ギュンター・ヘルビヒ
(Günther Herbig, 1931年11月- )の指揮する
1952年に東ドイツで設立されたオーケストラ
ベルリン交響楽団
(Berliner Sinfonie-Orchester)の演奏で、
ドイツの作曲家
ヨハネス・ブラームス
(Johannes Brahms, 1833年5月7日-1897年4月3日)
の交響曲第4番(①)とハイドン変奏曲(②)を聴きました。
指揮者46・47歳の時に
(①1978年9月/②79年7月)
録音されました。
※ベルリン交響楽団
(Berliner Sinfonie-Orchester)
は、2006年から、
ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団
(Konzerthausorchester Berlin)
と呼ばれています。
CD3
ブラームス:
①交響曲第4番ホ短調 Op.98
②ハイドンの主題による変奏曲 Op.56a
ベルリン交響楽団
ギュンター・ヘルビヒ(指揮)
録音:1978年9月(①)、79年7月(②)、キリスト教会、ベルリン。
【Berlin Classics 885470009117】2017年3月発売
① 交響曲第4番ホ短調 Op.98 は、
ブラームス52歳の時(1885年10月25日)に初演された作品です。
② ハイドンの主題による変奏曲 Op.56a は、
50歳の時(1883年11月2日)に初演された作品です。
もともと2台のピアノのための作品で、
40歳の時(1873年)に完成されていました。
***
第1-3番の、耳にやさしく聴きやすい、
調和の取れた穏やかな演奏という評価はそのままに、
第4番では弦を中心に「熱さ」が加わって、
稀に聴く名演に仕上がっていると思いました。
この第2楽章は、大好きだけれども、
なかなか納得のいく演奏に出会えて来なかったのですが、
亡くなる直前の石丸寛氏が、
九州交響楽団と収録した録音(1997年10月16日)以来、
はじめて同じレベルの感動を味わうことができました。
もしかしたら3枚目で、
オケの独特な響きに耳がなれてきた面があるかもしれないので、
もう少し時間をおいてからまた聴き直してみますが、
今回、何度か聴きいて、
これまでになかった感動を味わえたのは確かなので、
私にとって、ヘルビヒへの評価を改める1枚になりそうです。
ハイドン変奏曲は、
あまりこれだけ取り上げて聴く機会がないのですが、
第4番を聴き終えたばかりの悲痛な心持ちを、
すっと明るくしてくれるので、
ふつうのコンサートでもこの組み合わせは良いかもしれない、と思いました。
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