名古屋市中区金山にある名古屋ボストン美術館まで、
「名古屋ボストン美術館 最終展 ハピネス~明日の幸せを求めて」
を観に行って来ました。
主催は名古屋ボストン美術館とボストン美術館で、
2018年7月24日(火)から10月8日(月)まで、
の開催となっていました。
ボストン美術館館長
マシュー・テイテルバウム氏から寄せられた
図録の「メッセージ」をみると、
「名古屋ボストン美術館との20年間におよぶ
パートナーシップを締めくくる最後の展覧会
(中略)へ、ようこそお越し下さいました。
本展は、
両館が姉妹館提携で育んできた精神―
展覧会や教育普及活動でのコラボレーション、
寛容な精神、学術的な研究、
それぞれの文化への理解―を形にしたものです。
名古屋ボストン美術館は1999年に開館して以来、
ボストン美術館の深く幅広い百科事典的なコレクションから
50件以上の展覧会を開催し、
1200点以上の作品を修復しつつ、
ボストン美術館のコレクションを紹介し、
40冊以上の展覧会カタログも制作しました。
本展では、
これまでに名古屋ボストン美術館で展示し、
かつ人気を集めた作品を含む75件に及ぶ作品を選びました。
これからの作品は、「幸せ」の表現という側面から、
時代や文化を超えた、我々人類の類似性や繋がり、
そして違いを見せてくれるものです。
特に修復を終えたばかりの
奇才の絵師・曾我蕭白の《琴棋書画図》
を皆様にご覧いただけることを楽しみにしています。」
等とありました(※改行はブログ編者による)。
全体の構成は、
第1章 愛から生まれる幸せ―日常の情景から―
第2章 日本美術にみえる幸せ―自然と人間―
第3章 ことほぎの美術
第4章 アメリカ美術にみえる美術
第5章 アートの世界につつまれて
とされていました。
この一つ前の展覧会
「ボストン美術館の至宝展」
にとても感銘を受けたので、
今回の最終展もかなり期待して観に行きました。
ただ「幸せ」という言葉のもつイメージは、
国によって時代によって幅がありすぎるのか、
展示作品を目で追うのみだと、
統一感に欠ける印象が強く残って、
何が言いたいのかあまり伝わってこない、
個人的には残念な展示となりました。
恐らく「幸せ」という言葉について、
多方面からの博物学的な興味をもっている方が、
解説をじっくり読みながら観るのなら、
ピッタリ来る展示だろうと思います。
まあそんな細かなことは言わないで、
平成11年から平成30年まで、
ちょうど20年の続いた美術館の閉館を惜しめば良いのでしょう。
名古屋ボストン美術館に、
年に何回か訪れるようになったのは、
仕事が落ちついたこの5、6年のことなので、
それ以前の面白そうな展示にいろいろ行けていないのが
心残りです。
地元にいながら、
世界レベルの美術品を観られる場所が、
一つ減ってしまうのは残念です。
0 件のコメント:
コメントを投稿