2018年5月7日月曜日

テイト&イギリス室内管弦楽団のモーツァルト:交響曲全集その3(1993・95年録音)

イギリスの指揮者
ジェフリー・テイト
(Jeffrey Tate, 1943年4月- )の指揮する
イギリス室内管弦楽団の演奏で、

オーストリアの作曲家
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
(Wolfgang Amadeus Mozart, 1756年1月-91年12月)の
交響曲全集(全12枚)の3枚目を聴きました。

テイト50・52歳の時(1993・95年)の録音です


モーツァルト(1756–1791)
Disc3
①交響曲(第47番)ニ長調 K.97/K.73m
②交響曲(第45番)ニ長調 K.95/K.73n
③交響曲 第11番 ニ長調 K.84/K.73q
④交響曲 第10番 ト長調 K.74
⑤交響曲(第42番)ヘ長調 K.75
⑥交響曲 第12番 ト長調 K.110/K.75b
⑦交響曲(第46番)ハ長調 K.96/111b

イギリス室内管弦楽団
ジェフリー・テイト(指揮)
録音:1993・95年、ロンドン、アビー・ロード第1スタジオ
【Warner Classics 50999/9/84638/2/4】Disc3

CD3にはモーツァルトが
14・15歳の時(1870・71年)に作曲された
6曲の交響曲が収録されています。

①交響曲(第47番)ニ長調 K.97/K.73m
 14歳の時(1770年4月)にローマで作曲されたと推測されている。
 これはアインシュタインによって、
 ケッヘル第3版において示された判断であるが、
 確たる証拠があるわけではない。

 ブライトコップフ社の手書き目録によって、
 かつて同社が、パート譜の筆写譜を所持していたことが知られるが、
 現在は散逸。一次史料による調査ができない状態であり、
 モーツァルトの真作かどうか議論の余地が残る。

②交響曲(第45番)ニ長調 K.95/K.73n
 14歳の時(1770年4月)にローマで作曲されたと推測。
 上記①に同じ経緯をもつ作品で、
 真作かどうか議論の余地がある。

③交響曲 第11番 ニ長調 K.84/K.73q
 自筆譜は現存しないが、残された写本から、
 14歳の時、ミラノで作曲され(1770年2月)、
 ボローニャで完成(同年7月)されたと推測されている。

 ただし写本のなかには、
 父レオポルドの作品とするものもあるので、
 真作かどうかは議論の余地が残る。

④交響曲 第10番 ト長調 K.74
 自筆譜が現存し、真作であることは疑いはない。
 作曲時期は明記されていないが、
 状況証拠から14歳の時、
 1770年7月以降にミラノで作曲されたか、
 同年4月にローマで作曲されたかのいずれかと推定されている。

⑤交響曲(第42番)ヘ長調 K.75
 1771年3月に最初のイタリア旅行から帰り、
 5ヶ月後の同年8月、2度目のイタリア旅行へと出発するが、
 それまで、ザルツブルクにいる間に作曲された
 2つの交響曲のうちの1つと推測されている。

 しかし自筆譜はもとより、
 筋の良い筆写譜すら現存していないので、
 真作かどうか議論の余地が残る。

⑥交響曲 第12番 ト長調 K.110/K.75b は、
 1771年7月にザルツブルクで作曲。
 自筆譜が現存しており、⑤に記した
 2つの交響曲の1つであることが確かめられている。

⑦交響曲(第46番)ハ長調 K.96/111b は、
 1771年11月頃にミラノで作曲されたと推測。
 上記①と同じ経緯の作品で、
 真作かどうか議論の余地がある。


モーツァルトの交響曲では、1879-81年に
ブライトコプフ・ウント・ヘルテル社から刊行された
旧全集の通番(第1-41番)が今も便宜上使われています。

これは1862年に
ブライトコプフ・ウント・ヘルテル社から出版された
ルートヴィヒ・フォン・ケッヘル
(Ludwig von Köchel, 1800年1月- 1877年6月)による
『モーツァルト全音楽作品の年代別主題別目録 Chronologisch-thematisches Verzeichniss sämmtlicher Tonwerke Wolfgang Amade Mozart's 』にもとづく分類です。

※海老澤敏・吉田泰輔監修
 『全作品解説事典 モーツァルト事典』
 (東京書籍、1991年11月)を参照。


  ***

ジェフリー・テイトが指揮する
イギリス室内管弦楽団による
モーツァルトの交響曲全集、
3枚目を聴きました。

しばらく時間が空きましたが、
時折引っ張り出しては聴き返していました。

まだ14歳までに作られた曲なので、
そこまでの深みや個性に期待するわけには行かないのですが、

仕事や勉強しながら聴くのに
BGMとしてぴったりのCDで、
心洗われるひと時を過ごすことが出来ました。

清々しい風が吹き抜けていくような、
疲れた心を軽く明るくしてくれる佳曲揃いだと思います。

ただし、
ただ聴き流しているだけでは、
それぞれの曲の個性まで感じ取ることは難しく、
どれが第何番なのか言い当てることは、
まだ出来ていません。

それでもかなり聴き込んで来たことは確かなので、
そろそろ次の1枚に進みたいと思います。





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