ヘルムート・ヴァルヒャ(1907生 1991没)による
ヨハン・セバスティアン・バッハ(1685生 1750没)の作品全集、
6枚目を聴きました。
J.S.バッハ:オルガン作品全集
CD-6
オルガン小曲集 BWV599-644
1) いざ来れ、異教徒の救い主よ BWV 599
2) 神はその慈悲により、または神の子来れり BWV 600
3) 神のひとり子なる主キリスト BWV 601
4) 全能の神をたたえん BWV 602
5) ベツレヘムに生れし幼な子 BWV 603
6) イエス=キリストよ、汝はたたえられん BWV 604
7) かくも喜びあふれる日 BWV 605
8) 高き天よりわれは来れり BWV 606
9) 天使の群れ、天より来れり BWV 607
10) 甘き喜びのうちに BWV 608
11) 汝らキリスト者よ、こぞりて主をたたえよ BWV 609
12) イエス、わが喜び BWV 610
13) われらキリストをたたえまつる BWV 611
14) われらキリスト者 BWV 612
15) われを助けて神の慈悲をたたえしめよ BWV 613
16) 古き年は過ぎ去り BWV 614
17) 汝のうちに喜びあり BWV 615
18) 平和と喜びもてわれは行く BWV 616
19) 主なる神、いざ天の扉を開きたまえ BWV 617
20) おお汚れなき神の子羊 BWV618
21) キリスト、汝神の小羊 BWV 619
22) われらを救悼もうキリスト BWV 620
23) イエス十字架にかけられしとき BWV 6621
24) おお人よ、汝の罪の大いなるを嘆け BWV 622
25) 主なるイエス=キリストよ、われら汝に感謝す BWV 623
26) 神よ、われを助けて成功させたまえ BWV 62
27) キリストは死の絆につきたまえり BWV 625
28) 我らの救い主、イエス=キリスト BWV 626
29) キリストは BWV 627
30) 聖なるキリストは BWV 628
31) 栄光の日は来りぬ BWV 629
32) 今日神の子は勝利をおさめ BWV 630
33) 来れ、創り主にして聖霊なる神よ BWV 631
34) 主なるイエス=キリスト、われらを顧みたまえ BWV 632
35) 最愛なるイエスよ、われらここに BWV 633
*) 最愛なるイエスよ、われらここに BWV 634(省略)
36) これぞ聖なる十誡 BWV 635
37) 天にいますわれらの父よ BWV 636
38) アダムの罪によりすべてそこなわれぬ BWV 637
録音:1950年(22,34,37)、1952年(1-21,23-33,35,36,38)
オルガン:カッペル、聖ペテロ=パウロ教会
【Membran 223489】CD-6
CD6枚目には、
バッハ(1685-1750)が、
28歳(1713年)から31歳(1716年)にかけて作曲した
オルガン小曲集 BWV599-644
が収録されています。
ただし全曲(46曲)は収まり切らないので BWV637 まで、
そして内容がほぼ重複する BWV633 と 634 は前者のみ、
合わせて38曲が収録されています。
オルガン小曲集とは、
「教会暦のさまざまな主日・祝日の
礼拝で用いられるコラール編曲で成っている」
「オルガニストのための賛美歌集ともいうべき作品」で、
「かつて、この曲集における
音楽と歌詞の緊密な統一に感嘆したシュヴァイツァーは、
これを『音楽史全般における最大の出来事のひとつ』
と讃えた」そうです。
※磯山雅『バッハ=魂のエヴァンゲリスト』
(講談社学術文庫、平成22年4月)87頁参照。
このような説明を読んだ上で、
くり返し聴いていると、
次第にしみじみとした味わい深さが
感じられるようになって来ましたが、
最初に、何の知識のないまま
取り敢えず聴いてみたときは、
短い断片的な小品が次々と展開するだけで、
何だかよくわからぬまま終わっておりました。
ふだん賛美歌を聴く機会はまずないので、
仕方のないことかもしれません。
ただし、
短く簡潔な音楽も、
それなりに楽しみ方はあるわけで、
くり返し聴いて、
この様式に慣れてくると、
かえって気楽に聴ける、親しみ深い作品だと思えるようになりました。
より一層深みのある作品だと思いますが、
ひと月は聴きましたので、
まずはこれ位で先に進みましょうか。
※オルガン小曲集(BWV599-644)については、
志村拓生『J.S.バッハ オルガン小曲集 演奏と解釈』という
大部な研究書が出ているので、こちらを読めば、
いろいろ疑問点が氷解するはずですが、
高価ですぐには手が出ず、未見です。
※Wikipedia の「ヨハン・ゼバスティアン・バッハの作品一覧」を参照。
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