名古屋生まれ、
香港在住のヴァイオリニスト
西崎崇子(にしざきたかこ, 1944年4月14日- )
の独奏、
中国系アメリカ人の指揮者
ケネス・ジーン(Kenneth Jean/甄健豪, 1952年10月25日- )
の指揮する
スロヴァキア・フィルハーモニー管弦楽団
の伴奏で、
ドイツの作曲家
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
(Ludwig van Beethoven, 1770年12月16日頃-1827年3月26日)
のヴァイオリン協奏曲 ニ長調を聴きました。
西崎氏44歳の時(1988年7月)の録音です。
ベートーヴェン
ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品61
(カデンツァ:クライスラー)
西崎崇子(ヴァイオリン)
ケネス・ジーン(指揮)
スロヴァキア・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1988年7月、ブラティスラヴァ(スロヴァキア首都)、レドゥタ・スタジオ
【AVCL-25669】2007年12月
ヴァイオリン協奏曲は、
ベートーヴェン36歳の時(1806年12月23日)に初演された作品です。
***
こちらはブラームスと比べて、
ほぼ同じスタイルの演奏なのですが、
くり返し聴いて、
そこまで感動しない自分がいるのも確かです。
悪くはないのですが、
ベートーヴェンとしてはちょっと軽いというか、
あまり心にひっかかって来ない、
今一歩の演奏だと感じました。
また、
ガンゼンハウザーの指揮が、
大きくプラスに働いたブラームスと比べると、
今回指揮を担当したケネス・ジーンは、
ベートーヴェンらしい枠組みのがっちりした力強い音楽が、
それほど得意ではないようで、
可もなく不可もなくそつなくまとめているものの、
大きなプラスアルファのない軽めの伴奏になっていて、
独奏を引き立てる方向には、
あまり作用していないように感じました。
先のブラームスの出来が100点だとすると、
ベートーヴェンの出来は75点くらいでしょうか。
コンサートの実演で、
これくらい聴けたら十分満足できるレベルなのですが、
CDではあと一歩、
足りなさの残る録音だと思います。
***
この録音は、
軽い印象の残るエイベックス盤よりも。
もとのNAXOS盤のほうが、
荒々しい印象で、良い演奏に聴こえるかもしれません。
未聴なので、
近々手に入れて聴いてみてから、
再び報告したいと思います。
※WIkipediaの「西崎崇子」「ケネス・ジーン」「スロヴァキア・フィルハーモニー管弦楽団」「ヴァイオリン協奏曲(ベートーヴェン)」の各項目を参照。
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