レナード・バーンスタイン(1918.8-1990.10)の指揮する
ニューヨーク・フィルの演奏で、
オーストリア帝国の作曲家
グスタフ・マーラー(1860.7-1911.5)の
交響曲第2番ハ短調《復活》を聴きました。
グスタフ・マーラー
交響曲第2番ハ短調『復活』
リー・ヴェノーラ(ソプラノ)
ジェニー・トゥーレル(メゾ・ソプラノ)
カレジエート合唱団
レナード・バーンスタイン(指揮)
ニューヨーク・フィルハーモニック
録音:1963年9月29・30日、ニューヨーク、マンハッタン・センター
【Sony Classical 88697943332】CD2/3
交響曲第2番は、
5楽章構成の最終稿が
34歳の時(1894.12)に完成し、
35歳の時(1895.12)に全曲初演されました。
第1楽章の原型となる交響詩は、
28歳の時に作曲(1888年6-9月)され、
同年11月に初演されているので、
完成まで7年かかっていることがわかります。
***
《復活》は、
大風呂敷を広げた感じがあって、
それほど好きな曲ではないのですが、
山田一雄&京響のCD以来、
久しぶりに文句のつけようのない飛び切りの名演に出会えました。
ヤマカズさんのCDは、
情熱が空回りして
オケが耳にうるさく響き、
期待はずれなことが多いのですが、
京響との《復活》は、
ヤマカズさん絶好調時の名演が、
聴きやすいバランスで録音されていて、
《復活》で唯一愛聴している演奏です。
バーンスタインさんの《復活》は、
マーラーを聴き始めたころ、
ちょうど新しい全集を録音していたこともあって、
同じニューヨーク・フィルとの新盤のみ聴いて、
旧盤は聴きそびれていました。
新盤も悪いはずはないのですが、
色々聴いた後での究極ともいえる演奏なので、
解釈が粘り過ぎて重々しく、
全体像がつかみにくくなる印象がありました。
旧盤のほうが速めのテンポで
迷いなく先へ先へと進んでいく若々しさが印象的な演奏で、
はじめて聴く者にも有無をいわせぬ、
強い説得力のある演奏で、
これまでにない圧倒的な感動を受けました。
これを最初に聴いていれば、
《復活》がもっと好きになっていたかもしれません。
バーンスタインの旧マーラー全集、
《巨人》と《復活》は新盤と違う魅力があって、
とてもお薦めの演奏です。
※WIkipediaの「グスタフ・マーラー」「交響曲第2番(マーラー)」を参照。
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