香港在住のヴァイオリニスト
西崎崇子(にしざきたかこ, 1944年4月14日- )
の独奏、
アメリカ合衆国の指揮者
スティーヴン・ガンゼンハウザー
(Stephen Gunzenhauser, 1942年4月8日- )
の指揮する
スロヴァキアの室内オーケストラ
カペラ・イストロポリターナ
(Cappella Istropolitana)の伴奏で、
オーストリアの作曲家
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
(Wolfgang Amadeus Mozart, 1756年1月27日-1791年12月5日)
のヴァイオリン協奏曲 第5番 等を聴きました。
西崎氏43&45歳の時(1987年6月&89年11月)の録音です。
カペラ・イストロポリターナは、
スロヴァキア・フィルハーモニー管弦楽団のメンバーによって、
1983年に結成された室内オーケストラです。
モーツァルト
①ヴァイオリン協奏曲第5番 イ長調 K.219《トルコ風》
②アダージョ ホ長調 K.261
③ロンド ハ長調 K.373
西崎崇子(ヴァイオリン)
スティーヴン・ガンゼンハウザー(指揮)
カペラ・イストロポリターナ
録音:1987年6月(①)&89年11月(②③)、ブラティスラヴァ(スロヴァキア首都)、スロヴァキア・フィルハーモニック・コンサートホール(①)、モイゼス・ホール(②③)
【AVCL-25670】2007年12月
ヴァイオリン協奏曲 第5番 K.219は、
モーツァルト19歳の時(1775年12月20日)に完成された作品です。
アダージョ ホ長調 K.261 は、恐らく1776年に、
協奏曲 第5番の第2楽章の代替楽章として作曲された作品です。
ロンド ハ長調 K.373 は、
作曲者25歳の時(1781年4月2日)に完成された作品です。
***
モーツァルトのヴァイオリン協奏曲は、
後期のピアノ協奏曲や
クラリネット協奏曲ほどの深い印象は残さないものの、
聴いて楽しい気分に浸らせてくれる軽めの佳曲揃いだと思います。
第5番のほうは、
若い頃かろうじて自分でも弾いていたくらいなので、
良く知っている曲ですが、②③は初めて聴きました。
これまで聴いたことのないような
何か凄いものが聴けるわけではありませんが、
軽すぎず、重すぎず、
程良い味わいで聴かせるオーソドックスな演奏で、
素直にこの曲の美しさを味わうことができました。
もう少し何か、
プラスアルファになるものが欲しい気もするのですが、
変な小細工をすると壊れやすい曲でもあるので、
真正面から曲と向き合って、
通常聴かれるのに十分なレベルで再現されている分、
最初の1枚としてもお薦めできる演奏だと思いました。
オケともども
少々野暮ったさも感じられるところがあって、
手放しでは称賛できないのですが、
今後くり返し聴き込んでみたいと思いました。
調べてみると、
もとのNAXOSのほうでは、
モーツァルトの協奏曲全曲を録音されているので、
ほかもすべて揃えて、聴いてみようと思います。
※WIkipediaの「西崎崇子」「スティーヴン・ガンゼンハウザー」「カペラ・イストロポリターナ」「モーツァルトの楽曲一覧」の各項目を参照。
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