を参照。

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