10代目柳家小三治
(やなぎやこさんじ 昭和14年〔1939〕12月-)の
落語CD20枚目は、
「子別れ(こわかれ)通し〈上・中・下〉」を聴きました。
落語名人会44
柳家小三治20
「子別れ(こわかれ)通し〈上・中・下〉」
録音:1983年9月1日、本多劇場
本多寄席 柳家小三治独演会
【SRCL-3616~7】
このCDは、
小三治43歳の時(1983.9)に、
「子別れ(上・中・下)」を通しで初めて口演した際の記録です。
「子別れ(こわかれ)」は、
初代春風亭柳枝
(しゅんぷうていりゅうし 文化10年〔1813〕-慶応4年〔1868〕)
の創作落語で、人情噺の大ネタです。
上・中・下の三部にわかれていますが、
通しで演じられることは稀だそうです。
実際、噺を聴いてみると、
〈上〉と〈中下〉は確かに、
若干つながりに欠けるように感じました。
〈上〉はアクの強い滑稽噺で、
下品で不快なところもあるので、
ほどほどの笑いを引き出すのは難しく感じました。
〈中下〉は一連の人情噺として良くまとまっていて、
これだけなら、最後にホロリとさせられる良く出来たお噺だと思いました。
この口演、
さすがに多少荒削りなところもありますが、
小三治の「子別れ」として十分な個性を発揮した名演だと思います。
あとに大作を聴いた充実感が残りました。
まだ他の方のを聴いていないので、
他の「子別れ」も堪能してみたいです。
※WIkipediaの「柳家小三治」「子別れ」を参照。
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