ブラームスには、
晩年の名作として2曲のヴィオラ・ソナタがあります。
最近何となく気になって、
まずスークさんのCDを聴いてみましたが、
サラサラ流れていくばかりで、今ひとつでした。
次に手にした一枚が、
よい雰囲気を醸し出していました。
ブラームス
ヴァイオリン・ソナタ 第1番 Op.78
(C.エルデーイによるヴィオラ編)
ヴィオラ・ソナタ 第1番 ヘ短調 Op.120-1
ヴィオラ・ソナタ 第2番 変ホ長調 Op.120-2
ロベルト・ディアス(ヴィオラ)
ジェレミー・デンク(ピアノ)
【NAXOS 8.570827】
ヴァイオリン・ソナタをいっそう渋くした感じなので、
ブラームスの独特の雰囲気をうまく引き出せる方でないと、
むつかしいところがあるのですが、
ブラームスのしっとりとした歌心が、
しみじみと伝わって来て、いい感じです。
ヘッツェルさんが手がけたヴァイオリン・ソナタほどの
奇跡的なレベルには達していませんが、
これくらい聴かせてくれたら、私には十分です。
どちらかと言えば、Op.120-2のほうが、
出だしの癒しのフレーズに惹き込まれて、わたしは好きですが、
Op.120-1も、中年男性への応援歌のようで、いいと思います。
1曲目のヴァイオリン・ソナタ「雨の歌」からの編曲は、
わたしはヴァイオリンで慣れ親しんでいるので、
少し違和感がありました。
ヴィオラ・ソナタは、そのまま
クラリネット・ソナタとしても演奏されるので、
そちらもただ今、いろいろ聴いているところです。
そのうち良いものに出会ったら、
また紹介します。
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