ドイツの鍵盤奏者
ヘルムート・ヴァルヒャ(Helmut Walcha, 1907 - 1991)による
1回目のJ.S.バッハ:オルガン作品全集、
CD10枚組で2000円を切っていたのに驚いて、
衝動買いしてしまいました。
モノラル録音ですが、
音質も非常によく、へたなステレオよりも、
安心して聴いていられる上質なものだったので、
良い買い物をしたと喜んでおります。
この機会に、ドイツの作曲家
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ
(Johann Sebastian Bach, 1685-3/31生 1750-7/28没)
のオルガン作品を、ひと通り聴いていきたいと思います。
J.S.バッハ:オルガン作品全集
CD-1
1) トリオ・ソナタ第1番変ホ長調 BWV525
2) トリオ・ソナタ第2番ハ短調 BWV526
3) トリオ・ソナタ第3番ニ短調 BWV527
4) トリオ・ソナタ第4番ホ短調 BWV528
5) トリオ・ソナタ第5番ハ長調 BWV529
6) トリオ・ソナタ第6番ト長調 BWV530
ヘルムート・ヴァルヒャ(オルガン)
録音:1947年(1・6番)、1950年(2・4番)、
1952年(5番)、1950・52年(3番)
オルガン:リューベック、聖ヤコビ教会(1・6番)
カッペル、聖ペテロ=パウロ教会(2~5番)
【Membran 223489】CD-1
トリオ・ソナタとは通常、
2つの旋律楽器と1つの通奏低音とに分かれているのを、
オルガン1台で演奏するように作曲したものです。
1727年頃に作曲されたようなので
バッハ40代前半の作品ということになります。
(磯山雅『バッハ=魂のエヴァンゲリスト』講談社学術文庫、223頁参照)
急―緩―急の3楽章でシンプルに作曲されていて、
それほど演奏効果に富むわけではないので、
コンサートで一気に全曲取り上げることも
少し難しいように思われますが、
どれもほどほどに充実しながら、
こちらの思索を邪魔しない音楽なので、
読書や仕事の仲間にもってこいかもしれません。
正直なところ、
ものすごく魅了された、とは言えないと思いますが、
ヴァルヒャの虚飾を排した、
でもそれなりに歌心のある演奏で、
曲のおもしろさは感じることができました。
通常のトリオ・ソナタとして、
3、4名で演奏するように編曲しなおしたものもあるようなので、
いずれそちらも聴いてみたいと思いました。
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