ベートーヴェンに合わせて、
チェコのモラヴィア生まれの指揮者
フランツ・コンヴィチュニー
(Franz Konwitschny,1901年8月14日-62年7月28日)が、
59・60歳の時(1959年6月~61年8月)に、
ドイツのオーケストラ
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
(Gewandhausorchester Leipzig)と録音した
ドイツの作曲家
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
(Ludwig van Beethoven, 1770年12月-1827年3月)
の交響曲全集を聴いていきます。
まずは第1・2番を収めた1枚です。
ベートーヴェン:交響曲全集~
Disc1
① 交響曲第1番ハ長調 Op.21
② 交響曲第2番ニ長調 Op.36
③《プロメテウスの創造物》序曲 Op.43
フランツ・コンヴィチュニー(指揮)
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
録音:1959年6月11-16日(①②③)
【Berlin Classics 0300926BC】2017年5月発売
※録音月日の情報は、CD付属の解説文を参照しました。
交響曲については全9曲明記されていますが、
序曲は一部をのぞいて月日の情報は明らかにされていません。
交響曲第1番は、
ベートーヴェン29歳の時(1800年4月)に、
第2番は32歳の時(1803年4月)に初演されました。
その風貌から何となく
芸風が似ているイメージがあったので、
朝比奈のベートーヴェンに合わせて、
コンヴィチュニーの録音も聴いていくことにしました。
重々しくどっしりした
巨匠風の演奏を想定していたのですが、
聴き慣れた朝比奈氏の演奏と比べると、
はるかに洗練された軽めの爽やかな印象で、
すんなりと耳に入ってくる
わかりやすい演奏が繰り広げられていました。
マズアで聴き慣れた
ゲヴァントハウスの清新な響きが、
ここですでに聴かれることに嬉しい驚きがありました。
どちらが良いとは一概にいえませんが、
初めて聴いて、曲の美しさに率直に惹き込まれるのは、
コンヴィチュニーのほうだと思いました。
それほど重々しく聴こえないので、
その点聴き込むと物足りなくなってくるかもしれませんが、
時々聴いて、
その美しさにうっとりする分には、
申し分のない録音といえるでしょう。
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