2018年5月14日月曜日

名古屋市美術館の「モネ それからの100年」展

ゴールデン・ウィークの最終日、
5月6日(日)に、
名古屋市中区栄にある名古屋市美術館まで、

名古屋市美術館開館30周年記念
東海テレビ開局60周年記念
「モネ それからの100年」

を観に行って来ました。

名古屋会場は、
2018年4月25日(水)から7月1日(日)まで
名古屋市美術館、中日新聞社、東海テレビ放送、東海ラジオ放送の主催とされていました。

 名古屋市美術館開館30周年記念の展示ですが、
 7月14日から9月24日まで
 横浜美術館でも開催されることになっています。

図録の「あいさつ」には、

モネが最晩年、画業の集大成となる
 《睡蓮》大装飾画の制作に着手してから約100年。
 豊かな色彩のハーモニーが観るものを包み込むこの作品は、
 モネの絵画がその後の美術史に与えた影響を顧みる際に
 しばしば引き合いに出されてきました。

 しかし、
 モネの長いキャリアをあらためて俯瞰する時、
 晩年のみならず、そのあらゆる時期に
 画家の独自性、先駆性が刻印されていることに気づきます。

 本展では、
 モネの初期から晩年までの絵画29点と、
 後世代の26作家による66点とを一堂に展覧し
 両者の時代を超えた結びつきを浮き彫りにします。」

とありました(改行はブログ編者による)。
全体の構成は、

 Ⅰ. 新しい絵画へ ― 立ち上がる色彩と筆触
 Ⅱ. 形なきものへの眼差し ― 光、大気、水
 Ⅲ. モネへのオマージュ ― さまざまな「引用」のかたち
 Ⅳ. フレームを越えて ― 拡張するイメージと空間

となっていました。


  ***

印象派の絵画は、
美術の中でも特に好きな分野なのですが、
モネの絵はなかなかまとめて見る機会がなかったので、
良いチャンスと思い、出かけて来ました。

今回はモネの個展ではなく、
モネの現代への影響を具体的に示していくことに
重点が置かれた企画だったので、

モネがどんな画家なのか、
まだよくわかっていない身にとっては、
種々雑多なものが混在しすぎていて、
なんだか掴みどころのない印象が残りました。


モネと発想が似ている現代の作品を、
いくつかにのタイプに類型化して展示してあるのですが、

歴史的な考証にもとづいて、
モネ以降の系譜を明らかにしてるわけではなく、

モネと発想が似ている絵画を、
現代の作品から適当にピックアップしてある感じなので、

モネとはまったく趣向の異なる作品が、
交互に並べて展示されることになっていて、
全体として統一感のない展示になっているように感じました。


そうした中で、
一番肝心のモネの絵画がどうだったのかといえば、
作風の異なるものをバランスよく配置することに
主眼が置かれていたからか、

肝心の作品がそこまで強くなく、
今ひとつ心を揺り動かされない作品がほとんどでした。

現代への影響以前に、
なぜモネが凄いのか、
自ずから伝わってくるような絵画は、
選ばれていなかったように感じますが、

これは作品の配置のされ方による部分が大きいのかもしれません。


  ***

今回、個人的に気に入ったモネの作品は、

5「わらぶき屋根の家」
 1879年(上原美術館)



79「バラの小道の家」
 1925年(個人蔵、ロンドン)

の2作品でした。
今後の参考のため記録しておきます。



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2018年5月7日月曜日

テイト&イギリス室内管弦楽団のモーツァルト:交響曲全集その3(1993・95年録音)

イギリスの指揮者
ジェフリー・テイト
(Jeffrey Tate, 1943年4月- )の指揮する
イギリス室内管弦楽団の演奏で、

オーストリアの作曲家
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
(Wolfgang Amadeus Mozart, 1756年1月-91年12月)の
交響曲全集(全12枚)の3枚目を聴きました。

テイト50・52歳の時(1993・95年)の録音です


モーツァルト(1756–1791)
Disc3
①交響曲(第47番)ニ長調 K.97/K.73m
②交響曲(第45番)ニ長調 K.95/K.73n
③交響曲 第11番 ニ長調 K.84/K.73q
④交響曲 第10番 ト長調 K.74
⑤交響曲(第42番)ヘ長調 K.75
⑥交響曲 第12番 ト長調 K.110/K.75b
⑦交響曲(第46番)ハ長調 K.96/111b

イギリス室内管弦楽団
ジェフリー・テイト(指揮)
録音:1993・95年、ロンドン、アビー・ロード第1スタジオ
【Warner Classics 50999/9/84638/2/4】Disc3

CD3にはモーツァルトが
14・15歳の時(1870・71年)に作曲された
6曲の交響曲が収録されています。

①交響曲(第47番)ニ長調 K.97/K.73m
 14歳の時(1770年4月)にローマで作曲されたと推測されている。
 これはアインシュタインによって、
 ケッヘル第3版において示された判断であるが、
 確たる証拠があるわけではない。

 ブライトコップフ社の手書き目録によって、
 かつて同社が、パート譜の筆写譜を所持していたことが知られるが、
 現在は散逸。一次史料による調査ができない状態であり、
 モーツァルトの真作かどうか議論の余地が残る。

②交響曲(第45番)ニ長調 K.95/K.73n
 14歳の時(1770年4月)にローマで作曲されたと推測。
 上記①に同じ経緯をもつ作品で、
 真作かどうか議論の余地がある。

③交響曲 第11番 ニ長調 K.84/K.73q
 自筆譜は現存しないが、残された写本から、
 14歳の時、ミラノで作曲され(1770年2月)、
 ボローニャで完成(同年7月)されたと推測されている。

 ただし写本のなかには、
 父レオポルドの作品とするものもあるので、
 真作かどうかは議論の余地が残る。

④交響曲 第10番 ト長調 K.74
 自筆譜が現存し、真作であることは疑いはない。
 作曲時期は明記されていないが、
 状況証拠から14歳の時、
 1770年7月以降にミラノで作曲されたか、
 同年4月にローマで作曲されたかのいずれかと推定されている。

⑤交響曲(第42番)ヘ長調 K.75
 1771年3月に最初のイタリア旅行から帰り、
 5ヶ月後の同年8月、2度目のイタリア旅行へと出発するが、
 それまで、ザルツブルクにいる間に作曲された
 2つの交響曲のうちの1つと推測されている。

 しかし自筆譜はもとより、
 筋の良い筆写譜すら現存していないので、
 真作かどうか議論の余地が残る。

⑥交響曲 第12番 ト長調 K.110/K.75b は、
 1771年7月にザルツブルクで作曲。
 自筆譜が現存しており、⑤に記した
 2つの交響曲の1つであることが確かめられている。

⑦交響曲(第46番)ハ長調 K.96/111b は、
 1771年11月頃にミラノで作曲されたと推測。
 上記①と同じ経緯の作品で、
 真作かどうか議論の余地がある。


モーツァルトの交響曲では、1879-81年に
ブライトコプフ・ウント・ヘルテル社から刊行された
旧全集の通番(第1-41番)が今も便宜上使われています。

これは1862年に
ブライトコプフ・ウント・ヘルテル社から出版された
ルートヴィヒ・フォン・ケッヘル
(Ludwig von Köchel, 1800年1月- 1877年6月)による
『モーツァルト全音楽作品の年代別主題別目録 Chronologisch-thematisches Verzeichniss sämmtlicher Tonwerke Wolfgang Amade Mozart's 』にもとづく分類です。

※海老澤敏・吉田泰輔監修
 『全作品解説事典 モーツァルト事典』
 (東京書籍、1991年11月)を参照。


  ***

ジェフリー・テイトが指揮する
イギリス室内管弦楽団による
モーツァルトの交響曲全集、
3枚目を聴きました。

しばらく時間が空きましたが、
時折引っ張り出しては聴き返していました。

まだ14歳までに作られた曲なので、
そこまでの深みや個性に期待するわけには行かないのですが、

仕事や勉強しながら聴くのに
BGMとしてぴったりのCDで、
心洗われるひと時を過ごすことが出来ました。

清々しい風が吹き抜けていくような、
疲れた心を軽く明るくしてくれる佳曲揃いだと思います。

ただし、
ただ聴き流しているだけでは、
それぞれの曲の個性まで感じ取ることは難しく、
どれが第何番なのか言い当てることは、
まだ出来ていません。

それでもかなり聴き込んで来たことは確かなので、
そろそろ次の1枚に進みたいと思います。





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2018年4月22日日曜日

西崎崇子&カペラ・イストロポリターナのモーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第5番(1989年録音)

名古屋生まれ、
香港在住のヴァイオリニスト
西崎崇子(にしざきたかこ, 1944年4月14日- )
の独奏、

アメリカ合衆国の指揮者
スティーヴン・ガンゼンハウザー
(Stephen Gunzenhauser, 1942年4月8日- )
の指揮する

スロヴァキアの室内オーケストラ
カペラ・イストロポリターナ
(Cappella Istropolitana)の伴奏で、

オーストリアの作曲家
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
(Wolfgang Amadeus Mozart, 1756年1月27日-1791年12月5日)
ヴァイオリン協奏曲 第5番 等を聴きました。

西崎氏43&45歳の時(1987年6月&89年11月)の録音です

カペラ・イストロポリターナは、
スロヴァキア・フィルハーモニー管弦楽団のメンバーによって、
1983年に結成された室内オーケストラです。


モーツァルト
①ヴァイオリン協奏曲第5番 イ長調 K.219《トルコ風》
②アダージョ ホ長調 K.261
③ロンド ハ長調 K.373

西崎崇子(ヴァイオリン)
スティーヴン・ガンゼンハウザー(指揮)
カペラ・イストロポリターナ

録音:1987年6月(①)&89年11月(②③)、ブラティスラヴァ(スロヴァキア首都)、スロヴァキア・フィルハーモニック・コンサートホール(①)、モイゼス・ホール(②③)
【AVCL-25670】2007年12月

ヴァイオリン協奏曲 第5番 K.219は、
モーツァルト19歳の時(1775年12月20日)に完成された作品です

アダージョ ホ長調 K.261 は、恐らく1776年に、
協奏曲 第5番の第2楽章の代替楽章として作曲された作品です。

ロンド ハ長調 K.373 は、
作曲者25歳の時(1781年4月2日)に完成された作品です


  ***

モーツァルトのヴァイオリン協奏曲は、
後期のピアノ協奏曲や
クラリネット協奏曲ほどの深い印象は残さないものの、
聴いて楽しい気分に浸らせてくれる軽めの佳曲揃いだと思います。

第5番のほうは、
若い頃かろうじて自分でも弾いていたくらいなので、
良く知っている曲ですが、②③は初めて聴きました。

これまで聴いたことのないような
何か凄いものが聴けるわけではありませんが、

軽すぎず、重すぎず、
程良い味わいで聴かせるオーソドックスな演奏で、
素直にこの曲の美しさを味わうことができました。

もう少し何か、
プラスアルファになるものが欲しい気もするのですが、
変な小細工をすると壊れやすい曲でもあるので、

真正面から曲と向き合って、
通常聴かれるのに十分なレベルで再現されている分、
最初の1枚としてもお薦めできる演奏だと思いました。

オケともども
少々野暮ったさも感じられるところがあって、
手放しでは称賛できないのですが、
今後くり返し聴き込んでみたいと思いました。

調べてみると、
もとのNAXOSのほうでは、
モーツァルトの協奏曲全曲を録音されているので、
ほかもすべて揃えて、聴いてみようと思います。





※WIkipediaの「西崎崇子」「スティーヴン・ガンゼンハウザー」「カペラ・イストロポリターナ」「モーツァルトの楽曲一覧」の各項目を参照。





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