ポーランド出身の作曲家
フレデリック・フランソワ・ショパン
(1810-1849)のピアノ独奏曲全集
10枚目を聴きました。
プレイエルによる
ショパン・ピアノ独奏曲全曲集〈10〉
①バラード第3番 変イ長調 作品47(1841年作曲、同年出版)
2つのノクターン 作品48(1841年作曲、同年出版)
②第1番 ハ短調
③第2番 嬰ヘ短調
④前奏曲 嬰ハ短調 作品45(1841年作曲、同年出版)
⑤演奏会用アレグロ イ長調 作品46(1841年作曲、同年出版)
⑥幻想曲ヘ短調 作品49(1841年作曲、同年出版)
⑦バラード第4番 ヘ短調 作品52(1842-43年作曲、43年出版)
⑧ポロネーズ第6番 変イ長調 作品58《英雄》(1842-43年作曲、43年出版)
横山幸雄(ピアノ)
使用楽器:プレイエル(1910年製)
録音:2011年7月5・6日
上野学園 石橋メモリアルホール
【KICC-922】※2011年11月発売
1841年から43年にかけて、
ショパン31歳から33歳にかけて作曲された作品群が収録されています。
全曲録音なので、
9枚目までは明らかな習作も混じっていたのですが、
この10枚目からは駄作が一つもなく、
ショパンの奥深い名曲がずらりと並んでいます。
途中で集中力を切らさず最後まで聴き通すことができました。
特に、
バラード第3番、第4番、
演奏会用アレグロ
幻想曲
の4曲はまとめにくい曲のはずですが、
全体像のよくわかる強い説得力をもった快演で、
初めて曲の真価を知ったように感じました。
ポーランド人ならではの
節回し的なところからは距離を置いて、
もう一度まっさらな目で
楽譜を見つめ直すところから生み出された
横山氏なりの大人なショパン。
あまり好きなスタイルではないはずなのですが、
ここまで完成度が高ければ文句はないです。
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