ポーランドの指揮者
アントニ・ヴィト(Antoni Wit 1944.2-)の指揮する
ポーランド国立放送交響楽団の演奏で、
ドイツの作曲家
ロベルト・シューマン(1810.6-1856.7)の
交響曲第2・4番を聴きました。
第1番《春》・
第3番《ライン》で意外な名演を聴かせてくれた
ヴィトさんの指揮で、
残りの2曲(第2・4番)を聴いてみました。
第1・3番の1年前、
指揮者49歳の時(1993.8-10)の録音です。
ロベルト・シューマン
交響曲 第2番 ハ長調 作品61
交響曲 第4番 ニ短調 作品120
アントニ・ヴィト(指揮)
ポーランド国立放送カトヴィツェ交響楽団
録音:1993年8月27・28日(第4番)、同年9月30日・10月1日(第2番)、カトヴィツェ、ポーランド放送コンサート・スタジオ
【AVCL-25616】2007年12月発売
シューマンの交響曲は、
第1番 変ロ長調 作品38《春》
第2番 ハ長調 作品61
第3番 変ホ長調 作品97《ライン》
第4番 ニ短調 作品120
の4曲が知られていますが、
この作品番号は出版された順番によるものでなので、
初演順に並べ直すと、
第1番(1841年3月)
第4番(1841年12月)⇒(1853年12月に改訂稿を初演)
第2番(1846年11月)
第3番(1851年2月)
の順になります。
第4番は、
第1番とほぼ同時期に初演されたものの、
第3番初演の2年後、
大幅な改訂稿が初演されたため、
出版が一番最後となり、
第4番と呼ばれることになりました。
***
さて今回の2曲(2・4番)、
1・3番の予想外の充実ぶりに
かなり期待して聴いたのですが、
残念ながら2・4番は今一つでした。
1・3番とほぼ同じタイプの演奏なのですが、
録音が今一つ冴えなくて、
ほんの少し喰い足りない感がずっと続いてしまい、
こんな筈ではと思っているうちに
聴き終わっていました。
1・3番はナクソスの音源を
エイベックスから再販したものであるのに対し、
2・4番はナクソスの初出時のままなので、
もしかしたらリマスターし直すことで
印象がガラリと変わる可能性もありますが、
この初出時のCDをふつうに評価するなら、
2番は推進力の弱いごく平凡な演奏、
4番はそれなりに聴けますが、
ほかを差しおいて選ぶほどではない演奏に感じました。
1・3番も録音が今一つなら
全然違った印象だったと思うので、
リマスターし直した2・4番を聴いてみたいです。
0 件のコメント:
コメントを投稿