レナード・バーンスタイン(1918.8-1990.10)の指揮する
ニューヨーク・フィルの演奏で、
オーストリア帝国の作曲家
グスタフ・マーラー(1860.7-1911.5)の
交響曲第1番《巨人》を聴きました。
グスタフ・マーラー
交響曲第1番ニ長調《巨人》
レナード・バーンスタイン(指揮)
ニューヨーク・フィルハーモニック
録音:1966年10月4・22日、ニューヨーク、
フィルハーモニー・ホール(現エイヴリー・フィッシャー・ホール)
【Sony Classical 88697943332】CD1
交響曲第1番は、
29歳の時(1889.11)に
《花の章》付きの5楽章版〔第1稿〕が初演されました。
その後、33歳の時(1893.10)に、
5楽章版の改訂稿〔第2稿〕が初演され、
さらに35歳の時(1896.3)には
《花の章》を削除した4楽章版〔第3稿〕が初演されました。
普段演奏されるのは4楽章構成の第3稿です。
***
バーンスタイのマーラーは、
私がクラシック音楽を聴き始めたころ、
マーラーの新全集を録音していたので、
まず新盤を聴いて、
旧盤はほとんど聴いて来ませんでした。
格安で旧盤の全集を手に入れましたので、
こちらをじっくり聴いてみることにしました。
それほど期待はしていなかったのですが、
予想をはるかに上回る名演で、
久しぶりに《巨人》の面白さを堪能しました。
この第一番、
バーンスタインのマーラーですので、
共感度が高いのは当然なのですが、
新盤よりも一気に若返った感じで、
きっぱりとしたキレキレのリズムで、
飽きる間もなく次から次へと場面が展開していき、
鳴りっぷりの良いオーケストラともども、
久しぶりに《巨人》を楽しませてもらいました。
ワルター&コロンビア交響楽団
を筆頭に、
どちらかというと落ちついた雰囲気の、
叙情性の高い演奏で親しんできたのですが、
元気一杯の若々しい演奏のほうが、
《巨人》には合っているように思いました。
こんなに楽しい曲だったんだと、
マーラーの面白さを再確認しました。
※Wikipediaの「グスタフ・マーラー」「交響曲第1番(マーラー)」を参照。
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