フォーレの《レクイエム》
ヒルデガント・フォン・ビンゲンの聖歌集
と聴いてきた
イギリス人指揮者ジェレミー・サマリー
(Jeremy Summerly, 1961年2月28日- )の指揮する
オックスフォード・カメラータ
(Oxford Camerata)の演奏で、
イギリスの作曲家
ウィリアム・バード
(William Byrd, 1543年?-1623年7月4日)の
4声のミサ曲(Mass for Four Voices)
5声のミサ曲(Mass for Five Voices)
を聴きました。
ウィリアム・バード
(William Byrd, 1543?-1623)
①4声のミサ曲
②不幸なるわが身(モテット)
③5声のミサ曲
オックスフォード・カメラータ
ジェレミー・サマリー(指揮)
録音:1991年12月16-18日、オックスフォード、ハートフォード大学教会
【NAXOS 8.550574】
ウィリアム・バードは、
イングランドで活躍した
ルネサンス音楽の作曲家であり、
ブリタニア音楽の父(Brittanicae Musicas Parens)とも呼ばれているそうです。
自身はカトリック教徒でしたが、
王室礼拝堂の音楽家でもあったので、
ラテン語によるミサ曲のほか、
イギリス国教会のために、
英語による合唱曲も作曲しました。
4声と5声のミサ曲は、
1592年から95年にかけて連続して作曲された、
ラテン語による3・4・5声のミサ曲のうちの2曲です。
「不幸なるわが身」
1580年代に作曲されたモテット(6声)です。
※Wikipediaの「ウィリアム・バード」「不幸なる我が身(バード)」を参照。
***
昨年5月に
ヒルデガルト・フォン・ビンゲン
を聴いた後、
特にわけもなく、
次はバードだと思い、
すぐに聴いてみたのですが、
教会音楽らしく、
厳粛な気分にさせられる
かたさの残る音楽で、
独特の取っ付きにくさを感じ、
聴くのを遠ざけていました。
それから度々取り出して、
聴いてみて、またしばらく遠ざけているうちに、
しだいに耳が慣れてきたのか、
独特の凛とした雰囲気に、
自然な感動で心が満たされるようになってきました。
恐らく日本人が耳にして、
直ちに心を奪われる、
懐かしさを持ち合わせているわけではないので、
バード独特の凛とした個性に、
こちらが共鳴するかどうかなのでしょう。
サマリーの演奏も見事なものですが、
他の演奏ならどんな風に聴こえるのか、
興味が湧いてきました。
何となくですが、
バードの個性を感じ取れるようになって来たので、
NAXOSのサマリーのCD、
次の1枚に進みたいと思います。
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