2015年5月18日月曜日

ヴィト&ポーランド国立放送響のシューマン:交響曲第2・4番(1993年録音)

ポーランドの指揮者
アントニ・ヴィト(Antoni Wit 1944.2-)の指揮する
ポーランド国立放送交響楽団の演奏で、

ドイツの作曲家
ロベルト・シューマン(1810.6-1856.7)の
交響曲第2・4番を聴きました。


第1番《春》・
第3番《ライン》で意外な名演を聴かせてくれた

ヴィトさんの指揮で、
残りの2曲(第2・4番)を聴いてみました。

第1・3番の1年前、
指揮者49歳の時(1993.8-10)の録音です。


ロベルト・シューマン
交響曲 第2番 ハ長調 作品61
交響曲 第4番 ニ短調 作品120

アントニ・ヴィト(指揮)
ポーランド国立放送カトヴィツェ交響楽団
録音:1993年8月27・28日(第4番)、同年9月30日・10月1日(第2番)、カトヴィツェ、ポーランド放送コンサート・スタジオ
【AVCL-25616】2007年12月発売


シューマンの交響曲は、

 第1番 変ロ長調 作品38《春》
 第2番  ハ長調  作品61
 第3番 変ホ長調 作品97《ライン》
 第4番  ニ短調  作品120

の4曲が知られていますが、
この作品番号は出版された順番によるものでなので、

初演順に並べ直すと、

 第1番(1841年3月)
 第4番(1841年12月)⇒(1853年12月に改訂稿を初演)
 第2番(1846年11月)
 第3番(1851年2月)

の順になります。

第4番は、
第1番とほぼ同時期に初演されたものの、

第3番初演の2年後、
大幅な改訂稿が初演されたため、

出版が一番最後となり、
第4番と呼ばれることになりました。


  ***

さて今回の2曲(2・4番)、

1・3番の予想外の充実ぶりに
かなり期待して聴いたのですが、

残念ながら2・4番は今一つでした。

1・3番とほぼ同じタイプの演奏なのですが、

録音が今一つ冴えなくて、
ほんの少し喰い足りない感がずっと続いてしまい、

こんな筈ではと思っているうちに
聴き終わっていました。


1・3番はナクソスの音源を
エイベックスから再販したものであるのに対し、

2・4番はナクソスの初出時のままなので、

もしかしたらリマスターし直すことで
印象がガラリと変わる可能性もありますが、


この初出時のCDをふつうに評価するなら、

2番は推進力の弱いごく平凡な演奏、

4番はそれなりに聴けますが、
ほかを差しおいて選ぶほどではない演奏に感じました。


1・3番も録音が今一つなら
全然違った印象だったと思うので、

リマスターし直した2・4番を聴いてみたいです。

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