横山幸雄(1971-)氏による
ポーランド出身の作曲家
フレデリック・フランソワ・ショパン
(1810-1849)のピアノ独奏曲全集
7枚目を聴きました。
プレイエルによる
ショパン・ピアノ独奏曲全曲集〈7〉
1) パリ時代初期の遺作のワルツ2曲
ワルツ 変ト長調 WN42(1832)
ワルツ 変イ長調 WN47(1835)
2) パリ時代初期の遺作の小品4曲
カンタービレ 変ロ長調 WN43(1834)
前奏曲 変イ長調 WN44(1834)
ラルゴ 変ホ長調(1837)
“春”ト短調 WN53a(1838)
3) 即興曲 第1番 変イ長調 作品29(1837)
即興曲 嬰ハ短調 WN46
(幻想即興曲 1834-35 作品66)
4) 4つのマズルカ 作品30(1837)
第1番 ハ短調
第2番 ロ短調
第3番 変ニ長調
第4番 嬰ハ短調
5) スケルツォ 第2番 変ロ短調 作品31(1837)
6) 24の前奏曲 作品28(1839)
第1番 ハ長調
第2番 イ短調
第3番 ト長調
第4番 ホ短調
第5番 ニ長調
第6番 ロ短調
第7番 イ長調
第8番 嬰ヘ短調
第9番 ホ長調
第10番 嬰ハ短調
第11番 ロ短調
第12番 嬰ト短調
第13番 嬰ヘ長調
第14番 変ホ短調
第15番 変ニ長調「雨だれ」
第16番 変ロ短調
第17番 変イ長調
第18番 ヘ短調
第19番 変ホ長調
第20番 ハ短調
第21番 変ロ長調
第22番 ト短調
第23番 ヘ長調
第24番 ニ短調
横山幸雄(ピアノ)
使用楽器:プレイエル(1910年製)
録音:2011年4月18・19日
上野学園 石橋メモリアルホール
【KICC-919】
CD7には、
ショパン22歳から29歳、
1832年から39年にかけて作曲された作品を収録しています。
21歳の時(1831)に
ウィーンからパリに移住し大成功をおさめた後、
呼吸器系の疾患によって、
ポーランド人貴族の娘マリアとの婚約が破棄され(1837)、
その後知り合った
フランスの女流作家ジョルジュ・サンドとの、
マジョルカ島への逃避行(1838)あたりまでの作品が収められています。
「幻想即興曲」
「スケルツォ第2番」
「24の前奏曲」など有名曲が目白押しですが、
個人的には、
1938年にパリで発見・出版された
「ラルゴ変ホ長調(1837)」
という作品を初めて聴いて、好きになりました。
1分半ほどのスケッチといっても良いくらいの小品ですが、
美しいメロディに心動かされました。
横山氏のピアノ、
全体に若々しい覇気に満ちた演奏です。
無骨というよりは
万全のテクニックによる洗練された、
ほどほどにロマンティックな表現です。
最初のワルツのみ、
ワルツらしくなくて違和感があったのですが、
あとは十分満足しました。
「スケルツォ第2番」と「24の前奏曲」の演奏が特に優れていたと思います。
※Wikipediaの「横山幸雄」「フレデリック・ショパン」「ショパンの楽曲一覧」を参照。
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