2013年3月25日月曜日

ペライアのモーツァルト:ピアノ協奏曲全集 その7

アメリカのピアニスト
マレイ・ペライア(1947-)と
イギリス室内管弦楽団による

オーストリアの作曲家
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756.1-1791.12)の
ピアノ協奏曲全集、7枚目を聴きました。


モーツァルト
ピアノ協奏曲 第17番 ト長調 K.453
ピアノ協奏曲 第18番 変ロ長調 K.456

マレイ・ペライア(ピアノ、指揮)
イギリス室内管弦楽団
録音:1980年4月24日、EMIスタジオ、ロンドン
【SONY MUSIC 88691914112】CD7

K.449・450・451・453・456・459
(第14~19番)のピアノ協奏曲〔6曲〕は、すべて
28歳のとき(1784年)にウィーンで作曲されました。


第17番(K453)は1784年4月12日に、
第18番(K456)は1784年9月30日に完成されました。

第17番のピアノ協奏曲は、
弟子のバルバラ・プロイヤー嬢のために作曲されたので、
《プロイヤーのための協奏曲》 第2番と呼ばれることがあります。

ちなみに《プロイヤーのための協奏曲》 第1番
とも呼ばれるのが第14番(K.449) です。

第18番のピアノ協奏曲は、
サリエリの弟子であった盲目のピアニスト
マリア・テレジア・フォン・パラディス(1759.5-1824.2)
のために作曲されたそうです。


両方とも、
モーツァルトらしい、
愉悦感に満ちた楽しい協奏曲です。

第17番(K453)の方が
小ぢんまりとして可憐な感じがしますが、

その中に、
美しい場面が存分に散りばめられていて、
思わぬ名曲を見つけ出した気分です。

第18番(K456)は、
より男性的で堂々とした感じがする1曲です。

短調で奏でられる緩徐楽章も、
多少個性が弱いようにも感じますが、
十分に美しいことは間違いありません。


ペライアのピアノは、1、2度聴くだけなら
若干押しが弱いようにも感じられるのですが、

聴くほどに味わいが増してきて、

妙な味つけをせずに、
穏当な解釈で十分にモーツァルトの魅力を伝えてくれる名演だと思いました。



※Wikipediaの「マレイ・ペライア」
 「ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト」
 「マリア・テレジア・フォン・パラディス」
 「ピアノ協奏曲第17番(モーツァルト)」
 「ピアノ協奏曲第18番(モーツァルト)」の各項目を参照。


※作品の基本情報について、
 ピティナ・ピアノ曲事典「モーツァルト」の項目
 【http://www.piano.or.jp/enc/composers/index/73】を参照。

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