フィンランドの指揮者
ピエタリ・インキネン(1980.4-)が指揮する
ニュージーランド交響楽団の演奏で、
フィンランドの作曲家
ジャン・シベリウス(1865.12-1957.9)の
交響曲第1番と第3番を聴きました。
インキネン28歳の時(2009.3)の録音です。
シベリウス
1) 交響曲第1番ホ短調作品39
2) 交響曲第3番ハ長調作品52
ニュージーランド交響楽団
ピエタリ・インキネン(指揮)
録音:2009年3月3-5日、ニュージーランド、ウェリントン、マイケル・ファーラー・センター
【NAXOS 8.572305】
1) 交響曲第1番ホ短調作品39 は、
シベリウス33歳の時(1899.4)に、
作曲者本人の指揮によって初演された交響曲です。
26歳の時(1892.4)に、
声楽を伴う「クレルヴォ交響曲」が初演されているので、
それから7年をへて作曲された、
管弦楽のみによる初めての交響曲ということになります。
第1番から3年後、
36歳の時(1902.3)に交響曲第2番が初演されますが、
それからさらに5年半をへて、
41歳の時(1907.9)に初演されたのが、
2) 交響曲第3番ハ長調作品52 でした。
***
インキネンのシベリウス、
前から気になっていたのですが、
日本フィルと新しい全集も企画されているようなので、
そちらを聴く前に、
ニュージーランド交響楽団との全集を
聴いていこうと思います。
とりあえず、
第1番と第3番を収録した1枚を聴いてみました。
音質は、
若干分離の悪い印象もありますが、
コンサートホールでふつうに聴いている位には聴こえてきます。
オケのレベルは、
日本のふつうの地方オケくらいでしょうか。
オケの水準も、録音の水準も、
もっと上の演奏はあると思うのですが、
指揮者のシベリウスとの相性の良さでしょうか、
不思議と耳が吸い寄せられて、
最後まで一気に聴き通してしまいました。
ふだん冗長に感じやすい第1番も、
有機的に全体像が描かれていて、
第2番と同じタイプの
名曲であることがよくわかりました。
第3番は最近お気に入りになりつつあります。
3楽章のシンプルな構成の中に、
シベリウスの魅力がつまっているようで、
こんな美しい曲があったことに
新鮮な驚きを覚えています。
インキネン28歳の時の録音で、
まだまだ改良の余地はあるのしょうが、
それなりに興味深く、楽しませてもらいました。
※Wikipediaの「ピエタリ・インキネン」「ニュージーランド交響楽団」「ジャン・シベリウス」「交響曲第1番(シベリウス)」「交響曲第3番(シベリウス)」を参照。
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