エリアフ・インバル(Eliahu Inbal, 1936年2月- )の指揮する
東京都交響楽団の演奏で、
オーストリア帝国の作曲家
グスタフ・マーラー(1860.7-1911.5)の
交響曲第5番嬰ハ短調を聴きました。
指揮者59歳の時(1995年4月)の録音です。
こちらは近年、
2012年から2014年にかけて行われた
「インバル=都響/新・マーラー・ツィクルス」
から遡ること18年、
1994年から96年にかけて行われた
「インバル=都響/マーラー・サイクル」
の中から、第5番のみをCD化したものです。
「都響創立40周年記念シリーズ」と銘打って発売された中の1枚で、
かなりの高評価だったことから購入したものの、
あまり真面目に聴かないで、棚に置いてありました。
マーラー:交響曲第5番嬰ハ短調
エリアフ・インバル指揮
東京都交響楽団
福田善亮(トランペット)
笠松長久(ホルン)
録音:1995年4月15日、サントリーホール〔エリアフ・インバル/都響/マーラー・サイクル 1994-96 第Ⅱ期〕
【FOCD9244】2005年9月発売。
交響曲第5番嬰ハ短調は、
マーラー44歳の時(1904年10月)に初演された作品です。
最近まとめて聴き直した中で、
山田一雄&N響と同格で感動したのは、
このインバル&都響の95年録音です。
バーンスタインのように、
オケが崩壊するレベルでの無茶はしないのですが、
ブロムシュテットのように、
平穏無事に進行していく演奏でもなくて、
自然な流れを重視しつつも、
十分に熱い想いの伝わって来る情熱的な演奏で、
全体的な見通しもよく、通して聴いて、
とても感動しました。
インバルって、
こんなに熱い指揮者だったのかと、
目から鱗が落ちる演奏でした。
インバルのマーラーは、
フランクフルト放送交響楽団との旧全集、
東京都交響楽団の2度目のチクルスを録音した新全集
が有名ですが、
個人的に、
インバルの演奏でそこまで感動した記憶がなかったので、
あまり真剣には聴いて来ませんでした。
調べてみると、
フランクフルト放送交響楽団との旧全集
が、音の良い[Blu-spec CD]で1枚1,200円で手に入るようなので、
1枚ずつ購入して、聴いてみようと思います。